2018年06月30日

ワールドカップ2018ロシア グループリーグ雑感



 朗100%「ヒヤヒヤしたんじゃな〜い?」

 安心してください、突破してますよ。

 とりあえず近年の第一目標であるグループリーグ突破を現実のものとしたのでホッと一安心。どこから行きましょうか。

●監督交代
 後出しジャンケンになってしまいますが、交代は致し方なかったと思います。

 といいますのもハリル監督は最終予選突破を決めたオーストラリア戦をピークに(これもオージーたちがなぜか自分たちのストロングポイントであるパワープレイを勝手に封印してくれてた)、それ以降確とした形を見せることができていませんでした。

 サウジに負けたのは突破を決めたい向こうの気迫、という言い訳が立つにしても、ハイチに分け、貴重なブラジル戦ベルギー戦はただただ無為に消化、E-1では北朝鮮戦・中国戦とも勝ったといえ井手口や小林・昌子が個人技で取った点、案の定韓国に惨敗、と僕はここで交代でもいいと思ったぐらいです。
 で、マリにほぼ負けのところ中島のシュートに救われて、ウクライナに普通に力負け。
 協会はよく我慢したと思います。むしろ多くのサッカー好きは「替えるなら遅すぎる」と思ったはず。親友の田中支店長(高校時代は名門でサッカー部の主将を務め、左利きの右サイドバックでありユニがACミラン・レプリカだったことから「鏡の国のマルディーニ」と讃えられた男)も単身赴任先から帰ってきてC大阪戦を一緒に観た時に
「まあしゃあないな。この時点でチームの形ができてへんからな」

 彼の言い分的には「最後の1ヶ月で仕上げるんだ」なんですが、呼べる選手はほとんど既に呼んでおり、形も4−3−3速攻系しか引き出しがない中でこれ以上は難しい、と判断したのでしょう。
 正しいと思います。
 あのまま行ってて何が起きたかと言うと、おそらく今回で言えばイランかモロッコあたりの戦いっぷり、コロンビアとセネガルには個の力でねじ伏せられ、ポーランド戦で監督の言うこと全部無視して1点取って取られて引き分けて勝ち点1敗退、てなところだと思います。

 日本もそうなんですが、メキシコをそのリーダーとする「中堅国」というグループがあります。
「大陸予選を勝ち抜いてワールドカップには出られるけれど、本戦ではなかなか勝てない」
 今回グループステージで敗退した各国はだいたいそうです。モロッコとかチュニジアとかコスタリカとか、あと韓国もそう。
 ここには構造的な課題があって、予選では「自分たちのサッカー」ができるわけです。韓国でいうと縦に速くフィジカルに優れたサッカー。お家芸十八番、最後に頼る戦い方。慣れてる分上手いので、なんのかんので平均すれば勝ち点が積み上がって、予選は突破する。
 ところが本戦ではだいぶ格上1、ちょっと強い1、うまくやれば勝てる1、と戦わねばなりません。ここで「自分たちのサッカー」がなかなか通用しない。
 韓国のケースでいうと、フィジカルとダイレクトプレーではドイツとスウェーデンに敵うはずもなく、残るメキシコはパスサッカーと試合巧者っぷりでお馴染み。
 じゃどうすんねんと。
 自分たちのやり方を磨いて、相手がどこだろうと勝ちと分けを1つずつなんとか拾って勝ち点4、突破できるかどうかはもう天に任せる、のがひとつ。
 これがいままでの日本代表。
 そういうのは捨て、ワールドスタンダードで弱者が強者に対抗する時に使うカウンター主体の戦い方を磨いて、強国でも一発食わせて勝ちうるぞ、というやり方もひとつ。
 これが(おそらく)ハリルホジッチがやりたかったこと。
 なので、彼がやろうとしたこと自体には問題ないですし、おそらく協会も早めに首を切らなかったのは、「コンセプト自体には問題ない(好き嫌いは別)」という判断だったんでしょう。
 ただし、いつまで経ってもちゃんと確立しなかった。
 ギリギリでハリル監督ごとその路線を捨てた。

 じゃあ、日本としてはおなじみの、中盤厚くしてできればポゼッションしてパスを散らし、比較的優秀なOMF陣がなんとか敵陣を混乱させて混戦やセットプレーから点をもぎ取る……
 に戻るとするなら誰ができるか。
 その場合、西野朗以上の存在は世界中探しても居ないですし、ラッキーなことに技術委員長としてチームをずっと観てましたし、まあ「マイアミの奇跡」からガンバ時代を知ってるサッカーファンも「まあ西野さんなら致し方あるまい」という感じ。
 現実問題、ハリルを切って別の外国人を連れてくる場合、「あのクラス以上で」「空いてて」「2ヶ月前から」「日本を」率いてくれる、なんて四重苦を引き受けてくれる可能性はほぼゼロ。
 また日本人で、となれば、手倉森はともかく森保はだいじにしたいこれからの人材、われらが岡ちゃん(天高出身)はこういうおぞましい事態を予見してたのか指導者ライセンス返上済み(たぶん要らないんですけどね)。
 いや、「変えるなら西野しかない」という状態でした。

 実際、トルシエのあとはジーコ、オシム、岡田二期を挟んでザッケローニ、とビッグネームが続いちゃったのでなかなか声が上がらなかったですが、アギーレと聞いた時には
「そのぐらいやったら西野、関塚、森保(あるいはまた岡田)といろいろ居るよ」
と思ったもんです。日本代表のクオリティもだいぶ上がっているので、今後はアギーレ/ハリルホジッチ・クラスの「弱小国で16強」狙い監督を呼ぶぐらいなら、日本人のがいいんではないでしょうかね。
 オシムがそうだったんですがネルシーニョ、トニーニョ・セレーゾ、あるいはレヴィー・クルピ、いまならペトロヴィッチ、といったJで日本のサッカーをよく知ってる方を、という線ももういいかなあ。
 もちろんペップだモウだクロップだ、てクラスが来てくれるようなめぐり合わせがあったなら、食いつくのもありだと思いますけど。

 それが今回の教訓で、
「もうこのクラスやったらええわ。話ややこしなるだけや」

●西野さん

というようなことで、西野さんがなにをやったかというと、3試合掛けて日本代表のお家芸、上述の「一応ポゼッション」志向、4-2-3-1で厚い中盤をベースに戦うやり方へ戻していったんです。

 久保、中島の落選が軽く話題になりましたが、この両名は4-3-3のウイングで輝くタイプで、4-2-3-1の3の両ワイドとは若干違うタイプ。本来的には乾と宇佐美もウイングなんですが、まあこの両名は経験値が大きいのでアジャストできるだろうと。
 本田も4-3-3速攻系では正直ポジションが無いのですが(個人的には能力的にもキャラ的にももう2年ぐらい早めにボランチ/セントラルMFに移動してた方がよかったと思いますが、まあそれは本人の考え方なので…)4-2-3-1ならトップ下もしくは3の右サイドでやれます。当初コンディションがすごく悪そうでしたが短時間なら、あるいは一本のキックでも(というのが大当たり)。
 あと香川も同様にトップ下というほとんどそこしかできないポジションが復活すると同時に大復活、ボランチも2枚になることで長谷部の相方に攻撃的な選手を起用でき、それが柴崎の大暴れを呼びました。ここには大島も控えており、もし高齢のキャプテンに何かあってもその2人とディフェンシブな山口を組ませればいい。

 で、毎回私言ってますようにサッカーというのは攻守が一点・一瞬で切り替わるスポーツで、そこを押さえると劇的に有利になる。そのポジションはハイプレスの場合は攻撃的MFだったり、ペップのチームだったらサイドバックだったり、いろいろあるのですが基本的にはセントラルMF/ボランチ。ここに視野が広くキックが正確で、大きな展開ができる選手を配置できれば俄然有利になります。
 そのタイプの選手が居るか居ないかで1ランク上に行けたりするぐらい大きい。
 遠藤が居た時の日本代表は強かったでしょ?
 あれ。
 つまり遠藤の後継者がやっと見つかったわけです。
 シャビ・アロンソを失ったスペイン代表が、ピルロを失ったイタリア代表が、デシャンを失ったフランス代表が、(ボランチではないですが)ラームを失ったドイツ代表がどうなりましたか。
 あれですあれ。

 レアル・マドリーが強い、バルサが強い、と言う時に華やかなFW陣、特にクリロナとメッシに注目が集まりますが、その2チームの強さの源は中盤、前者にはモドリッチ&クロース、後者にはイニエスタ&ラキティッチ、という1人でも十分なのに2人共かよ!という展開型MFが居るから、です。(バルサの場合は底にブスケッツまで居る)

 余談ですがこの伝で行くとクロアチア、そのモドリッチとラキティッチがコンビ組んでるここは強い。ブラジル、スペイン、フランスといった優勝経験国以外で優勝があるとするならクロアチアじゃないかな。

 で、このタイプの選手が居るとボールを持っている時はもちろん、カウンターの時でも的確にFWにボールが入るので、迫力が全く違ってきます。そうなると守勢に回っても、相手が常にリスク管理のために人数を後ろに置いておく必要があり、守備も楽になる。
 ポーランド戦でオフェンス陣をほぼ全休憩させているにも関わらず、前2戦で大活躍の柴崎を先発させました。これは「柴崎が入っていれば攻撃の怖さは減じない」という判断だと思います。つまりチームのコア。

 4-2-3-1に戻したとしても柴崎が居なければ、おそらくこれもおなじみの長谷部・山口ペアがどっしり座ってるダブルボランチで前の4枚との距離が遠く、そこを繋ぐのはサイドバックの上がり頼み、でその長友と宏樹の上がった後ろを突かれて失点する、という懐かしい風景が繰り広げられたと思います。(ていうか現実にもここの後ろよく突かれてるんですけどね)
 その点ラッキーでした。

●相手のあることで

 今回のW杯の特徴的な点で、こうしたポゼッション・サッカーの国が極端に減ってる点です。本当に根っからそうなのはブラジル、スペインぐらいで元々はそういう傾向のポルトガルやフランス、あるいはベルギーでさえ基本カウンター。まして中堅国以下ではほぼカウンターからのFW・攻撃的MFの個人技一辺倒です。

 故のないことではなく、最近は相手チームの分析が、GPSとか画像解析とか活用してものすごいので、いまって極端に言うと
「アクションを起こせば起こすほど穴になる=損をする」
という状態です。だからボールを取ったらできるだけタッチ数を減らし、関与する人間を減らし、ゴール方面へ持っていきたい。
 ところがそれに対するディフェンス・リスク管理も進歩してて、カウンターが怖いなら、単純には人数置いておけばいい。
 ということで、中盤を飛ばしてながーいカウンターを撃ち合う、みたいな試合が多いのです。
 そうすると中盤が間延びする。
 そこに、中盤がぶ厚くてFWからDFラインまでがコンパクトな日本代表みたいな変なチームが入ってくると、中盤でボール持てるのでいいようにやれる。コロンビア、セネガル、ともにいろいろ事情はあれ、
「あれっ、こんなに持てるもんなの?」
とお思いになりませんでしたか。あれそういうことです。ポーランド戦でも前線総取っ替えなのでラストパスはあまり供給できませんでしたが、途中までは持ててましたよね。
 もちろんそれで調子に乗ると高速カウンターをぶっ放されて得点チャンスを作られるのですが、ボール持てないとそもそも何もできない日本代表にとっては、この風潮(流行)もラッキーでした。
 相手3チームともそうだったので、同じ戦い方ができました。これグループにスペインとか入ってたら5−0とかで負けて自信ポッキリ折られてたと思います。

