2018年05月18日

これなら欲しい メルセデス・ベンツC200(2018y)


 弟がウチの便太郎(メルセデス・ベンツA180 2013y)をヤナセに車検に出しに行きまして、しばらくすると興奮気味に電話かけてくる。

「兄ちゃん、代車借りたんやけど、これグレード高いからか全然走りやすい。めっちゃ速いで!」
「(AMGでも貸したのかな?)
 なんていうグレード?」
「C200て書いてある」
「それは、いいものです」

 中国の大人が一人来ただけで見事立ち直った巨大中小企業シャープ株式会社に勤め始めました頃に、こんな話を聞きました。
 すごい売り上げを誇る街の電器屋さんの話です。
 当時はまだそういうお店が残ってる時代で、ホームドクターよろしく得意先の家電を全部面倒みるんです。
 で、あるお家で古いTVが壊れたとする。とりあえず引き取りに行って、代わりに最新・大型の、そこのお家が買えそうなマキシマムのTVを置いてくるわけです。経済状況から家族構成までだいたい知ってますからね。
 で、数日して
「修理の見積もりあがったんですけど。○○万円です」
「もうこれ買う。お金とりにきて」
「まいどあり!」

 それや。
 汚い。さすがヤナセ汚い(笑)

 ウチのホンダさんなんかオデッセイの代車、平気でライフ(軽自動車)貸しやがりますからね。こないだなんか言わなかった僕も悪いんですけど代車出さないんですよ。
「あれっ、代車は?」
「えっ、ご入用でしたっけ?」
 わしゃ19歳から27年ぐらいここ来てていつも借りてんですけどね。

 ということでC200さんが一泊二日で来られて、弟と「速い速い」「スムーズやなあ」「質感もちょっとずついいよね」とAクラスとの違いをまざまざと見せつけられていました。
 Aの感想を書いた時に
http://rakken.sblo.jp/article/183116357.html
「商品としてはこれでいいけど、製品としてはもう一歩ほしいなあ」
みたいなことを言いましたが、あれわざとですわ。
 あれ乗ったあとC乗ると絶対C欲しくなる。
 でもちろんCに乗るとEが欲しくなり、E乗るとS欲しくなる。
 昔のトヨタか!

 本国で新型Aクラスが出て早速アゴアシツキ自動車ライター様ご招待宣伝ツアーが組まれてたとえば河口まなぶさんが
https://news.yahoo.co.jp/byline/kawaguchimanabu/20180510-00085058/
 中段に

「Cクラスを超えたかも?」

とありますが(また嫌らしいですね言い方が)20000%断言しますが超えてない(笑)
 そういうふうには作らない。作り手がそういう風に作らないのにできあがりがそうなる、ということはまずありえない。

 まベンツはCからですわ。
 A買うぐらいならVW・ゴルフにしとき。

 でまあ、C200は2000ccの4気筒にターボチャージ、トルクは300N、もちろん後輪駆動でなんと9速AT、というスペックですが、上の2枚は超高速用、具体的にはアウトバーンぶっ飛ばし用で街中ではパドルを弄っても頑として入らない。

 どこの国でもクルマはガラパゴス要素があるもので、ドイツ車の軛はこの「アウトバーン対応」つまり「200km/hで長時間走らなければならない」という点です。もちろんそれが足腰心臓を鍛えてるわけですが、逆にこうして無駄も出る。
 今度のポルシェのEVスポーツカーなんか高速用のギアを持つ、つまり2段変速らしい。常識的なモーターを備えたEVの場合、130キロぐらいから先は(回転数が上がりすぎるため)極端に効率が落ちて電費も悪化する、それに対応するためだとか。
 でも根源的にEVには高くて重くて邪魔で壊れる「トランスミッションが要らない」というのが大きなメリットだったはずで、現実にドイツ以外のすべての国でそんな速度は必要ではなく、「ポルシェも大変だなあ」という感じ。それは余談。

