2018年08月29日

カテナ・チ・オ(訳:閂をガッチリ掛ける)



 うちの脱衣場はキッチンから繋がる扉の他に、外に出られる扉があって、鍵を持ってる家族がその扉を使って外から帰ってきたら、脱衣場に居ると鉢合わせする可能性があります。

 運用でなんとかしようとしたのですが(たとえば夜なら灯りが点いていたら別の入り口に回る)なかなかうまくいかない。

 カーテンを設置したりパーティションを置いたり、も検討したのですが、結局「内側から掛けられて外側から開けられない鍵」を掛けることにしました。
 たとえば、トイレの扉でよくあるスライド錠。あんな感じ。

 ホームセンターに向かうといろんな鍵があって目移りしたのですが、880円ぐらいの、特に凝った機構は無いもののしっかりしてそうな小さな鍵を選びました。メーカーは東大阪にあります「家研」。

https://www.monotaro.com/p/7354/8396/?utm_medium=cpc&utm_source=Adwords&gclid=CjwKCAjwq57cBRBYEiwAdpx0vXCJSgnlvNspWEdNmFdiMWtByyu_A7xr7184IzC9pRs80kD38Kap9BoCnO4QAvD_BwE

 レバーでスライドするのですが、突き出す部分は金属の丸棒で、これ「閂」って言うのかな?
 あるいは閂というのは金属棒そのものをスライドさせるものだけを指すのかもしれません(学校の門扉によく掛かっているやつ)

 その品のいいところは、本体の下に敷ける厚みの違うプレートが3枚ほど入っていて、扉と受け側がツライチで無くても(多少段差があっても)設置できる点です。
 このへんは長年売られている品だけあって、枯れてますねえ。

 所詮アルミ(の扉)だから(俺のマキタ(の電動ドライバー)を持ってすれば)カンタンに付けられるだろ、と思ってやってみれば結構硬くて汗だく。おまけに一度穴開けてみれば目測誤ってて鍵本体が受け側に引っかかる、など苦闘半時間。
 まあ硬いだけあって付いてしまえばガッチリ、その鍵本体握ってガシャガシャやると扉がきしむほど。
 すこし驚いたのが、ほんの小さな丸棒(直径にすると数ミリ、掛かりも数ミリ)なんですが、これが噛むと外からだと「どうやっても開かない」というぐらい開かないんです。
 よくあるドアノブ(握り手)に内蔵されてるロックとかだと、力づくでガチャガチャやってると開きそうな気がしたり、アクション映画で拳銃ぶっ放して破壊して開けたりしますが、これ無理なんじゃないかな。
 もちろんそういうロックは鍵で開けられたり緊急時にはコインやドライバーで回せたりするので、用途が違うわけですが。

 あんまりガッチリ閉まるので、キッチンへ繋がる扉の方にはこの鍵は設置できないなあ、と。中でなにかあった時に助けに行けない。
 ちなみにいま新築で家建てるとトイレと浴室の扉は引き戸か外開きになると思いますが、それはそういう理由だそうです。内開きだと引っかかって入れないことがある。

 いまでも玄関門扉などは、左右も、下(地面)への固定もだいたいこの「閂」ですが、なんでもシンプルな方が信頼性高いですね。

 こないだ呑んだJさんは若かりし頃キー・マイスターとして
「開けられない鍵は開いている鍵だけ」
と恐れられ、そんな話をふると
「いまはもう引退しましたよ。
 最後に開けたのは……彼女の心の扉かな」
などと嘯く男ですが、鍵には開ける方にも、開けられないように守る方にも、どこか人間の秘密とかなんとか「隠したいもの」に関わる本能的ななにかをくすぐるような、不思議な魅力がありますね。

posted by 犀角 at 00:00| 雑記