●ラッキー

「持ってる持ってない」という話をすれば今回のアキラはノリにノッてます。

 初戦コロンビア、もちろんPKの先制も1人退場も大きいのですが、それ以上にクアドラードの交代(守備的MFのバリオスへ)、当たってたキンテーロの交代(コンディションに問題があり走れないハメスへ)が大きい。これでかなり守備が楽になりました。いかにファルカオやバッカが怖くてもボール渡らなければどうということないですからね。
 ペケルマンは名将ですがどちらかというと指導者の面が強くて、こういう勝負師的な勝負勘はイマイチな気がしますねえ。

 2戦目セネガル、W杯前のパラグアイ戦から調子がよくレギュラーとして使い続けている乾の得意の形、後半も1点ビハインドで投入した岡崎と本田が、乾のマイナスを岡崎得意の潰れから本田が決める、と「監督の起用に応えた形」です。
 これハリルだったら3人ともここに居ないよ。ベンチにも居ない。

 3戦目ポーランドはもう言わでも、でしょう。1点取られた時点で3位に転落したのに、すぐにコロンビアがセネガルから先制点取って「フェアプレーポイント」という今回新設のシステムのおかげで2位に浮上した。そのままタイムアップを狙うという決断をして、ポーランドもノッてきてくれたし、コロンビアもセネガルの最後の猛攻をしのぎきってくれた。
「運だのみ」とか「他力本願」という言葉は正確ではないです。
「こうしよう」と決断して、実行したんだから。
 そして当たった。

 ここでもちゃんとチームとしてまとまっている、ということが大事で、監督の言うこと、それを伝えてきた長谷部キャプテンの言うこと、をみんなして「しょうがない、それでいくか」と実行した、というのが素晴らしい。
 これもしアルゼンチンが3戦目で同じシチュエーションになったとして、サンパオリ監督からそんな指示出てもたぶんメッシもマスチェラーノも聞かんよ。

 ということで異様な運に恵まれてここまで来た。
 指揮官に運はなにより大事、というのは日本人なら日本海海戦に東郷平八郎を司令長官を選んだ山本権兵衛に習ったはず。
 もうちょっと幸運続いて欲しいですね。

●7/2(月)深夜3時からRound16 ベルギー戦です。

 R16を突破したことはないので(02日韓はトルコに敗戦、10南アはパラグアイにPKで敗戦)、なんとか一度勝ってみたいところ。

 ベルギーは、グループリーグの試合ご覧になった方はもうご存知でしょうが、タレントは凄いッス。特に攻撃陣。
 マンチェスター・ユナイテッドの主砲・ルカクをCFに、ちょい下がり目にナポリの小さな点取り屋メルテンス、その脇をエデン・アザール(チェルシー)+ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)という最高級テクニシャンがゲームメイクする。バリエーションで言えば今大会1番のラインナップ、と言い切ってもいいぐらい。
 ただしこのゾーンを超えて中盤以降になるとイメージほど強固ではなく、怪我上がりのコンパニを無理くり使わざるを得ない薄い選手層。事実圧倒して最終的には5点取ったチュニジアに、2点返されてます。
 つまり点は取られそうだけど取れそう。
 現下の日本代表の状況でいうとむしろ殴り合いウェルカム、ヴィツェル一枚で薄い中盤底を柴崎・香川のセンターラインで攻略してズタズタにしてやりましょう。

 あとパナマ、チュニジアと明らかに個で圧倒できる相手を個で圧倒して楽〜に勝ったあと、メンバーほとんど入れ替えてイングランド戦はおたがい「2位でもブラジルと当たらないからいいんだけどな〜」などと思いながらお花畑でボールと戯れてたので、つまりヒリヒリの勝負はこれが初めて。
 ヒリヒリどころかビリビリを3試合戦った日本はここが有利です。
 ポーッとしてる間に先制点取って、そのまま押し切ってしまいましょう。

 もし、勝てると、次は、(おそらく)ブラジル。
 アキラの大好物です。

 ワクワクしますね。
posted by ながた at 20:01| 雑記

2018年06月23日

デュアルリスニング・イヤホン「STH40DJP」SONY




 イヤホンでありつつも周囲の音が聞こえる「Xperia Ear Duo」(もちろんSONY)の簡易・有線版。そちらのスタパ齋藤さんのレビュー↓
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/stapa/1121511.html



 ウチでBGM聞いて作業してますと、スピーカーで聞くと真っ昼間からプリキュアの曲がエンドレスでいつまでも流れてるファニーハウスになり、イヤホンで聞くと嫁さんが駆け込んできて叫ぶ「ハルカスで北海道展やで!」が聞こえません。
 これなら音漏れもしない上に外の音もちゃんと聞こえるそうで、いいな、と思ったのですが3万円。高い。
 と、思ってたら、有線版が7000円前後で出る、というので人柱。

 肝心の「デュアルリスニング」はいいかんじです。
 楽しめる音量で音楽聞いてても呼びかけが十分わかりますし、逆にちょっと大きめの音量にすれば、環境音は以外に音楽の邪魔しません。考えてみればスピーカーで聞いてる時だってそうですよね。
 使ってみれば「あ、なるほど〜」という感じです。

 ただし、まず迷うのが、「いつ・どこで使うか」です。

 前提として僕は普段「AirPods」(Apple)を使ってて無線独立型に慣れ切ってしまっており、もう有線には戻れない身体であることを再確認。(その話↓)
http://rakken.sblo.jp/article/178176249.html
 しかも耳への装着が、耳たぶを引っ張ってくびれに通す、みたいな、ヘッドホンはもちろん、普通のカナル型イヤホンよりもちょっとひと手間。なので据え置きの音源に挿して使うのも若干使いづらい。(装着してしまえば装着感はなかなかいいです。耳の穴塞がないっていうのは快適なんですね)
 では、ということでスマホに挿すと(最近イヤホンジャック無い機種も増えてますが、挿せたとして)結局離席するときにはスマホの方を電源から抜き差ししたりせねばならず(だいたい無線充電持ちでもないかぎり)それも面倒。
 いちばんいいのは往年のiPod nanoのような小さなポータブル音源に挿し、耳にも入れっぱなし、だと思うのですが……そうすると一日中そんな姿か?
 やっぱり時代は基本無線ですねえ。

 ということで、ピンポイントで「ここで使うと良さそう」というイメージが湧かない方にはおすすめしずらいかなあ。
 たとえば長時間の電車通勤・通学があって、でも今までは外で耳塞ぐのが怖くてイヤホンを使えなかった方、とか。
 あとはお若い方ならオナニー用(笑)
 艷やかな音声を堪能しようとイヤホン・ヘッドホン掛けてますと、おかんの襲来にビクビクますでしょう?
 これなら大丈夫。階段上がってくる足音が聞こえます。
 部屋に鍵かけなさいよ。

 ま、シーンはご自身でお考えください。
 この商品のキモは「音は集中して聞くもの」というイヤホン・ヘッドホンの常識いや先入観に真っ向から異を唱えたコペ転(コペルニクス的転回)っぷりであり、そういう場合、人間の想像力の方が追いつかないものです。
 むしろ今までイヤホンを使ってなかった人の方が、いい使いみちを思いつくかもしれませんね。

 音質は意外に良いですよ、言うてもSONYの5000円オーバーなので、安物のBluetoothイヤホンなど歯牙にもかけない。
 下は出ませんが中音はクリアーで、まあ「鑑賞」に耐えるかと言われれば厳しいですが、BGM用途としては十分です。
 耳のリングのハマり心地は人によると思います。僕3サイズともパッとしないので、形がフィットしてないっぽいです。

 多少強引かもしれませんが、「デュアルリスニング」がやりたいだけならこの形状じゃなくても、普通の形で耳に突っ込むことにして、どこかにマイクつけて環境音拾って本来の出力に混ぜて出力すればいいだけですよね。というかノイズキャンセリング系って今でもそういう演算を散々やってるはずなので、技術的には簡単ではないかな。原理上どうしても遅延出ますが、おそらく今の技術ならごく僅かだろうし。

 ともあれおもしろい商品です。
 無線型が安くなれば、一大勢力を築きそうな気もします。
posted by ながた at 14:05| デジタル・ガジェット

2018年05月31日

映画「犬ヶ島」 監督:ウェス・アンダーソン


http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/

 面白かったです。
 ストップモーション・アニメ。
 犬を助けに行ったら、犬に助けられた話。

 奥が監督のファンで、引きずられるようにして前作『グランド・ブタペスト・ホテル』を観まして、なかなか良かったものですから、今作も。
 独特のテンポ、感傷的な場面でも演出過多にならずCoolなところ、個性的なキャラと脱力ギャグ、次の展開が読めないところ、そしてなにより映像の凝り方。
 ストップモーション・アニメやクレイ・アニメには、3Dアニメにはない「圧」がありますね。

 今回は舞台が「20年後の日本」ということで、我々日本人としては「おっ、受けて立ちましょう」とニヤリするものですが、見事に頷ける。違和感なし。
 絵面だけではなく、舞台の社会性やキャラクターの人間性もとても日本的。たとえば、主人公を助けるヒロインは交換留学生のアメリカ娘で、Wikipediaには「ホワイトウォッシュだ」という批判もありますが、いやいや、彼女の活躍を我々が観ると、
「いや、こういう化外の者(=立場の無い者)でないと、こういう言動・行動はできないのよ、日本では」
 むしろ監督の見識スゲー。
 脚本チームに日本人(らしき漢字のお名前)がおられるようで、その方がある程度は整えたにせよ、見事なものです。
 元々クロサワやミヤザキが大好きな御仁らしく、日本という異文化に対して雑な扱いがないのが嬉しいですが、その分、自動的に辛辣にもなります。
 犬ヶ島の打ち捨てられ方は、胸に痛い。

 リアリティ一辺倒ではなくて明らかなパロディもちょいちょい混ぜてあって、そこも楽しい。
 お寿司を調理する場面が挿入されるのですが、魚介の切り方とかめちゃくちゃで(笑)それはもちろんわざとで、そういうこと=たとえば築地のセリを、たとえば「すきやばし次郎」を、過度に神格化する欧米セレブリティを軽く揶揄しつつ、「たかだかそんなこと」に血道を上げる日本人の凄さとバカバカしさを同時にサラッと表現している。
 冒頭、少年3人が見事な和太鼓を披露するのですが、3人とも微妙に色白のぽっちゃり体型で、年嵩の日本人が特に好む「男の子」の原型──金太郎さんのような、近所の子ども相撲チャンピオン──を直撃しており、えっ監督なんでそんなことまでご存知なんですか、と。