 ターボ・エンジンの方も何度も言いますが2000のターボで300N出すぐらいなら素直に3000NAの6気筒でええんちゃうか、フィーリングもコストも、と思います。
 現にこのクルマ乗って思い出したのが、ミドルサイズ・セダンということもあって以前ウチにあったトヨタ・クレスタ(1993y、90系)2500スーパールーセント。名機1JZはもちろん直6、電子制御付き4ATでどこまでも滑らかに加速する。バブル絶頂期にコストかけ倒して作った、もちろんその頃マーク2三兄弟合われば月販3万を叩き出すこともあるトヨタのいや日本のエース格のクルマだけあって、めちゃくちゃにいいクルマだったんですが、それ。
 ていうかあれでよかったんじゃないか。
 自動車はこの25年、無駄なことしかしてないんじゃないか。
 値段も上がる一方ですしねえ。(これは日本が貧しくなり続けてる点も悪い)
 もちろん効率(燃費)と安全性、それから車内で遊ぶ機能は向上してますから、それのためのマージンを稼ぎ続けたんや、と強弁されれば返す言葉はない。

 まあまあ、それはおいといて、エエクルマではありました。
 最近のクルマらしくたとえば椅子のクッションとか薄くて(もちろん不快ではない)、包み込むような着座位置なんですけど、よく設計されてるからかAで感じた閉塞感みたいなのは無い。
 後輪駆動はいいですねやっぱり。前輪が駆動を担当しないからステアリング・インフォメーションが素直に入って。
 あいかわらずベンツのエンジンはうるさい上にガサツなんですが、(車外でディーゼルエンジンかと思ってエンブレム二度見した)それもまあパッケージ全体が良いと「頼もしさ」という好評価に変わっちゃう。
 弟と

「あれ欲しいなあ」
「全然ええなああれ。いくらあれ」
「530万、から」
「うげぇー」

と言い合い、翌日返却して便三郎で帰って来る時には、

「重たい車になった」

とあんなに気に入ってた便吉をケナす有様。

 贅沢はいけません。
 どんどん麻痺して無駄金を捨てる。

 しかし昨日リーフの時にちょっと書きましたが、これから実用品としてのクルマは自動運転・シェアリングみたいになっていきそうで、だとするなら「所有」するのは趣味の品、趣味の品であればいかに無駄をするか、いかに無意味なことをさも大切そうに持ち上げて自分と他人の目を眩ませるか、それこそが文化、なので、その面で言うとこのCクラスはさすがメルセデス、でした。
 あとさすがヤナセ。

 クルマはFR後輪駆動ミドルセダンに限るで。できれば6気筒。
 色はパールホワイトで。

 ま、なんか商店街の福引に当たってリッツで一泊したような体験だと思って、明日からは機嫌よくマツダ・デミオ(2012y non-SKYACTIV)を転がします。
posted by ながた at 09:21| クルマ

2018年05月17日

It's so COOL. 日産・リーフ(2018y)


https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/leaf.html

 乗りましたぜEV。電気自動車。

 最近「電動車」は増えましたが、エンジンを載せずにモーター+バッテリーだけで走るクルマ(で日本で現実的に買えるもの)は、今もこれと三菱・アイミーブ、ミニキャブミーブしかありません。(あと外車ではテスラ各車とBMWi3、i8ぐらい)
 2009年にアイミーブが製造を始めて以来ほぼ10年、07年デビューのiPhoneが世界中の携帯電話と都市の風景を変えたのと比べると、なんだかEVの浸透は遅い気もします。
 EV時代てホンマにくるんかいな。

 乗ってみんとわからん、ということで重い腰上げて乗りに行きました。
 いや、先代リーフではさすがに経済性が合わない、と思ったのです。でも新型のweb見てると、「……いやこれは」と。

 同じ便益を違う技術で実現する製品──たとえばスマホとガラケー、たとえばCDとレコード、たとえば液晶とブラウン管──を比べる場合、3つほどポイントがあります。

 1 ものとしての特長
 2 使い勝手の差
 3 経済性

 この3点合わせた力量がどこかの時点で新しい技術側が圧倒して、ダーッと普及するわけです。
 で、リーフについて見ていくと、

1 ものとして
 静かで・スムーズで・速い。
 電気自動車でイメージするそのままで、まあよくできています。ガソリンでいうと3000cc級セダン、往年のビッグネームを出せばスカイラインやマーク2シリーズぐらいの快適性と走行性が、このミドルサイズで実現している。
 ギア(チェンジ)やトルクコンバータ、ターボなどの、「ドライバーの右足とパワーソースの間で邪魔をする要因」がほぼゼロなので、思った瞬間に思っただけの力が出る。これは内燃機関車ではほとんど味わえない快感です。(もちろんスポーツ走行用のタイトに作られたものもありますけど、それらは敏感に作られているので逆に普通に走る時は疲れやすい)

