2015年05月06日
読書記録(4月後半)
仕事で専門書と睨めっこしては知的体力の無さに呆然とする月でした。いやっほーう。
●本「キヨミズ准教授の法学入門」木村草太
草太先生の非常にわかりやすい「法学とはなんぞや」です。法科系の大学や職業に進もうと思われている少年少女必読ではないでしょうか。この本読んでウゲーと思ったら向いてないからすぐ止めなはれw おもしろそうだ!と思ったらラッキー。
いや、むしろ若くて知的好奇心旺盛な頃にこういうの読むと自分の向き不向きと関係なく「面白い」と思っちゃうかな……
木村草太さんの本はカジュアルな入門書のふりをしつつ中身ガチなので、歯ごたえ十分です。
ビッグおまけとして挿絵が石黒正数先生。石黒風ながら本編イメージバッチリのキャラが活き活き描かれてますので、石黒ファンにも。
●本「ガダラの豚」(1)〜(3)完 中島らも
「めっちゃおもしろい」と噂は聞いていたのですが、本当におもしろかったです。やめられない止まらない、時間を忘れる系。誰に薦めても後から感謝されるでしょう。
ただ、個人的にはこのお話、「AかBかわからない」という点が謎になってて、読者はそこに引っ張られていくのですが、終盤「B」って決まっちゃうのでもったいないなあ、とは思った。定番としては最後まで「AかなBかな」で締めるのが無難です。まあそうすると本編最後の主人公の見せ場が無くなっちゃうんですけども。
眠れない夜に手にとって余計眠れなくなる。
●マンガ「殺殺草紙」駕籠真太郎
ネットで「毛忍者」のページを観てこれはと思い読んでみるとわりとハードなエログロナンセンス。ただテンポがいいのか意外に不条理ではない(筋と因果律がある)からかスイスイと気が付けば読み終える。
現代は人の命が舐め回すように大切にされているフリだけされてて実際は戦国時代とあまり変わらぬのではないか、とか小難しいことを考えているフリをする。(もちろん作者はそんなこと(たぶん)考えてない)
posted by 犀角 at 16:09| 本