 といって日本フィーチャーすぎず、テーマは普遍的。悪人よりも怖いのは暴走官僚機構だ、とかね。
 兄が弟に自分の役割を継がせるところなんか、泣けますね。

 脚本は非常に鉄板で、危なげがなく、言い方は悪いのですが「勝ちに来た」のかなあ、などと穿つこともできます。でももしそうであったとしても、この公式webをご覧になればわかるとおりの濃さ、到底普通にファミリー層に諸手を挙げてオススメ、とはいきません。
 なんででしょうね(笑)
 いや、ファミリーでご覧になってまったく問題ないですよ、でもこれ観に来るぐらいならコナン君観ちゃうだろうなあ。
 もし同じ脚本で、日本人のアニメーターがアニメ作品を作ったとすると……と考えて、いや到底こうはならん。おそらく主人公(アタリ君)がもっと華々しく活躍するだろうし、劇場版『999』のように突然美少年だろうし、ヒロインはもっと美少女でしょうて。それでも別に問題なくテーマを描けますしね。
 だからそういうところ、ウケそうな要素、というのは実は(いつでも)問題ではなくて、むしろ場合によっては、豪華具沢山のパスタが具の感触に舌を奪われて何を食べてるかわからなくなるように、邪魔さえする。ホントはパスタが美味しくないと具がどんなに派手でもトータルではあんまりいい印象が残らないものですが、みんなそれを見ないふり、忘れたふりをするんですよね。
 以上余談。

 ということで、コナン君もいいですがちっちゃいときからこれを観せておくと、変なオトナに育つ。

 吹替・字幕がありますが、字幕は声を当てているのがハリウッドスターばかりで、トレーラー観るとわかりますがカッコイイんだこれが。スカヨハやオノ・ヨーコも出る。
 でも監督の画作りを細かいところまで堪能したいなら、画面を舐め回せる吹替かも。吹替陣もいい感じです。
posted by ながた at 16:15| コンテンツ

2018年05月18日

これなら欲しい メルセデス・ベンツC200(2018y)


 弟がウチの便太郎(メルセデス・ベンツA180 2013y)をヤナセに車検に出しに行きまして、しばらくすると興奮気味に電話かけてくる。

「兄ちゃん、代車借りたんやけど、これグレード高いからか全然走りやすい。めっちゃ速いで!」
「(AMGでも貸したのかな?)
 なんていうグレード?」
「C200て書いてある」
「それは、いいものです」

 中国の大人が一人来ただけで見事立ち直った巨大中小企業シャープ株式会社に勤め始めました頃に、こんな話を聞きました。
 すごい売り上げを誇る街の電器屋さんの話です。
 当時はまだそういうお店が残ってる時代で、ホームドクターよろしく得意先の家電を全部面倒みるんです。
 で、あるお家で古いTVが壊れたとする。とりあえず引き取りに行って、代わりに最新・大型の、そこのお家が買えそうなマキシマムのTVを置いてくるわけです。経済状況から家族構成までだいたい知ってますからね。
 で、数日して
「修理の見積もりあがったんですけど。○○万円です」
「もうこれ買う。お金とりにきて」
「まいどあり!」

 それや。
 汚い。さすがヤナセ汚い(笑)

 ウチのホンダさんなんかオデッセイの代車、平気でライフ(軽自動車)貸しやがりますからね。こないだなんか言わなかった僕も悪いんですけど代車出さないんですよ。
「あれっ、代車は?」
「えっ、ご入用でしたっけ?」
 わしゃ19歳から27年ぐらいここ来てていつも借りてんですけどね。

 ということでC200さんが一泊二日で来られて、弟と「速い速い」「スムーズやなあ」「質感もちょっとずついいよね」とAクラスとの違いをまざまざと見せつけられていました。
 Aの感想を書いた時に
http://rakken.sblo.jp/article/183116357.html
「商品としてはこれでいいけど、製品としてはもう一歩ほしいなあ」
みたいなことを言いましたが、あれわざとですわ。
 あれ乗ったあとC乗ると絶対C欲しくなる。
 でもちろんCに乗るとEが欲しくなり、E乗るとS欲しくなる。
 昔のトヨタか!

 本国で新型Aクラスが出て早速アゴアシツキ自動車ライター様ご招待宣伝ツアーが組まれてたとえば河口まなぶさんが
https://news.yahoo.co.jp/byline/kawaguchimanabu/20180510-00085058/
 中段に

「Cクラスを超えたかも?」

とありますが(また嫌らしいですね言い方が)20000%断言しますが超えてない(笑)
 そういうふうには作らない。作り手がそういう風に作らないのにできあがりがそうなる、ということはまずありえない。

 まベンツはCからですわ。
 A買うぐらいならVW・ゴルフにしとき。

 でまあ、C200は2000ccの4気筒にターボチャージ、トルクは300N、もちろん後輪駆動でなんと9速AT、というスペックですが、上の2枚は超高速用、具体的にはアウトバーンぶっ飛ばし用で街中ではパドルを弄っても頑として入らない。

 どこの国でもクルマはガラパゴス要素があるもので、ドイツ車の軛はこの「アウトバーン対応」つまり「200km/hで長時間走らなければならない」という点です。もちろんそれが足腰心臓を鍛えてるわけですが、逆にこうして無駄も出る。
 今度のポルシェのEVスポーツカーなんか高速用のギアを持つ、つまり2段変速らしい。常識的なモーターを備えたEVの場合、130キロぐらいから先は(回転数が上がりすぎるため)極端に効率が落ちて電費も悪化する、それに対応するためだとか。
 でも根源的にEVには高くて重くて邪魔で壊れる「トランスミッションが要らない」というのが大きなメリットだったはずで、現実にドイツ以外のすべての国でそんな速度は必要ではなく、「ポルシェも大変だなあ」という感じ。それは余談。

 ターボ・エンジンの方も何度も言いますが2000のターボで300N出すぐらいなら素直に3000NAの6気筒でええんちゃうか、フィーリングもコストも、と思います。
 現にこのクルマ乗って思い出したのが、ミドルサイズ・セダンということもあって以前ウチにあったトヨタ・クレスタ(1993y、90系)2500スーパールーセント。名機1JZはもちろん直6、電子制御付き4ATでどこまでも滑らかに加速する。バブル絶頂期にコストかけ倒して作った、もちろんその頃マーク2三兄弟合われば月販3万を叩き出すこともあるトヨタのいや日本のエース格のクルマだけあって、めちゃくちゃにいいクルマだったんですが、それ。
 ていうかあれでよかったんじゃないか。
 自動車はこの25年、無駄なことしかしてないんじゃないか。
 値段も上がる一方ですしねえ。(これは日本が貧しくなり続けてる点も悪い)
 もちろん効率(燃費)と安全性、それから車内で遊ぶ機能は向上してますから、それのためのマージンを稼ぎ続けたんや、と強弁されれば返す言葉はない。

 まあまあ、それはおいといて、エエクルマではありました。
 最近のクルマらしくたとえば椅子のクッションとか薄くて(もちろん不快ではない)、包み込むような着座位置なんですけど、よく設計されてるからかAで感じた閉塞感みたいなのは無い。
 後輪駆動はいいですねやっぱり。前輪が駆動を担当しないからステアリング・インフォメーションが素直に入って。
 あいかわらずベンツのエンジンはうるさい上にガサツなんですが、(車外でディーゼルエンジンかと思ってエンブレム二度見した)それもまあパッケージ全体が良いと「頼もしさ」という好評価に変わっちゃう。
 弟と

「あれ欲しいなあ」
「全然ええなああれ。いくらあれ」
「530万、から」
「うげぇー」

と言い合い、翌日返却して便三郎で帰って来る時には、

「重たい車になった」

とあんなに気に入ってた便吉をケナす有様。

 贅沢はいけません。
 どんどん麻痺して無駄金を捨てる。

 しかし昨日リーフの時にちょっと書きましたが、これから実用品としてのクルマは自動運転・シェアリングみたいになっていきそうで、だとするなら「所有」するのは趣味の品、趣味の品であればいかに無駄をするか、いかに無意味なことをさも大切そうに持ち上げて自分と他人の目を眩ませるか、それこそが文化、なので、その面で言うとこのCクラスはさすがメルセデス、でした。
 あとさすがヤナセ。

 クルマはFR後輪駆動ミドルセダンに限るで。できれば6気筒。
 色はパールホワイトで。

 ま、なんか商店街の福引に当たってリッツで一泊したような体験だと思って、明日からは機嫌よくマツダ・デミオ(2012y non-SKYACTIV)を転がします。
posted by ながた at 09:21| クルマ

2018年05月17日

It's so COOL. 日産・リーフ(2018y)


https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/leaf.html

 乗りましたぜEV。電気自動車。

 最近「電動車」は増えましたが、エンジンを載せずにモーター+バッテリーだけで走るクルマ(で日本で現実的に買えるもの)は、今もこれと三菱・アイミーブ、ミニキャブミーブしかありません。(あと外車ではテスラ各車とBMWi3、i8ぐらい)
 2009年にアイミーブが製造を始めて以来ほぼ10年、07年デビューのiPhoneが世界中の携帯電話と都市の風景を変えたのと比べると、なんだかEVの浸透は遅い気もします。
 EV時代てホンマにくるんかいな。

 乗ってみんとわからん、ということで重い腰上げて乗りに行きました。
 いや、先代リーフではさすがに経済性が合わない、と思ったのです。でも新型のweb見てると、「……いやこれは」と。

 同じ便益を違う技術で実現する製品──たとえばスマホとガラケー、たとえばCDとレコード、たとえば液晶とブラウン管──を比べる場合、3つほどポイントがあります。

 1 ものとしての特長
 2 使い勝手の差
 3 経済性

 この3点合わせた力量がどこかの時点で新しい技術側が圧倒して、ダーッと普及するわけです。
 で、リーフについて見ていくと、

1 ものとして
 静かで・スムーズで・速い。
 電気自動車でイメージするそのままで、まあよくできています。ガソリンでいうと3000cc級セダン、往年のビッグネームを出せばスカイラインやマーク2シリーズぐらいの快適性と走行性が、このミドルサイズで実現している。
 ギア(チェンジ)やトルクコンバータ、ターボなどの、「ドライバーの右足とパワーソースの間で邪魔をする要因」がほぼゼロなので、思った瞬間に思っただけの力が出る。これは内燃機関車ではほとんど味わえない快感です。(もちろんスポーツ走行用のタイトに作られたものもありますけど、それらは敏感に作られているので逆に普通に走る時は疲れやすい)

 これだけでも十分に価値がある。
 スポーティというのは、スピードが速いことでもレスポンスが敏感なことでもなく、イメージした走りができることだ(たぶん)。

 ただ、絶対値として異次元に速いか静かか、というと、そこまでではない。
 最近のガソリン/ディーゼル車もすごいんですよ。防音がしっかりしててノイズほとんど聞こえない。たとえば最近僕が乗ったクルマでいうと、マツダ・CX-8あたりが静かなクルマですが、あれはこれより静かかも。
 リーフは(おそらく)クラスなりの防音装備しかないので、ロードノイズと風切り音がわりと入ってくるんです。CX-8はその辺が小さい。ましてもっと大きなクルマや高価なクルマならより静か。