 これだけでも十分に価値がある。
 スポーティというのは、スピードが速いことでもレスポンスが敏感なことでもなく、イメージした走りができることだ(たぶん)。

 ただ、絶対値として異次元に速いか静かか、というと、そこまでではない。
 最近のガソリン/ディーゼル車もすごいんですよ。防音がしっかりしててノイズほとんど聞こえない。たとえば最近僕が乗ったクルマでいうと、マツダ・CX-8あたりが静かなクルマですが、あれはこれより静かかも。
 リーフは(おそらく)クラスなりの防音装備しかないので、ロードノイズと風切り音がわりと入ってくるんです。CX-8はその辺が小さい。ましてもっと大きなクルマや高価なクルマならより静か。

 とはいっても、「元々音量が小さい」のと「本当は音量出ているけど防いでいる」のでは、人間の感覚って敏感なもので、やっぱりちょっと違う感じがします。
 NC(ノイズキャンセリング)ヘッドホン/イヤホンはいますごく性能も良くてリーズナブルですが、やっぱり使ってみると独特の癖があって、静かな部屋で適度な音量でヘッドホン/イヤホンを楽しむ方が快適。

 速さの面でも、最近の特にターボ車は、回せば狂気を感じるほど速いので、そういうのが欲しい方におすすめできるか、というとそこまでではない。でもこれも、「欲しいだけの力がいつでも引き出せる」力強さと、「ものすごい力をなんとか引き出す」力強さでは印象というか感覚が違ってて、個人的には僕前者の方が、つまりリーフの方が好きです。

 慣れてくれば、おそらく多くの人が「こっちの方がいい」というと思うのですが。

2 使い勝手
 で、電気自動車で気になるところといえば、やはりバッテリ持ちそして充電回り。

 バッテリは、現行型は「200kmはまず大丈夫」だそうです。で、「かなり頑張ると300kmも出せる」とか。(カタログスペックやCM訴求は「400km」ですが、このあてにならないJC08表記はいい加減に廃止して欲しいですね)
 200あると大阪からだと名古屋まで行ける。
 週5日通勤する方だと、片道20km先まで大丈夫。
 後述しますが、最近は充電設備が一昔前とは雲泥の差で充実してるそうなので、そりゃさすがにガソリン・ディーゼル車ほどではないにせよ、だいぶ差が縮まってる感じ。

「持ち」というと、この「一走行あたり」とは別に、充放電サイクルあるいは経年で劣化する点が不安な方もおられましょう。風の噂に「リーフはバッテリがすぐダメになる」と聞かれたこともあるかもしれません。
 その点、日産は今回力ずくの解を持ち出してきて、つまり
「8年あるいは16万kmの早い方まで、バッテリの容量が8割を切ったら9割以上まで復帰させることを保証」
と来た。ほとんどの場合、この保証で大丈夫ではないでしょうか。

 ちょっと調べたのですが、このバッテリの劣化の問題は「電気自動車の」問題ではなくて、メーカーの、あるいは個々の車種の問題のようです。
 テスラのモデルS、出てからもうずいぶんになるのでそういうデータがだいぶ蓄積されてきてるのですが、相当酷いものでも残85%程度、ほどんどの個体が90%以上だそうです。
(参考)
http://ev-owners.jp/blog/blog.cgi?id=6509
(3年10万km走って残存値97.2%)
http://tarorin.com/04_ev/2016/11/battery_degradation_tesla/

 テスラのバッテリは18650という乾電池でいうと「単3」みたいな筒状の規格型を並べるという構造で、最初聞いた時は「なんてプリミティブな」と小馬鹿にしかかったのですが、どうやらその構造の肝はそうやって並べた電池の間に水路を設けて水冷(温)する点にあったようです。
 リチウムイオン電池は高温・低温に弱く、しかもその弱さというのが「40度超えると電気入りにくい」とかそういうかなりセンシティブなもので、温度管理がたいへん重要なようです。
 テスラはそこでコストとリソース(重要や容積)を掛けている。日産はそこは捨てて「減ったら取り替えまんがな」と。取り替えた古いのを活用するためのルートもある↓
(フォーアールエナジー)
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1113629.html

