2015年09月21日

絵画個展 安冨歩(Ayumi Yirigoyen)「突然の画家 突然の個展」


 安冨先生の初個展やってますよ。
 水曜日までなのでダッシュで。

 9月18日(金)〜23日(水)
 10:00〜18:00
 大阪・JR高槻駅前 芥川商店街
 Cafe & Gallery 登美屋
http://tomiya-cafe.com/


 先生のブログの方で数枚見られますが、毎日のように展示変更されますのでこの絵があるかどうかは運次第。
http://anmintei.blog.fc2.com/blog-entry-1054.html
 でもその他の絵もステキな絵ばかりですので、おすすめです。20数枚は展示してあるので、見応えもありますよ。
 また先生のtwitterアイコンでお馴染み、あみぐるみ作家のモリッツィオ・ターネさんの作品もおそばに。
https://twitter.com/MaurizioTane/status/645742985808752640
 先生も激似なんですが烏賀陽さんが異様に似てて、なんでこんなシンプルな造形と記号操作なのにこんなに似てるんだろう……やはり愛かな。ちなみにご本人にも似てます。旦那様にもそっくり。

 去る19日には、先日の大谷大学の講義最終日にもご登板のアーティスト、Alina Zhdanova(アリーナ・ジダーノワ)さんと共同制作をしつつのトーク&音楽パフォーマンスが行われました。出演は、
 安冨歩(Snooker Painting、作曲、歌)
 Alina Zhdanova(Snooker Painting)
 片岡祐介(ピアノ、鍵盤ハーモニカ、打楽器)
 Accoon Hibino(ピアノ)
 よしこの芽(ギター、歌、打楽器)
 藤波心(歌)
 飛び入り数名(僕も後ろでこっそり木魚叩いたりしてます)
 録画はこちら↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/265945
 長編ですのでラジオ的に掛けっぱがよろしいかと。
(実は第一部の撮影はIWJのスタッフさんではなく僕でした。お見苦しい点・アングルや距離感がヘタクソな点は平にご容赦)
 地元のおっちゃんが片岡さんに絡んだり、チャリの女子高生が
「わっ、凄い! リスペクトー!」
と叫んで駆け抜けたり、アクシデンタルなところが素晴らしい。

 できあがった絵はこちら↓(藤波心さんのtwitterから)
https://twitter.com/fujinamicocoro/status/645258524767838208
 言うまでも無いと思いますが左から心さん、片岡さん、先生、アリーナさんです。アリーナさんの20等身がおかしいですよね。ロシア生まれですが日本育ちなので関西弁を操ります。

 第二部は内輪のカレー&オードブル&ワイン・パーティだったのですが、期せずしてライブ状態に。
 黄土高原の村に連れて行ってもらった時に、秧歌(ヤンガー)という村人みんなで踊って歌って演奏して、という小さなお祭りに参加したのですが、そんな感じでした。酔っ払った。

 お借りしている『登美屋』さんは「6日間1万円」という激安ギャラリーで、おかみさんハンドドリップのコーヒーも日替わりの手作りケーキも美味しくて、しかも変に安くて(おかわり割引とか)、
「ボランティア活動かな?」
「きっとおかみさんが前世で悪いことをしたのでその罪滅ぼしに違いない」
などと失礼なことを囁き合っております。
 先生もぽつぽついらして絵をその場で描いてらしたりするので、運がいいとお話できるかもしれません。発見次第サインなんかは貰い放題です。

 先生、春にパリに遊学された時にゴッホ美術館で突然として「絵を描きたかった」という幼き頃の衝動を思い出され、轟然と機関車のように描きまくる日々が続いております。もう100とか描いてて家中絵で埋まってまあ大変。
 額がすごいの額が。
 F3やF4がメインサイズで、F4でもおなじみのA4+程度なのですが、油絵やアクリル画は額装するとすごくごっつくなるんです。キャンバスは厚みがあるので、額も厚みと幅がしっかり無いと格好つかないみたいで、水彩・書画や写真を入れる細身で薄めの額ばかり見てる目には驚きです。
 でも額に入れるとぴりっと引き締まる。
 僕も最初、作風もあって「額に入れなくても大丈夫ですよ」とか言ってたんですが、目の前で入れてもらうとやっぱり入ってる方がよい。まそりゃそうですよね、無い方がよけりゃ世の中みんな入れなくなってるはずで。

 というわけでお安い額をお求めなら『ガクブチの大和』。
http://nttbj.itp.ne.jp/0663512389/index.html
 この2015年に公式webが無いという、見てるだけでおもしろい名物社長の率いる関西の一大額縁コンツェルンです。天満駅すぐ、梅田・東梅田から天六商店街見物がてらでも。
 なんでも無理聞いてくれます。
「そんな値段でそんな面倒な作業を請け負っていいんですか」
と真顔で走り回っている店員さんに聞きたくなりました。
 で、肝心の絵のためのお安い画材は、道頓堀を東端まで行き着いて信号渡ってすぐ、『笹部洋画材料店』。
http://www.sasabegazai.co.jp/index.html
 こちらも安い。筆1本60数円とか、わたしこないだ学童用の習字筆に300円ぐらい出した記憶が……
 わたし最近はレポート用紙に鉛筆ばかりで、色塗りはPCに取り込んでから、でしたので、手を絵の具まみれにするのもいいなあ、と思いながら買い出しのお手伝いなどしておりました。
 やっぱり身体性ですよアナログですよ一回性ですよ現場現物現実ですよ、ええ。

 絵でも音楽でもそうですが(文章でも、もちろん)個性、その人らしさが出ていれば原理的にユニークになって十二分にステキなものに仕上がります。
 そのためには「こうしよう」という作為を捨てないと、腕が縮こまってしまう、ありきたりな方向・見たことのあるものへと引き寄せられてしまう。
 のですが、「作り上げる」という作業を完成までコツコツ続けるには、ある程度の衝動を我が身の中に継続的に燃やさないと不可能です。つまり「つくろう」というソウルが無いと。
 つくろうと思うと変になるし、つくろうと思わないとつくれない。
 ここの微妙な、違いが有るのか無いのかもわからないような部分が、意識しだすと一番難しいなあ、と最近、思っています。(この文ももちろん、そこに呻吟しながら書いております)
 そこに立脚するか、立てぬまでも立とうとしてるものでないと、いかに技術に優れてようといかに手が込んでようと僕にはピンと来ません。
 手が描ける物を手に描かせちゃつまらないし、さりとて手で描けない物に齧りついても本人にもわかってないのに見る人にもっとわからない。そんなかんじ。
 安冨先生の絵は(その書籍同様)そこのところがそんじょそこいらのプロよりはるかにピシーッと、ヤジロベエが針の上に立つようにバランスしているので、素晴らしいと思います。

「描いてる時は超おだやか」(深尾先生談)
ということで、やはり本人がいちばんしあわせになるものをこそ、芸術というのでしょう。

posted by 犀角 at 22:33| 日記