 とはいっても、「元々音量が小さい」のと「本当は音量出ているけど防いでいる」のでは、人間の感覚って敏感なもので、やっぱりちょっと違う感じがします。
 NC(ノイズキャンセリング)ヘッドホン/イヤホンはいますごく性能も良くてリーズナブルですが、やっぱり使ってみると独特の癖があって、静かな部屋で適度な音量でヘッドホン/イヤホンを楽しむ方が快適。

 速さの面でも、最近の特にターボ車は、回せば狂気を感じるほど速いので、そういうのが欲しい方におすすめできるか、というとそこまでではない。でもこれも、「欲しいだけの力がいつでも引き出せる」力強さと、「ものすごい力をなんとか引き出す」力強さでは印象というか感覚が違ってて、個人的には僕前者の方が、つまりリーフの方が好きです。

 慣れてくれば、おそらく多くの人が「こっちの方がいい」というと思うのですが。

2 使い勝手
 で、電気自動車で気になるところといえば、やはりバッテリ持ちそして充電回り。

 バッテリは、現行型は「200kmはまず大丈夫」だそうです。で、「かなり頑張ると300kmも出せる」とか。(カタログスペックやCM訴求は「400km」ですが、このあてにならないJC08表記はいい加減に廃止して欲しいですね)
 200あると大阪からだと名古屋まで行ける。
 週5日通勤する方だと、片道20km先まで大丈夫。
 後述しますが、最近は充電設備が一昔前とは雲泥の差で充実してるそうなので、そりゃさすがにガソリン・ディーゼル車ほどではないにせよ、だいぶ差が縮まってる感じ。

「持ち」というと、この「一走行あたり」とは別に、充放電サイクルあるいは経年で劣化する点が不安な方もおられましょう。風の噂に「リーフはバッテリがすぐダメになる」と聞かれたこともあるかもしれません。
 その点、日産は今回力ずくの解を持ち出してきて、つまり
「8年あるいは16万kmの早い方まで、バッテリの容量が8割を切ったら9割以上まで復帰させることを保証」
と来た。ほとんどの場合、この保証で大丈夫ではないでしょうか。

 ちょっと調べたのですが、このバッテリの劣化の問題は「電気自動車の」問題ではなくて、メーカーの、あるいは個々の車種の問題のようです。
 テスラのモデルS、出てからもうずいぶんになるのでそういうデータがだいぶ蓄積されてきてるのですが、相当酷いものでも残85%程度、ほどんどの個体が90%以上だそうです。
(参考)
http://ev-owners.jp/blog/blog.cgi?id=6509
(3年10万km走って残存値97.2%)
http://tarorin.com/04_ev/2016/11/battery_degradation_tesla/

 テスラのバッテリは18650という乾電池でいうと「単3」みたいな筒状の規格型を並べるという構造で、最初聞いた時は「なんてプリミティブな」と小馬鹿にしかかったのですが、どうやらその構造の肝はそうやって並べた電池の間に水路を設けて水冷(温)する点にあったようです。
 リチウムイオン電池は高温・低温に弱く、しかもその弱さというのが「40度超えると電気入りにくい」とかそういうかなりセンシティブなもので、温度管理がたいへん重要なようです。
 テスラはそこでコストとリソース(重要や容積)を掛けている。日産はそこは捨てて「減ったら取り替えまんがな」と。取り替えた古いのを活用するためのルートもある↓
(フォーアールエナジー)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1113629.html

 電池によっても違ってて、同じリチウムイオンでも充放電サイクルの多さと急速充電耐性の高さが特長の東芝・SCiBというのがありまして、こちら三菱・アイミーブのあるグレードに載ったのですが(現在は終売)、こちらにお乗りのユーザーさん、6年8ヶ月で8万キロ走ってもほとんど劣化してないそうです↓
http://evnews.blog.jp/archives/31452198.html

 ということで、最悪減りゃ換えてもらう方向でなんとか。
 電池はいま日進月歩で性能上がっているので、数年経てばすごいのが出てきてるかもしれませんね。

 さて充電器。
 いまはスマホ用のEV充電設備検索アプリがいくつもあります。セールスさんが見せてくれると、場所が大阪市内ということもあってかバーッといっぱい出る。「へーっ」と声も出る。こんなに。自分に関係ないものって見落とすんですねえ。
 もちろん日産ディーラーの多くに既に24H使える急速充電器があり、高速のSA・PAもメジャーなところはほぼ完備。検索アプリではその充電器使用中かどうか、いつ終わりそうかなども見れるそうで、もし使用中でも「ちょっと待つか」「スキップして次のSAへ」などの判断もしやすいそうです。
 スマホ万歳ですな。
 充電器には全国どこでも使える充電カードがあって、日産の場合(ほぼ)使い放題で月2000円です。
 年間24000円と聞くと「けっこうな額じゃないか」と思われるかもしれませんが、現在レギュラーガソリンが140円/L程度ですから、170L程度。クルマにもよりますが20km/Lをコンスタントに叩き出せるトヨタ・プリウスをもってしてもわずか3400km分です。
 電気代換算だともうちょっと多くて、24円/kWh程度の価格で計算すると1000kWh程度、リーフの電費は9km/kWhぐらいだそうですので、9000km分。こうなると「家に設備があってもむしろ充電に行く」ぐらいの運用をしたくなりますね(笑

 戸建てのおうちに200V充電用コンセントを引くのは数万円の電気工事で、多くの日産・三菱ディーラーでは購入時にサービスしてくれる模様。
 また、お家で充電するのに慣れると、ガソリンスタンドに行くのがものすごくめんどくさくなるんですって。
 最近ぼくクレジットカード支払いをよく使うのですが、確かに使い始めると現金触るの面倒になりました。現金ばっかり使ってた時はそれが面倒なことだなんてこれっぽっちも思わなかったんですけどね。

 担当セールスさんのお客さんに、クルマで送迎の仕事をされてる方がいて、走行月に1万キロ年間12万km。なんと家や事業所では充電せずに外の充電器ばかり使用。これで燃料代は24000円ぽっきり。
 前車がフーガ、リッターで6kmとか7kmもちろんハイオク、というクルマだったこともあって、年間200万円とか浮いちゃってEV万々歳。
 この方はかなり特殊なケースですが、走れば走るほどお得になる、のがEVですね。

 お得といえばEVは
「オイル&オイルフィルタ交換不要」(1回5000円程度、少なくとも年1回はやりたい)
「ブレーキパッド/ローターが超減らない」(回生ブレーキで減速するので)
「鉛バッテリが無いからそれも交換要らない」(ちょっといいのだと1個2万、環境にもよりますが5年は難しい)
「タイベル?ウォポン?なにそれお菓子?」(消耗品。このへんは部品代もさることながら工賃がバカにならない)
ということで維持費が超安いそうです。
 あと自動車税も「1000cc未満」扱いで(そりゃそうだ)29500円と普通車の中では最もお安い。
 自治体によっては(たとえば東京都)さらにそれらの税金の優遇措置がある場合もあるのでさらにお得。

3 経済性
 と、だいぶお金の話に食い込みましたが、で、それがナンボなの、と。
 テスラ・モデルSみたいに「900万スタート」なんて言われたら「はい解散」ですが……
 よく売れる真ん中のグレードで350万です。
 これに補助金が40万出て310万、ちょっとオプション付けて(LEDヘッドライトとか)気持ち値引いて貰って乗り出し360万とかそこいらですかね。
「高っ」
と思うわけですが、実はこのへんが最近の「エエクルマ」、ちょっとキラッとしてるクルマのボリューム・ゾーンなんです。

 同じ日産なら早速大人気のセレナ・ePower。
 トヨタ・プリウスのPHV。標準プリウスならオプションモリモリ。
 三菱・アウトランダーPHEV。
 マツダ・CX-5だとFFならディーゼルいけます。ガソリンならLパケいける。
 スバル・インプレッサ/XVだと2000にAWDでいろいろつけれて。あるいはレヴォーグやWRX・S4も可。
 外車ならもちろん鉄板のVW・ゴルフ。
 BMW・ミニもいいですね。

 いずれ劣らぬ魅力的なクルマ達で、もしいま僕が乗り換える理由があって手元にそれだけの予算があれば、もうこのへん見比べてのたうち回って迷うなあ。
 逆に言うと、これら綺羅星の中に入れてもじゅーぶん選択肢のひとつに入ります。
 むしろ個性の点では最右翼かもしれない。
 CX-5やミニだと知人と被る可能性大いにありますが、リーフは(まだ)被らんでしょう。


 ……とまあそんなこんな、長々書いてきましたがつまるところ、
「欲しいならもう買ってもええんちゃうかな」
と思いました。ちょい割高・ちょい運用に工夫が必要、ですが、それを補って余るぐらいには「未来きたこれ」感がちゃんとあります。
 実はこの試乗の次の日に、メルセデス・ベンツのC200(もちろん2018y)に乗る機会があって、これもめちゃくちゃいいクルマだったのですが、「どっちかもらえる」となったらこの200万高い(530万〜)ベンツとの間でずいぶん悩むと思いました。
 リーフかも。
 そりゃお前さんはね。

 ただ個人的には、初代(先代)リーフのデビュー時から思うことですが、いささか「普通」を意識しすぎてて、それがもったいない気がします。
 電気使ってモーターで走る、というのはたいへんCOOLな体験で(物理的にも)そのカッコよさやイケてる感じ、これを商品全体で演出するのがちょっと足りてない。
 たとえばテスラの、モデルSがクラスが違うというなら(なかなか出荷されない)モデル3とか、このインテリアをご覧あれ↓
https://www.businessinsider.jp/post-100548
 これがええかどうかは別にして、「あなんか違うのきた」感は高い。
 最近のドイツ勢はメーター類がディスプレイになっててシフトレバーが変な所に小さく生えてますが、これらもいいかわるいかは別にして「あたらしい」とは思います。
 日産はこれからEVのヴァリエーションを増やす、と宣言してるので、まリーフもいいんですけどもうちょっと派手なプレミアム・モデルか、あるいは逆に、ハイト系軽ワゴンの床に電池敷き詰めたような道具タイプ、でできれば専用エクステリアの、があるとぐっとくるんじゃないでしょうか。そうやって大中小あると中のリーフも選ばれやすくなるような気がします(有名なセールスTipsですね)

 日本勢はEVシフトに乗り遅れるのでは、という観測がちらほら聞かれますが、王者トヨタさんも夢の全固体電池にかなり目処が立ってるくさいですし(あそこは滅多なことは口に出さない三河武士だよ)、マツダに至ってはなんにもしてないふりをして、実は彼らが最も血道を上げているのが「デザイン」と「人間が感じる動質の向上」すなわちEVだろうがガソリンだろうが変わらない点で、Wintelパソコンがそうなったように
「電池とモーターはティア1(おっきい部品メーカー)から買えばいい」
ぐらいの気分なんではないですかね。いまやトヨタ系(トヨタ、ダイハツ、スバル、スズキ、マツダ)とくくるとすごい台数になりますしね。