 電池によっても違ってて、同じリチウムイオンでも充放電サイクルの多さと急速充電耐性の高さが特長の東芝・SCiBというのがありまして、こちら三菱・アイミーブのあるグレードに載ったのですが(現在は終売)、こちらにお乗りのユーザーさん、6年8ヶ月で8万キロ走ってもほとんど劣化してないそうです↓
http://evnews.blog.jp/archives/31452198.html

 ということで、最悪減りゃ換えてもらう方向でなんとか。
 電池はいま日進月歩で性能上がっているので、数年経てばすごいのが出てきてるかもしれませんね。

 さて充電器。
 いまはスマホ用のEV充電設備検索アプリがいくつもあります。セールスさんが見せてくれると、場所が大阪市内ということもあってかバーッといっぱい出る。「へーっ」と声も出る。こんなに。自分に関係ないものって見落とすんですねえ。
 もちろん日産ディーラーの多くに既に24H使える急速充電器があり、高速のSA・PAもメジャーなところはほぼ完備。検索アプリではその充電器使用中かどうか、いつ終わりそうかなども見れるそうで、もし使用中でも「ちょっと待つか」「スキップして次のSAへ」などの判断もしやすいそうです。
 スマホ万歳ですな。
 充電器には全国どこでも使える充電カードがあって、日産の場合(ほぼ)使い放題で月2000円です。
 年間24000円と聞くと「けっこうな額じゃないか」と思われるかもしれませんが、現在レギュラーガソリンが140円/L程度ですから、170L程度。クルマにもよりますが20km/Lをコンスタントに叩き出せるトヨタ・プリウスをもってしてもわずか3400km分です。
 電気代換算だともうちょっと多くて、24円/kWh程度の価格で計算すると1000kWh程度、リーフの電費は9km/kWhぐらいだそうですので、9000km分。こうなると「家に設備があってもむしろ充電に行く」ぐらいの運用をしたくなりますね(笑

 戸建てのおうちに200V充電用コンセントを引くのは数万円の電気工事で、多くの日産・三菱ディーラーでは購入時にサービスしてくれる模様。
 また、お家で充電するのに慣れると、ガソリンスタンドに行くのがものすごくめんどくさくなるんですって。
 最近ぼくクレジットカード支払いをよく使うのですが、確かに使い始めると現金触るの面倒になりました。現金ばっかり使ってた時はそれが面倒なことだなんてこれっぽっちも思わなかったんですけどね。

 担当セールスさんのお客さんに、クルマで送迎の仕事をされてる方がいて、走行月に1万キロ年間12万km。なんと家や事業所では充電せずに外の充電器ばかり使用。これで燃料代は24000円ぽっきり。
 前車がフーガ、リッターで6kmとか7kmもちろんハイオク、というクルマだったこともあって、年間200万円とか浮いちゃってEV万々歳。
 この方はかなり特殊なケースですが、走れば走るほどお得になる、のがEVですね。

 お得といえばEVは
「オイル&オイルフィルタ交換不要」(1回5000円程度、少なくとも年1回はやりたい)
「ブレーキパッド/ローターが超減らない」(回生ブレーキで減速するので)
「鉛バッテリが無いからそれも交換要らない」(ちょっといいのだと1個2万、環境にもよりますが5年は難しい)
「タイベル?ウォポン?なにそれお菓子?」(消耗品。このへんは部品代もさることながら工賃がバカにならない)
ということで維持費が超安いそうです。
 あと自動車税も「1000cc未満」扱いで(そりゃそうだ)29500円と普通車の中では最もお安い。
 自治体によっては(たとえば東京都)さらにそれらの税金の優遇措置がある場合もあるのでさらにお得。

3 経済性
 と、だいぶお金の話に食い込みましたが、で、それがナンボなの、と。
 テスラ・モデルSみたいに「900万スタート」なんて言われたら「はい解散」ですが……
 よく売れる真ん中のグレードで350万です。
 これに補助金が40万出て310万、ちょっとオプション付けて(LEDヘッドライトとか)気持ち値引いて貰って乗り出し360万とかそこいらですかね。
「高っ」
と思うわけですが、実はこのへんが最近の「エエクルマ」、ちょっとキラッとしてるクルマのボリューム・ゾーンなんです。