 ただ、あからさまに自動運転と相性が良さそうであり、むしろ電気自動車と人力で動かせる期間はごく短いかもしれません。現にスマホで遠くからリーフのエアコンだけ入れて冬/夏乗る前に温める/冷やす機能があり、もちろんエンジン車でもディーラーオプション2万円ぐらいでそういうメカあるんですけど、しっくり感が全然違う。
 そのうちシェアライドとも絡んで、
「呼べば(自動で)来てくれて、乗り捨てれば(自動で)帰ってくれる」
ようなシェアEV時代になったら、以上のようなことは考えるのもムダなことで、
「Spotify流しっぱなし」vs「レコードを収集」
ぐらいの差、つまり
「所有するからにはエンジン車を手で動かす以外ありえん」
というような世界に、意外と早くなっちゃうかもしれません。

 タイトルに書いたようにリーフの運転はすごくCOOLな経験なんですけど、運転に(すくなくともクルマ好きが)求めるものはCOOLさですか?
 HOTさですよね。

 とかなんとか考えると「や、やっぱりエンジンをMTで操っておかないと」という焦りに似た感情が芽生えて悶々として暮らすのです。
posted by ながた at 19:58| クルマ

2018年05月07日

本「落語とは俺である。 立川談志唯一無二の講義録」立川談志





 談志師匠は極めて評価が高い方なのですが、僕にはたまに映像で観る高座を拝見してもどこがどう良いのかわからない。「わからない」ものはモヤモヤするものですがそうこうしてるうちにお亡くなりになる。亡くなられてしまうと「あるいは現場ではオーラみたいなものが噴出しててそれに当てられるのか」というような仮説も検証できない。

 でも幸いにしてこの本で、なんとなく、ですけど、モヤモヤがボンヤリ輪郭を持つ。

 落語とは何か。
「人間まるごとの肯定」と定義すると、救われることも多い反面、普段慣れ親しんだ「常識」をもひっくり返さねばなりません。
 というよりも、だいたい人々を苦しめる「抑圧」ってものはその「常識」の副産物みたいなものですから、抑圧の開放は常識の破壊(無視)とほとんどセットになっている。
 ですがそれをすると商業電波(円盤その他)には載せられない。
 だから多数にはリーチしない。
 でも高座ではできる。
 だからお弟子さん達は、そしてファン達は心酔もする。
「(こんな(人間の業を掘り起こして見せつけるような)芸をする人は)談志以外いねぇじゃねえか」とまで言い切れる。
 なーるほど。
 やっぱりなんでも疑問に思ったら現場行かんといけません。

 しかしそれ(因業をも肯定する)はやはり修羅の道で、それができる人とそうでない人がいます。落語に限らず芸術全般で。
 僕は、できる人のみを芸術家だとする考え方にはちょっと反対で、なぜなら常識を常識として肯定するだけでも人の心にはちゃんと浄化作用が働いて、元気にもなるし気分も晴れるから。

 できる人、というのは一歩間違えれば自分もそちら側に転落する、というエッジのところで、しかしその一歩を踏み外さないように自分を空高くから俯瞰する視点を持つ人のことで、まあ天性ですわ。あとからなろうと思ってなれるもんでもないし、そうでない人がなろうとか思うようなもんでもないでしょうし。

 どうしてもやってる者はそこにこだわりが生じて、がんばってギリギリ歩こうとかするんですけど、観てる者からするとアウトプット以外はあんまり興味ないところなので、まああまり考えすぎない方がいいですな。

 観てる者はむしろその方がよく、自分の身体が勝手に「わはは」と反応してしまうものを「おもしろい」と言っていればいい、いや言うべき、だと思います。
 この本に限らず、こういう本は読まない方がいいね。

 別の角度から「俺である。」を野暮な言語化すると、なにか物を作るということはすなわち自分が感じたことや考えたことを表すという行為で、それは「俺」以外の何物にもなりません。むしろそれ以外の何かになってる方がおかしい。
 というだけのことだと思います。聞いてる方が勝手に「談志だからまた偉そうに」と勘違いする。もちろん談志師匠はそれを折り込み済み。
posted by ながた at 17:27|

2018年05月04日

行政手続の件2つ、マイナンバー、ペイジー。


●先日、お役所へある手続きに行きました。
 webを見ますとその手続きには健康保険証と印鑑、それにマイナンバーが必要、とあります。でも電話かけて確認してみますと、
「窓口で『マイナンバーは持ってない』と言ってください」

 ?

 どうもマイナンバー・カード、持っていれば提示すればいいだけなのですが、カード持ってないのにナンバーを知ってる(通知書で知ることはできる)と、そのナンバーの本人かどうか確認するための書類(パスポートとか免許証とか)が必要なようです。
 でも無いならしょうがないのでぜんぶ要らない、と。

 ぇー。

 でまあ、窓口行ってみますと、
「この書類の太枠線内を書いてください」
とだけ言われ、マイナンバーのマの字も言わない。
(書類を見るとマイナンバーを書く欄は一応ある。太枠外に)
 太枠内の住所とか名前とか電話番号とか生年月日とか書いて、保険証を見せて、OK。(印鑑も要らなかった)

 たぶんマイナンバーの件を触ると、
・カード持ってる人
・カード無いけど番号知ってる人
・知らない人
 それぞれについて対応を変える必要があるので、もう無視することにしてるっぽいです。でも、もちろん自治体公式webにそんなこと書けない。

 現場はどこもたいへんですねえ。

 ということで、マイナンバーがらみの手続きをする時には、むしろ「何が要りますか」と電話でこっそり聞くと「実は要りません」とこっそり小声で教えてくれる、かもしれません。

 もしカードを普及させたいなら、やっぱり「便利」なケースが頻繁にあった方がよく、この手続きの場合も「スマホにマイナンバーを入力すればOK」になっていれば(技術的にはいまでも全然できる)だいぶ印象が違うと思います。

●あと今年から大阪府では自動車税がPay-easyで払えるようになって、こちらは便利でした。

・Pay-easy
http://www.pay-easy.jp/

 すでに銀行のネットバンキングをやってると一番便利ですが、ATMからでもできるようです。要はあの送られてくる支払い書に番号が書いてあって、それをポチポチ入れていくと、口座からスポンと引き落とされる。
 自動車税っておおよその人が3〜4万の案件だと思います。微妙に財布に無いか、あっても出すと心細くなって結局ATM行かねばならん額。コンビニで払う手間もなし。なので、これ便利。
 クレカ払いもありますが、あれは手数料324円掛かりますからね。

 最近、クレカの使い勝手が上がってる、と申しましたが
http://rakken.sblo.jp/article/182978955.html
電子マネーがじわじわ浸透してきたおかげか、あるいは中国でQRコード・スマホ決済が爆発的に増えたからか、既存の決済手段(クレカ、銀行口座引き落とし)の方も努力してて便利になってますね。
 そりゃ決済手段としての使い勝手が悪くなれば、誰も使ってくれなくなる=お客が居なくなりますからね。
 それこそ現金でさえ。

●クレカが尻に火がつくまであの面倒くさくて時間も掛かるサインを求め続けてたのはつまり本人確認ですが、「本人確認」ってそんなに重要なことですかね?

 結局、クレカの場合、逸失時・不正利用時は保険でカバーすることでユーザー・カード会社・店舗(それに保険屋さん)それぞれ便利になったわけですよね。
 今回のぼくの手続きも「もし僕以外の誰かがやっても意味がない」手続きで、極端に言うと本人確認はまったく必要ない。だから窓口で無視できる。
(ま、この件についてはなんでもかんでもマイナンバー使わせろ、という上からのお達しに機械的に反応してるだけ、だとは思いますが)

 マイナンバーの扱いが鬱陶しいのは
・なりすまし
・情報流出
が怖いからで、前者についてはクレカ同様、なりすまされても困らないものにしか使わないか、なりすまされても取り返しがつくようなバックアップを整える、かでとりあえず解決できますよね。
 情報流出の方は……過度に情報を統合しない、ってことしか無いですかね。
 システム側の設計方法とかわからないのですが、たとえば今ネットでどこかの会員になったりすると、だいたいIDがメールアドレスだったりするでしょう。各サイトごとにパスワードを変えて対応する。(中には同じパスワードを使いまわす人さえいる)
 あんな感じで、マイナンバーはそれこそ名前同様にオープンになってて、そこに紐付いてる情報(戸籍、住民登録、年金、保険、税金……)を引き出す時にはそれぞれに違うパスワードが必要、とかでは無理なんですかね。

 まあこれ系って「MITを首席で出た」とかってものすごい天才が設計してるでしょうから、素人が考えるような簡単なことには穴があるんでしょうけど、マイナンバー・システムは考え方がそもそもおかしいから無茶苦茶になってる、ように思います。
 やろうとしてることは別にいいことだと思うんですけどね。

posted by ながた at 12:36| 雑記

2018年05月02日

醤油「正金 天然醸造 うすくち生醤油」


 先日買いましたのが空きました。
 おいしかったです。
 下記の宣伝文句には「お料理に」とありますが、もちろんそれもいいのですが、掛け醤油としてお醤油の風味そのものがご馳走。おひたしなんかに掛けると、肝心のおひたしが「醤油を味わう土台」になってしまうぐらい。どなたかが
「エビフライはタルタルソースを食べるための棒」
という名言を残しておられますが、そんな感じ。
 機会があればまた欲しいです。

・当時の模様
http://rakken.sblo.jp/article/182169498.html
・商品紹介
http://www.shima-life.jp/SHOP/201710071.html

posted by ながた at 09:30|

2018年04月30日

京大・立て看の思い出


 安冨先輩(京大経済)がお怒りだ。




 京都大学では入試の二次試験が近くなると、各高校のOBたちが受験する後輩たちを応援する立て看板を作る。
 自分も受験の時、下見の時には無かったそれらが立ち並ぶ様を観て、そしてその中に地味で小サイズながらも(先輩方すみません)われらが大阪星光学院のそれを観て、たいへん心強かった。
 応援は効かない時も多いが、効く時もこのようにしっかりある。

 受けた恩は返さねばならぬ、翌年2月後期試験も終わった我々4人、今も呑み交わす、母校に凱旋した教授、人工衛星墜とし、田中支店長そしてぼくが集まって、立て看を作った。
 1枚は前年以上のサイズを、ということでベニヤ4枚立てつまり360cm×180cm。もちろん他校にはこれに倍・あるいは4倍する大きなものもあったが、まあ平均程度はあったと記憶している。
 これには我らサレジアン・スクールの父であり師であるヨシュア・イエズスを畏れ多くも描かせていただいた。右手にホットドック左手にコカ・コーラ、キャッチコピーは
「わたしがついてる」。
 時期が早かったので時計台正門前に近いところにエイヤと置けた。なにごとも先手必勝である。
 田中がかっぱらってきてくれたベニヤが1枚余ったので、これには時の人、サッダーム・フセインを描いた。むろん軍服姿で遠方を見つめ進行方向を力強く指し、キャッチは
「勝ち逃げあるのみ」。
 こちらは確か東大路から大学に入る交差点(東山東一条)に百万遍側から歩いてくると見える位置に置いた。