 同じ日産なら早速大人気のセレナ・ePower。
 トヨタ・プリウスのPHV。標準プリウスならオプションモリモリ。
 三菱・アウトランダーPHEV。
 マツダ・CX-5だとFFならディーゼルいけます。ガソリンならLパケいける。
 スバル・インプレッサ/XVだと2000にAWDでいろいろつけれて。あるいはレヴォーグやWRX・S4も可。
 外車ならもちろん鉄板のVW・ゴルフ。
 BMW・ミニもいいですね。

 いずれ劣らぬ魅力的なクルマ達で、もしいま僕が乗り換える理由があって手元にそれだけの予算があれば、もうこのへん見比べてのたうち回って迷うなあ。
 逆に言うと、これら綺羅星の中に入れてもじゅーぶん選択肢のひとつに入ります。
 むしろ個性の点では最右翼かもしれない。
 CX-5やミニだと知人と被る可能性大いにありますが、リーフは(まだ)被らんでしょう。


 ……とまあそんなこんな、長々書いてきましたがつまるところ、
「欲しいならもう買ってもええんちゃうかな」
と思いました。ちょい割高・ちょい運用に工夫が必要、ですが、それを補って余るぐらいには「未来きたこれ」感がちゃんとあります。
 実はこの試乗の次の日に、メルセデス・ベンツのC200(もちろん2018y)に乗る機会があって、これもめちゃくちゃいいクルマだったのですが、「どっちかもらえる」となったらこの200万高い(530万〜)ベンツとの間でずいぶん悩むと思いました。
 リーフかも。
 そりゃお前さんはね。

 ただ個人的には、初代(先代)リーフのデビュー時から思うことですが、いささか「普通」を意識しすぎてて、それがもったいない気がします。
 電気使ってモーターで走る、というのはたいへんCOOLな体験で(物理的にも)そのカッコよさやイケてる感じ、これを商品全体で演出するのがちょっと足りてない。
 たとえばテスラの、モデルSがクラスが違うというなら(なかなか出荷されない)モデル3とか、このインテリアをご覧あれ↓
https://www.businessinsider.jp/post-100548
 これがええかどうかは別にして、「あなんか違うのきた」感は高い。
 最近のドイツ勢はメーター類がディスプレイになっててシフトレバーが変な所に小さく生えてますが、これらもいいかわるいかは別にして「あたらしい」とは思います。
 日産はこれからEVのヴァリエーションを増やす、と宣言してるので、まリーフもいいんですけどもうちょっと派手なプレミアム・モデルか、あるいは逆に、ハイト系軽ワゴンの床に電池敷き詰めたような道具タイプ、でできれば専用エクステリアの、があるとぐっとくるんじゃないでしょうか。そうやって大中小あると中のリーフも選ばれやすくなるような気がします(有名なセールスTipsですね)

 日本勢はEVシフトに乗り遅れるのでは、という観測がちらほら聞かれますが、王者トヨタさんも夢の全固体電池にかなり目処が立ってるくさいですし(あそこは滅多なことは口に出さない三河武士だよ)、マツダに至ってはなんにもしてないふりをして、実は彼らが最も血道を上げているのが「デザイン」と「人間が感じる動質の向上」すなわちEVだろうがガソリンだろうが変わらない点で、Wintelパソコンがそうなったように
「電池とモーターはティア1(おっきい部品メーカー)から買えばいい」
ぐらいの気分なんではないですかね。いまやトヨタ系(トヨタ、ダイハツ、スバル、スズキ、マツダ)とくくるとすごい台数になりますしね。

 ただ、あからさまに自動運転と相性が良さそうであり、むしろ電気自動車と人力で動かせる期間はごく短いかもしれません。現にスマホで遠くからリーフのエアコンだけ入れて冬/夏乗る前に温める/冷やす機能があり、もちろんエンジン車でもディーラーオプション2万円ぐらいでそういうメカあるんですけど、しっくり感が全然違う。
 そのうちシェアライドとも絡んで、
「呼べば(自動で)来てくれて、乗り捨てれば(自動で)帰ってくれる」
ようなシェアEV時代になったら、以上のようなことは考えるのもムダなことで、
「Spotify流しっぱなし」vs「レコードを収集」
ぐらいの差、つまり
「所有するからにはエンジン車を手で動かす以外ありえん」
というような世界に、意外と早くなっちゃうかもしれません。

 タイトルに書いたようにリーフの運転はすごくCOOLな経験なんですけど、運転に(すくなくともクルマ好きが)求めるものはCOOLさですか?
 HOTさですよね。

 とかなんとか考えると「や、やっぱりエンジンをMTで操っておかないと」という焦りに似た感情が芽生えて悶々として暮らすのです。
posted by ながた at 19:58| クルマ