 後輩たちはさぞ心強かったことだろう。
 おのれで今思い出して鼻が高い。

 ご利益もちゃんとあって、優秀な36期と前年大量に積み残した35期がわんさか入って空前の活況を呈したと記憶する。

 安冨先生がおっしゃるように、ぼくも現役の時にこの立て看群に
「うわ、高校までとは違う」
という高揚感と、
「やっぱ京大って変なとこなんや」
というワクワク感をいただいた。
 毎年「折田先生像」が話題になるように
https://sites.google.com/site/freedomorita/
これらは時計台や西部講堂、吉田寮に匹敵する「京都大学の一部」であり、これを無くすことは普通に「損」である。だから無くすなら「なぜ」とは問わぬ、無くして得られる「得」を教えてもらいたい。
 もし得がないなら、そのままにしておくのがよいだろう。この人手不足の折、警告や撤去に掛ける莫大な人件費があまりにももったいない。その分、山中先生の研究所に寄付でもすればいい。

 行政向けに言えば、観光客だって求めるものは非日常、関西弁で言えば「ケッタイなもの」だ。日本各地の観光地が一生懸命非日常を作り出さんと知恵を絞り努力を重ねてるこのご時世、せっかくいまある「ケッタイなもの」を無くしてどうする。

 本業つまり教育と研究も滞り倒し、他にすべきことが山とあろうに、なぜこんな不要不急の事柄を言い出したりやり出したりするのか。まるで試験前に部屋の掃除を始める中学生ではないか。
 そんなことでは京大には入れませんよ?

posted by ながた at 17:23| 雑記

2018年04月29日

マンガ「よつばと!」14 あずまきよひこ



 前巻から2年5ヶ月……というと生まれたての赤ちゃんが反抗期を迎え、
「小エビと茄子の炊いた奴なんか弁当に入れんなや!」
とおかんに怒鳴り散らすほどの年月。待ちくたびれました。

 いちばんおもしろかったのは、よつばが地球を救うところ。
 あと「シェフ……」

 前巻のヒロインは小岩井母でしたが今巻は妹。出てきた瞬間からキャラ立ってるのがさすが「あずまんが大王」の生みの親です。
 しかしあの若さで東京のど真ん中に(おそらく)在住で先代とはいえ中古市価現在でも200は余裕でするミニ・コンバーチブルを所有する、となると理系で、大手(外資系)製薬会社あたりの研究員、あたりでしょうか。
 小岩井さん本人にしてからが、あのぐらいの年齢で昨今値崩れ著しい「翻訳で」親子二人とはいえ悠々と暮らしてるのを見るに、相当の腕利きです。
 謎が多い一家ですね。

 もちろん風香&しまうーのゴールデンコンビも、曲がらぬ関節を曲げ伸ばし。

 まあみんながみんな優しいのはファンタジーと言えばそれはそうなんですけども、エンタメ、もっといえば芸術の役割のひとつに
「あなたは生きていていい」
と断言する、ということがあり、少なくともその意味では「よつばと!」はストレートに傑作でござる。

 ずっと続いて欲しいですが、よつばが小学校に上がると成り立ちづらくも思え、とすると劇中あと1年ちょいぐらいか。
 まあ現実社会ではあと3W杯ぐらいは余裕でイケそうですけれども。
posted by ながた at 00:52|

2018年04月28日

イベント「大北海道展」@あべのハルカス


https://abenoharukas.d-kintetsu.co.jp/event/1/201804hokkaido1.html

 今回は鮨処「竜敏」でにぎり盛と海鮮丼、「レ・ディ・ローマ・ブラス」でジェラート2種盛を2本イートイン。戦利品は

・「勇払ファーム」のカレーパンと海鮮ピロシキ
・「白樺山荘」と「あじさい」の生ラーメン
・おなじみ「北菓楼」の開拓おかき3種
・マルちゃんのやきそば弁当2種・スープ付き
・門外不出の「じゃがポックル」

 ラーメンはその日の夜・次の日の昼で食べてしまって追加購入を真面目に語り合っております。
 北海道最高。
posted by ながた at 15:07|

2018年04月25日

note

というプラットフォームを使ってみます。

https://note.mu/shimaneco

 blogとSNSの中間みたいな感じで、特に簡単にコンテンツ販売ができるのが目を引きます。
 使い方まだ検討中なんですが、とりあえず「見やすい」という点を活かして、いくぶんなりとも一般性・汎用性のある批評/感想/レビュー的な記事を置いてみようかな、と思っています。
 左のProfileのところの「note」にリンク張ってます。あとtwitterでも更新通知すると思います。

 最初はこちらと分けようかな、と思ったのですが、こちらにも同じ記事しばらく置くことにしました。
 また前回のWordpressブログみたいにすぐ止めちゃうかも、ですが、なんでもやってみるのがだいじかなあ、と。
posted by ながた at 00:00| 雑記

2018年04月24日

岩合光昭写真展「ねこの京都」(大丸・心斎橋)


http://www.crevis.co.jp/exhibitions/exhibitions_071.html

 NHK「世界ネコ歩き」ファンにはおなじみの
http://www4.nhk.or.jp/nekoaruki/
「美山の義経」や「神社のツキ」がおおきなプリントで満喫できます。
 レコーダに録ったのを何度も観てるはずですが、やっぱり画像は「鮮明な大サイズ」というだけで迫力と臨場感が違います。

 岩合さんの──というかプロ・カメラマンの──写真のすごいのは、あんな動くものを「ここしかない」という一瞬で切り取ってるところで、僕なら20コマ/秒のα9でメモリカード1枚使い切るまで連射しても撮れそうにない。
 義経がおじいちゃんに土管から引っ張り出されるところ、ツキがおばあちゃんに社務所から連れ出されるところ、オス猫の──というか哺乳類のオス一般はおそらくそうで──情けない表情にシンパシー。
「あーっ、わしここにまだいたいー」
 閉店する居酒屋から追い出されるおっちゃんと同じ顔です。
 ありきたりな表現ですが、彼・彼女を通じて人間が見える、しかも素のままに近いそれが、だから、動物写真はおもしろいんでしょうね。

 GWめいっぱいやってるので、ミナミ出られたらふらりとどうですか。
posted by ながた at 09:36| イベント

2018年04月23日

「琵琶湖特産 モロコのあめ煮」いのうえ


http://www.oishiga.com/inoue/item/01amedaki4/index.html

 関西で小魚煮た物といいますと「明石・垂水のいかなごのくぎ煮」とこちら、が双璧でございます。
 モロコ、以前は大阪でもあたりまえのようにちょっとしたお惣菜で食べられたものですが、いかなご同様急激に獲れなくなったそうで、いまでは滅多にお目にかかりません。
 こちらは琵琶湖土産でいただきました。

 久しぶりに食べると美味いですなあ。

 これ系の小さな魚を炊いたものは独特の苦味が生じ、またそれがいい、とも言われますが、モロコはそれがほんの少し。魚自体がおいしいからか(コイ科の中でも特に美味と言われます)甘味も控えめで成立するのでこの小ささでメインのおかずになる勢いです。
 あーた京都の料亭なんか行ったらこれ3本ぐらいで3000円ぐらい取られるんですぜ。知らんけど。

 商人の国・湖国近江には美味しいものいろいろありますが、もしご旅行で来られてお土産を検討されるなら「もろこのあめだき」とご指定いただければまず間違いなし。
 不幸中の幸いにも移植と養殖が効くようで、他の湖や他県で(埼玉・山梨・広島・岐阜)ブランド商品化されている模様です。
 ずっと食べられるといいなあ。
posted by ながた at 10:55|

2018年04月21日

メルセデス・ベンツA180 (2013y)


 おうちにベンツが来たぞー!

 家人が個人売買で手に入れました。
 色パール、ナビ・スライディングルーフ・ナイトパッケージ(電動メモリーシート&専用ホイール)付きもちろんD車(ヤナセ)。距離17,000、前オーナーが撫で擦るように大切に乗ってたので内外装ビッカビカです。

 Aクラスというのはメルセデスにおいては……と歴史を語り出すと隣の奥さんがエクトプラズムの抜けた顔をするので割愛して、つまり「ベンツのゴルフ」です。呪文を唱えると「FFのCセグメント・ハッチバック」。世界で最も売れるボディタイプ・サイズで、先述のVW・ゴルフを筆頭にフォード・フォーカスやルノー・メガーヌ、プジョー308、日本勢ではマツダ・マツダ3(アクセラ)、スバル・インプレッサ、あるいは日本市場で復活なったホンダ・シビックやトヨタ・カローラ(のハッチバック旧名オーリス)。
 いずれも大名跡、つまり各社気合いの入ったエースが集う最激戦区。SUVだHVだいやEVだと激変中のクルマ・シーンにおいても、王道直球ド真ん中、いわばファミレスにおけるハンバーグ定食です。
 ロイホやデニーズやガストが覇を競い、あるいは地元の洋食屋も腕によりをかけるこのボリューム・ゾーンに、ランチでも3000円以下ではとうてい食えないような高級レストランが殴り込みを掛けた……のが現行Aクラス。
(ちなみにこれ3代目で前2代はまるでコンセプトが異なり、たいへん野心的。そちら興味あるかたはググるかウィキってください)

 で乗ってみた感想。
「製品としては多少無理があるけど、商品としてはエグい」。

 メカ的に(また呪文を唱えますが)ダウンサイジング・ターボにDCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)、というまったくVW・ゴルフに真っ向対抗している──のがモロに災いしてて、ハッキリ申し上げましてゴルフのほうが数段デキが良いです。
 逆に、こんなメカであんな完成度を誇ってるゴルフはスゲエな!と感心し直しました。
「ダウンサイジングターボとか意味あらへんで」
とマツダのMr.SKYACTIV・人見常務が事あるごとにブツブツ呟くように、ホントにこれ意味ないですね。というか繰り返しますがこれを成立させたVWの(変な)執念がすごすぎるだけで、普通に作るとこうなっちゃう。
 つまり微低速トルクの無い(ボディサイズに比して)小排気量で圧縮比もターボ用に低いからスッカスカ、それを伝えるトランスミッションが普通のトルクコンバータ付きステップAT(もしくはCVT)なら、トルク増幅効果でまだ多少ごまかしも効くものの、よせばいいのにデュアルクラッチ系だから生トルクそのままダイレクトに伝えちゃう。
 要するにとにかく出足で前に進まない。
 はじめて運転した弟が、真っ青な顔で(たぶん)運転中にLINEしてきて、

「これなんかドライブモードとかあるの!?
 遅すぎて軽に置いていかれる!!」

 もちろん僕の答えは、

「いいから踏め」

 アクセル踏んで燃料を過剰に供給すると(つまりガソリンをたくさん使うと)ようやくターボが回りだし、力がモリモリ出て(いうてもMax20kg・m程度、つまりNAの2000cc程度ですけど)ダイレクトなDCTを伝わって俄然走り出す。
 で、走り出してしまえばそこは痩せても枯れてもメルセデス。スリーポインテッド・スターを燦然と輝かせるだけの誇りと拘りがてんこ盛り。オプションの18インチ・低ハイト・シューズは切り始めから極めてクイックなハンドリングで、まるでNBA選手のように右に左に左に右にステップを踏みまくる。
 なにより白眉はその「Mercedes-Benz」ロゴ入りブレーキで、軽く踏んだだけで地球の自転が止まりそう。タッチ・剛性感・実の効きいずれを取ってもここばかりはいつまで経っても国産車と欧州車の違いを見せつけられる素晴らしさ。(その代わりダストすごいけどね)
 簡単に言うとヤケクソにスポーティ。

 穿った見方をすると、「ゴルフがやってることぐらいウチでもできるだろ」と標準的なFFにダウンサイジング・ターボ+DCTを使ってみたら、どこをどうやってもゴルフのような完成度にならず、慌ててとにかくスポーティな出で立ちと装備を整えて「踏めばごまかせる」という仕立てにでっち上げた、感がありありです。
 そりゃ普段セレブ相手の高級レストランが「ちょっとやってみようかな」と作ってみたメニューと、「これがダメならお店が終わる」という危機感で造り込まれた本気のド主力メニューでは、やっぱりトータルの差は出ますよそりゃ。

 いつも思うことですが、メカというのはフォーマットや形式そのものが良さを生むわけではなく、どれだけそのフォーマットの良さを引き出すように丹念に丁寧に作り込むか、ですわ。

 逆にメルセデス擁護方面から穿つと、やはり基本的に顧客年齢層の高いブランドだけあって若い人が欲しい。若い人狙うならスポーティだ。よし踏めば走るようにしよう。
「そんな単純なもんかいな」
と思っちゃったりもしますが、現実はその狙い通り実に単純で、他のメルセデスより10歳若い顧客を全世界で5年間で300万人もゲットできたようです。
 すごいですね。

 あと細かいことを言うと、
「シューズが大きすぎてドタドタする、特にリア」
「スライディング・ルーフ近傍から低級音」
「ATセレクターがこんな形と場所である必然性あるか?」
「操作性悪いなこのナビ!」
「でもスマホを掲示できる場所はない」
など疑問もいくつかありますが、そんなんは慣れで。
 ウインドウの天地方向が狭くて穴蔵感あるのも個人的に好きでないですが、まあこれはスポーティとも言える。広いのがよけりゃミニバンでも乗ってなさい、と。
 いや5年前というのは言い訳にならないですよ、ゴルフ7も現行アクセラも同年デビュー。

 ということで、このクラス、つまりCセグハッチバックが欲しいなら、僕はやっぱりゴルフおすすめ。だいぶ安いですしね。
 外車は敷居が高い、と思われるのならばマツダ・アクセラ(ベストバランスは1500ガソリンですが、飛び道具が欲しければディーゼルで)か、スバル・インプレッサ(FF1600も良いですが、こちらはできれば4WDにして重い車重と足りないトルクを2000で補う。せっかくのスバルだし)。今度のカローラ・ハッチも新世代ボディなので期待大です。得意のHVあるでしょうし。

 さあ。
 ほいじゃ結構ピーキーなクルマが来ちゃってガッカリしてるか、というとさにあらず。ここで、
「製品と商品は違う」
という製造業一般の永遠のアンビバレンツが炸裂します。

 商品としては、すばらしいのよ。
 見て、この夜ドア開けたらランプが柔らかに足元を照らし出し、スカッフ・プレートに浮かび上がる「Mercedes-Benz」の光文字。

 このギミックそのものはある程度(だいたいベースグレードで250万とか)の額から上のクルマには普通にオプションで用意されてるものですが、これがこんなに威力を発揮するのはやっぱり「メルセデス・ベンツ」だから。
 わたしこのクルマ乗って平日昼間の動物病院にネコ連れて行ったんです、歯の治療にね。adidasのジャージ着て。
 もうすごいよこのシチュエーション、愛車マツダ・デミオだったらなんの問題もないこの姿が、ベンツになった途端、なんか小狡いことして小銭貯めた小悪徳中国人実業家なぜか日本在住、暇と金はあるからペットに夢中、みたいな姿になる。
 ベンツすごい。
 ベンツすごい。
 もう深夜のガストとか恥ずかしくてこれでいけない。ベンツ乗ってるくせにセットドリンクバーのスマホクーポン10番を出すとか到底できない。縦並び入れ替えしてでもデミオ出す。
 ルイ・ヴィトンのモノグラム・シリーズを平気で使いこなせるかどうか、みたいな。この気恥ずかしさは「外車」とか「変なクルマ」っていう括りではおそらく発生しない。なぜなら私もそういうのは3つ乗って経験している。
 やっぱりそれは、ベンツだから。

 ああ、そりゃみんな欲しがるわ。
 そしてそういう場合、「欲しいならお売りしますよ」と言われたものをありがたく頂戴、つまりいただいて・いただけばよいのです。
 デキがいいとか悪いとか言ってるような客はいや客になろうとする気の無い者はこちらからノー・センキューいやナイン・ダイケ、社是もちろん「最善か無か」、「メルセデスかそうでないか」が問題であって、それがどういうモノかなどはまるで問題ではないのです。
 それが、わずか、300万円からスタート。
 すごい。
 すごすぎる。
 もう買うしかない。
 買おう!
 イエス・メルセデス・イエス!

 クルマには「社会との関係性」と「自分との関係性」があり、どちらに重心を置くかはもちろんその人それぞれで良いも悪いも無いのですが、わたしのようなクルマ・バカどもは基本的に後者ばかりを考えがちで前者を無視あるいは軽視しがち。
 しかし、どちらにせよ極まっているものにはそれ相応の魅力・魔力・破壊力があり、前者極めたるこのメルセデス、いい勉強になりました。

 人はクルマを買うのではない、クルマで得られる体験を買うのだ。

 本国で新型(4代目)が出たので夏には日本にも来るでしょう。もともと中古車お安い(200も出せばピカピカのが買えます)3代目、さらに安くなりそう・かつ・そもそも乗り方が丁寧な個体が多そうな車種なので、この気恥ずかしさに身悶えたい方はぜひどう……いや2013で200出せば先代Cが買えるな。そっちかな……いやそれはこの項の主旨に反する、クルマは物を買うんじゃない、気合いを夢を希望を買うんだ。
 この葵の御紋(のようなスリーポインテッド・スター)、誰よりもドライヴァーの身と心に効きますぜ。

posted by ながた at 00:00| クルマ

2018年04月18日

春はジャージ


 冬えらく寒くなってから、秋冬ジョギング用のジャージ(薄い防風表地に裏地付き)を慌てて買ったんです。近所のスーパーで買ってもよかったんですがたまたま行きがかり上ハルカス、そう我らがアベ近で、セール30%オフのアディダスのを上下8000円で。

 春になってからこれが便利で(笑)

 冬の間は袖なしの綿入れみたいなのをずっと着ているのですが、あれ結構気温上がってくると暑い。といって服一枚ではうすら寒いし……という時にこのジャージ。開け閉めできるし脱ぎ着しやすいし。
 しかも売れ残っててもadidas、カタチがよくてなんとなくスマートに見えるんです。ちょっと大きめOサイズにも関わらずですよ。
 もう部屋着どころかこれで近所どころかハルカスだってグランフロントだって行っちゃう。

 人はこうしてスポーツウェア(もしくはアウトドア屋の服)に絡め取られていくのだ。

 快適ですよ。
posted by ながた at 14:18| 雑記

2018年04月17日

丸久味噌「無添加 生みそ つぶ 750g」


http://marukyumiso.com/
http://mognavi.jp/food/493565

 近所のライフ(総合スーパー)には担当の趣味か「日本全国味噌コーナー」があり、今回買ってみたのはこちら。
 なかなか美味しい。
 塩辛くなさすぎ、味噌臭くなさすぎ、出汁の風味とも喧嘩せず、実の個性も引き立てる。それでいてちゃんとお味噌感も主張する。癖がないので使いやすいし(おそらく)飽きにくい。
 メイドイン越後新潟、やはり原料の米がいいんですかねえ。

 パッケ裏には「経験的みそ汁利用法」とあり、「こんな時にはこんなみそ汁を」という具材一覧。転写させてもらいます、ま宣伝だからよろしかろう。

・二日酔い……里芋
・肝臓・黄疸……しじみ
・糖尿……かぼちゃ
・冷え性・整腸……ニラ
・母乳の促進……鯉
・女性不感症……セロリ
・便秘……さつまいも
・下痢……大根
・アレルギー……じゃがいも
・かっけ……小豆
・夜尿症・頻尿……銀杏
・疲労回復・体力増進……わかめ
・強壮……ドジョウ
・胃潰瘍・貧血……レンコン
・動脈硬化・高血圧……豆腐
・貧血……ほうれん草
・病後……牡蠣
・成人病予防……呉汁
・尿道炎……白菜
・風邪……ネギ

だそうです。肝臓のしじみや貧血のほうれん草など、いかにもなものから、胃潰瘍にレンコンなんかおもしろいですね。

 中華スープもコンソメスープもいいものですが、やっぱり白いごはんに一番合うのはお味噌汁ですなあ。
posted by ながた at 01:08|

2018年04月16日

iFaceのケースと車載ホルダ





 最近、弟にモノもらってばっかりなんですけど。
 iPhoneXにしたので7用のケースが不要になった、てなことで上記のこれを貰いました。街でも量販店店頭でもよく見かけるiFaceです。

 見かけも現物もゴツいし値段は高いし、いくら頑丈そうで安心感が高いとか、デザインがなかなかちょうどいい感じで使いやすいとか言っても……と半信半疑で、しかしモノはなんでも使ってみないとわかりませんから、使いはじめてみたらアラ不思議。
 このぶ厚さがちょうど手に馴染む。
 背面がわずかにカーブしている点も名機3/3GS系を思い起こさせて懐かしい。
 グリッピーなサイドはホールドの安心感を、つるつるの背面は見栄えと手触りの良さを提供。ボタン類のカバーもよくできてて、操作感をスポイルしません。

 ちなみに7用を6sで使っていて、カメラ部はカタチが合ってないんですが、写真は問題なく撮れます。(フラッシュにちょっと掛かってるのでフラッシュ多用する方は注意)

 7用なので中に鉄板が仕込まれており、車載マグネットホルダも使えます↓



 ちょっと磁力的に物足りないかな、という気がせんでもないですが、磁力着脱の簡便さは秀逸。スマホを取り付けてない時のさり気なさもありがたい。

 僕のクルマは先代(DE)マツダ・デミオですが、センター右のエアコン吹き出し口を180度回して設置すると、誂えたようにジャスト・インストール。見やすさ操作しやすさ着脱しやすさ他の機器の邪魔しなさどれも完全。