2018年05月07日

本「落語とは俺である。 立川談志唯一無二の講義録」立川談志





 談志師匠は極めて評価が高い方なのですが、僕にはたまに映像で観る高座を拝見してもどこがどう良いのかわからない。「わからない」ものはモヤモヤするものですがそうこうしてるうちにお亡くなりになる。亡くなられてしまうと「あるいは現場ではオーラみたいなものが噴出しててそれに当てられるのか」というような仮説も検証できない。

 でも幸いにしてこの本で、なんとなく、ですけど、モヤモヤがボンヤリ輪郭を持つ。

 落語とは何か。
「人間まるごとの肯定」と定義すると、救われることも多い反面、普段慣れ親しんだ「常識」をもひっくり返さねばなりません。
 というよりも、だいたい人々を苦しめる「抑圧」ってものはその「常識」の副産物みたいなものですから、抑圧の開放は常識の破壊(無視)とほとんどセットになっている。
 ですがそれをすると商業電波(円盤その他)には載せられない。
 だから多数にはリーチしない。
 でも高座ではできる。
 だからお弟子さん達は、そしてファン達は心酔もする。
「(こんな(人間の業を掘り起こして見せつけるような)芸をする人は)談志以外いねぇじゃねえか」とまで言い切れる。
 なーるほど。
 やっぱりなんでも疑問に思ったら現場行かんといけません。

 しかしそれ(因業をも肯定する)はやはり修羅の道で、それができる人とそうでない人がいます。落語に限らず芸術全般で。
 僕は、できる人のみを芸術家だとする考え方にはちょっと反対で、なぜなら常識を常識として肯定するだけでも人の心にはちゃんと浄化作用が働いて、元気にもなるし気分も晴れるから。

 できる人、というのは一歩間違えれば自分もそちら側に転落する、というエッジのところで、しかしその一歩を踏み外さないように自分を空高くから俯瞰する視点を持つ人のことで、まあ天性ですわ。あとからなろうと思ってなれるもんでもないし、そうでない人がなろうとか思うようなもんでもないでしょうし。

 どうしてもやってる者はそこにこだわりが生じて、がんばってギリギリ歩こうとかするんですけど、観てる者からするとアウトプット以外はあんまり興味ないところなので、まああまり考えすぎない方がいいですな。

 観てる者はむしろその方がよく、自分の身体が勝手に「わはは」と反応してしまうものを「おもしろい」と言っていればいい、いや言うべき、だと思います。
 この本に限らず、こういう本は読まない方がいいね。

 別の角度から「俺である。」を野暮な言語化すると、なにか物を作るということはすなわち自分が感じたことや考えたことを表すという行為で、それは「俺」以外の何物にもなりません。むしろそれ以外の何かになってる方がおかしい。
 というだけのことだと思います。聞いてる方が勝手に「談志だからまた偉そうに」と勘違いする。もちろん談志師匠はそれを折り込み済み。
posted by ながた at 17:27|

2018年05月04日

行政手続の件2つ、マイナンバー、ペイジー。


●先日、お役所へある手続きに行きました。
 webを見ますとその手続きには健康保険証と印鑑、それにマイナンバーが必要、とあります。でも電話かけて確認してみますと、
「窓口で『マイナンバーは持ってない』と言ってください」

 ?

 どうもマイナンバー・カード、持っていれば提示すればいいだけなのですが、カード持ってないのにナンバーを知ってる(通知書で知ることはできる)と、そのナンバーの本人かどうか確認するための書類(パスポートとか免許証とか)が必要なようです。
 でも無いならしょうがないのでぜんぶ要らない、と。

 ぇー。

 でまあ、窓口行ってみますと、
「この書類の太枠線内を書いてください」
とだけ言われ、マイナンバーのマの字も言わない。
(書類を見るとマイナンバーを書く欄は一応ある。太枠外に)
 太枠内の住所とか名前とか電話番号とか生年月日とか書いて、保険証を見せて、OK。(印鑑も要らなかった)

 たぶんマイナンバーの件を触ると、
・カード持ってる人
・カード無いけど番号知ってる人
・知らない人
 それぞれについて対応を変える必要があるので、もう無視することにしてるっぽいです。でも、もちろん自治体公式webにそんなこと書けない。

 現場はどこもたいへんですねえ。

 ということで、マイナンバーがらみの手続きをする時には、むしろ「何が要りますか」と電話でこっそり聞くと「実は要りません」とこっそり小声で教えてくれる、かもしれません。

 もしカードを普及させたいなら、やっぱり「便利」なケースが頻繁にあった方がよく、この手続きの場合も「スマホにマイナンバーを入力すればOK」になっていれば(技術的にはいまでも全然できる)だいぶ印象が違うと思います。

●あと今年から大阪府では自動車税がPay-easyで払えるようになって、こちらは便利でした。

・Pay-easy
http://www.pay-easy.jp/

 すでに銀行のネットバンキングをやってると一番便利ですが、ATMからでもできるようです。要はあの送られてくる支払い書に番号が書いてあって、それをポチポチ入れていくと、口座からスポンと引き落とされる。
 自動車税っておおよその人が3〜4万の案件だと思います。微妙に財布に無いか、あっても出すと心細くなって結局ATM行かねばならん額。コンビニで払う手間もなし。なので、これ便利。
 クレカ払いもありますが、あれは手数料324円掛かりますからね。

 最近、クレカの使い勝手が上がってる、と申しましたが
http://rakken.sblo.jp/article/182978955.html
電子マネーがじわじわ浸透してきたおかげか、あるいは中国でQRコード・スマホ決済が爆発的に増えたからか、既存の決済手段(クレカ、銀行口座引き落とし)の方も努力してて便利になってますね。
 そりゃ決済手段としての使い勝手が悪くなれば、誰も使ってくれなくなる=お客が居なくなりますからね。
 それこそ現金でさえ。

●クレカが尻に火がつくまであの面倒くさくて時間も掛かるサインを求め続けてたのはつまり本人確認ですが、「本人確認」ってそんなに重要なことですかね?

 結局、クレカの場合、逸失時・不正利用時は保険でカバーすることでユーザー・カード会社・店舗(それに保険屋さん)それぞれ便利になったわけですよね。
 今回のぼくの手続きも「もし僕以外の誰かがやっても意味がない」手続きで、極端に言うと本人確認はまったく必要ない。だから窓口で無視できる。
(ま、この件についてはなんでもかんでもマイナンバー使わせろ、という上からのお達しに機械的に反応してるだけ、だとは思いますが)

 マイナンバーの扱いが鬱陶しいのは
・なりすまし
・情報流出
が怖いからで、前者についてはクレカ同様、なりすまされても困らないものにしか使わないか、なりすまされても取り返しがつくようなバックアップを整える、かでとりあえず解決できますよね。
 情報流出の方は……過度に情報を統合しない、ってことしか無いですかね。
 システム側の設計方法とかわからないのですが、たとえば今ネットでどこかの会員になったりすると、だいたいIDがメールアドレスだったりするでしょう。各サイトごとにパスワードを変えて対応する。(中には同じパスワードを使いまわす人さえいる)
 あんな感じで、マイナンバーはそれこそ名前同様にオープンになってて、そこに紐付いてる情報(戸籍、住民登録、年金、保険、税金……)を引き出す時にはそれぞれに違うパスワードが必要、とかでは無理なんですかね。

 まあこれ系って「MITを首席で出た」とかってものすごい天才が設計してるでしょうから、素人が考えるような簡単なことには穴があるんでしょうけど、マイナンバー・システムは考え方がそもそもおかしいから無茶苦茶になってる、ように思います。
 やろうとしてることは別にいいことだと思うんですけどね。

posted by ながた at 12:36| 雑記

2018年05月02日

醤油「正金 天然醸造 うすくち生醤油」


 先日買いましたのが空きました。
 おいしかったです。
 下記の宣伝文句には「お料理に」とありますが、もちろんそれもいいのですが、掛け醤油としてお醤油の風味そのものがご馳走。おひたしなんかに掛けると、肝心のおひたしが「醤油を味わう土台」になってしまうぐらい。どなたかが
「エビフライはタルタルソースを食べるための棒」
という名言を残しておられますが、そんな感じ。
 機会があればまた欲しいです。

・当時の模様
http://rakken.sblo.jp/article/182169498.html
・商品紹介
http://www.shima-life.jp/SHOP/201710071.html

posted by ながた at 09:30|