 ただし200gになんなんとする金属の塊を、事故を起こせば間違いなくすっ飛んでくる場所にゆるく置いておく、というのはスウェーデン人やドイツ人なら激怒して絶交されかねない非人道的所業なので、購入・設置は@ヨワオウンリスクで。

 8/X系だとワイヤレス充電と両立しないのが残念でしょうが、まあ遠出の時だけ車載する、という運用なら着せ替える手もあります。

 売れてるだけのことはある、という品でした。
 見た目ではわからんねー。使ってみんと。
posted by ながた at 15:46| デジタル・ガジェット

2018年04月15日

Fire TV StickとDAZN





 こんばんわ、浦島太郎です。
 時代の流れが早すぎておっちゃんついて行かれへん……

 上記、弟がAmazonのFire TVの新しいバージョン↓を買ったので



古い方をくれました。
 これは普通のTVのHDMI端子に挿すだけで(あと無線LANの設定をして、Amazonのアカウントを入力する)、AmazonプライムビデオとかNetflixとかHuluとか、そのへんが観れるようになっちゃう魔法のスティックです。

 これがまー便利すぎる。
 僕は『孤独のグルメ』を、奥さんは『攻殻機動隊』シリーズを口開けて観続ける。
 もうBD/HDDレコーダなんかアホくそうて使てられません。いや使ってますけど。

 便利なだけじゃなくて、CMで流れてくるオリジナルコンテンツもなかなかそそります。世界のヘンテコ建築を巡る旅とか。さまぁ〜ずの一発撮りドラマのんちゃんゲスト、とか。
 なんでも去年1年でNetflixは全世界で1兆円掻き集めたそうで、内8000億をコンテンツづくりにブッ込むらしいです。

 そりゃあねえ。
 金でおもしろさは買えませんが、華やかにはなります。センス・オブ・ワンダーはそれでかなり稼げる。

 で、(前日記述のように)ドトールカードに触発されてクレカ使いを始めたように、これに触発されて、日本上陸以来、どうしようかこうしようかずっと悩んでたDAZN(ダゾーン)の無料期間を試してみちゃった。
https://watch.dazn.com/DAZN
 PCでF1中国GPの予選を観ながら(ベッテルのスーパーPP!)、横のiPadでC大阪vFC東京(押し込まれながらも相手ミスに乗じて1点獲って粘り勝つ。セレッソらしくねー!)。

 天国か。
 もう死ぬのか。

 まず画面が綺麗なのね。精細度が高くて。間近で観るってのもあるんだろうけど。
 合間合間の演出もクール&シンプルでなかなかいいし、なによりも!
 CMが無いっていうのがホント快適。
 おそろしいほど快適。

 昨日は「現金管理コスト」という気づかなかったコストが可視化されてきた話をしましたが、「CM対応コスト」っていうのも実は巨大。NHK系はそれは無いのですが、そのNHKでも今度は「タイムシフトコスト」が掛かってきます。レコーダで予約したり、webで放送時間をチェックしたり。あれコストなんですねえ。DAZNなら検索掛けてポチ。見逃しても30日間観られます。

 はー。

 ほんでそれを楽しんだ後、Spotifyで三浦大知やSuchmosですよ。
 こっちはまだ有料にしてないのですが、もうしそう。

 堕落していきますね。
 人間はね。
 どこまでもね。
 これもうこのまま死ぬまで暇つぶせる。
 あと本だけこういうののちゃんとしたのが出てくれば……Kindleアンリミはまだイマイチなので。

 でも結局、ビデオ・スポーツ・音楽それやこれやで月5000円ぐらい払っちゃう羽目になって、年間6万円というと結構な額で、いままでそれらにそんなに使ってたか、というと実は微妙です。もしもTVとラジオで満足していたのなら、ぜんぶタダですからね。
 とはいうものの、それらは上記のコストもあり、好きなコンテンツだけ狙い撃ちできるわけでもなく(セレッソ戦だけやってくれるわけではない)、タダと言いつつ結局は広告主が出してくれてるわけで商品代に載ってたりする。それだったら直接コンテンツ・メーカーにお金払いたいですよね。
 DAZNマネーがJリーグに怒涛のように流れ込んだおかげで、(悪評紛々だった)2ステージ制止めましたしね。コンテンツの方を変えてしまう力がすでにある。

 かたやネットにもGoogle-YouTube的な無料・広告モデルがあって、こっちはこっちで億万長者YouTuberが世界各地で生まれているように、一応隆盛してる。
 と考えると、地上波vsネット配信という対立構造では実はなく、無料広告モデルvs有料定額モデルの覇権争いかもしれません。コンテンツによって(あるいはコンテンツごとに)並立していくのかもしれませんし、どちらかが圧倒してしまうのかもしれません。

 PCゲームの世界ではSTEAMというシステムがありまして↓
http://store.steampowered.com/?l=japanese
これは月額サブスクリプションではなくて一品一品買うタイプですけど、安くて・安全で・管理手間が劇的に減るので、非常に普及しています。一時期海賊版が横行していたPCゲームも、ここのおかげでずいぶんその面ではまともになりつつあるようです。
 上記のビデオもスポーツも、ダウンロードできる海賊版もあれば違法ストリーミングサイトも依然あるわけですが、良心の呵責を振り切りながらそれらから時間と手間を掛け変なクオリティのものを手に入れるより、多少のお金を払ってでも安心で快適な方がいい、と普通の人=ボリュームのある大半の人、は思うはず、というよりも実際思っているからSTEAMもSpotifyも成立してるわけで。

 やっぱりいい情報はお金払わないと手に入りませんな。

 漫画の海賊版サイトが話題になっていますが、結局ユーザーから見て利便性と価格の折り合いがついたこういう統一プラットフォームみたいなものができあがれば(いまは百花繚乱過ぎる)、自然とそういうアンダーグラウンドは縮退していくような気がします。

 井之頭五郎風に言うと
「なんだかすごいことになっちゃったぞ」
で、これから何がどうなっていくのか楽しみです。

 それはさておき、「フジテレビのいつもの面々」じゃないF1中継がすごい新鮮だった(笑)
 そりゃあれを30年から観てるわけですからねぇ……
 あと我が家は長居スタジアムから近くて歓声が風に乗って聞こえてくるのですが、ワーッと来て「なんだなんだ?」と思ってたら1分近くしてゴールが入りました。なるほど、バッファとして1分近くマージン取ってるからあの高画質でわりと安定して観られるのか、と感心。
 でもこういう遅延や一瞬でも止まったりするの、TVマンたちには許せないんだろうなあ、でもお客さんは実はそんなことどうでもよかったんだなあ、とかとか、いろいろ面白いです。
posted by ながた at 00:46| 雑記

2018年04月14日

ああ、あれはディフェンスなのか


 最近、クレジットカード使うのに凝ってるんです。
 といっても無謀な買い物で浪費するのではなく(たぶん)、いつものスーパーやコンビニ、コーヒーショップやファミレスでのお支払いをキャッシュレス化してるんです。
 以前、ドトールの「バリューカード」というカードを作ってみて使ってみたんですが、これが便利で。キャッシュレスっていいですね。

 2018年に今更。

 いまはサインレス化(またはPINコード入力レス化)が進んでいて、上述のようなお店ならだいたいカードを渡すだけ・かざすだけ・差し込むだけ、になっています。そうなると現金よりずっと楽だし早い。こちらの労力だけでなく、店員さんもかなり楽。
 2018年に今更ですが。

 余分なカードは持たない、と決めて2枚めの家電量販店のカード(長期保証がサービスで付いてくる)を持つことすら、2年ぐらい悩んでやっと決断した私ですが、こりゃ便利だ、ってことで1枚これ用、つまり日常決済用のカードを作ろうと手続きしたぐらいです。
 メインはいろんな月ぎめサービスと紐付いてるので、持ち歩いて無くすとめんどくさそうだし、あと明細書に細かいのがずらずら並ぶと面倒そうだし、ということで。

 みなさんも一度勇気を出して、スーパーやコンビニでジュース1本からクレジットカード出してみてください。店員さんむしろ喜ぶよ。
 え? もうやってる?
 時代は変わりますねえ。

 で。
 私以前から「すべてのポイントカードを禁止する法律」通称「反PC法」の制定を熱望しており、何度も何度も、
「ポイントカードのメリットは通貨発行益を得ることで、それを得られる自社カードなら百歩譲ってまだしも、他社カード具体的にはTとかRとかdとかあんなカード導入するのは意味が全くわからないこんなことはまともな大学の経済学部出を1人採っていれば避けられる事態でこんなところにも日本の大学のいや文科省のリベラルアーツ軽視が招いた国民的惨劇が云々」
と喚き散らしておりましたが、自分でクレジットカード使い倒してやっと理解しました。
 あれ、ディフェンスなんですね。
 つまりクレカでも電子マネーでもなんでもいいんですが、現金以外の決済手段を使われると、その決済手段を提供している媒体にマージンを抜かれます。
 ご存知のように基本的に小売業というのは儲け3%5%でやってる薄利な商売ですから、たとえわずかでも抜かれるとキツい。しかし、決済手段はできるだけ多様化したいし、キャッシュレスに慣れた客はどんどん増えてくるだろうし、そもそも、店側もキャッシュレス決済に慣れてくると「現金を管理するコスト」てのが実は膨大だってことに気がついて、できればキャッシュレス決済をして欲しい。
 その、
「中抜かれたくは無いけどキャッシュレスにはしたい」
という二律背反の軟着陸点が、ポイントカードですわ、たぶん。特に自社発行カードは。
「ウチで閉じてるエコ・システムでキャッシュレス化してくれるなら、5%プレミアム載せちゃう!」
て意味ですね。言い方を換えると、現金管理コストはそれを上回るぐらい大きい。

 だって、防犯コストって現金管理コストでもありますからね。セコムと契約したり頑丈な窓なしバンが売上回収しに来たり。あれ全部要らない。防犯カメラは……要るか。万引き防止に。
 我が家も僕が子供の頃商売してましたんで、「お金の締め」というのは一大事でした。銀行のように1円単位とまでは言いませんが、1000円1万円と大きく合わないと、なんだかんだで確認作業に追われます。
 大晦日とかたいへんだったそうですよ、AM2時に銀行の人が現金を回収にきてくれたんですって。

 おそらくいまは過渡期で、現金を含めたいろんな決済手段が、なんとなく「これはこのぐらい」というコスト見通しが立ってくれば、それを織り込んだ価格を設定すればいいので、落ち着くんだと思います。

 同じ便益を提供してくれる別の(新しい)システムが出てくると、ずーっとやってきた「あたりまえ」が実は結構めんどくさいことだ、ってことが明らかになって、その途端もう全然やる気なくなったりするもんです。
 中国では例のQRコード決済が一般化しすぎちゃって、都会で初めてバイトした若い子が、客に現金突き出されてどう扱っていいかわからなくて店長呼び出した、なんてエピソードも聞きましたよ。
 まあ日本ももうすぐそんな感じですかねえ。
posted by ながた at 22:05| 雑記