2015年12月29日

スマートフォン「iPhone6s」Apple


 ああもう年が終わるー。
 6s買いました。
http://www.apple.com/jp/iphone-6s/


 6系、デビュー当時からあまりピンとこなかったのでずっとスルーしてきたのですが、家人が(も)MVNO(IIJmio)にMNPして通信コスト圧縮を図るため、僕のiPhone5s(docomo版)を渡して……さてどうしよう?

 (1)適当なAndroid機(ZenFone2 Laserなど)
 (2)中古未使用の5s(docomo版)
 (3)新品SIMフリー版6s/6s Plus

 (1)。上記機種以外にも3つほど現物わざわざ量販店店頭で触ったりしたのですが以下略。
 無理だ。
 ポルシェ乗り継いできて「アルトワークスもいいですよ」言われてもそれは無理だ。

 (2)。高いんですよこれが。見て。
https://www.musbi.net/keitai/c/116107101145101.html
 16GBで5万。(ちなみにAppleから新品買うと58,800税別)
 5s言うても2年前の機種ですからね。まあそれやったら新品かな……

 ということで(3)で。
 大きいのと小さいの悩んで、今まで買わなかった理由も最大のものが
「大きくなった」
だったので小さい方にしました。色は新色のローズゴールド、つまりピンクそうミラクルズカラー。容量は気を遣わなくていい64GB。お値段消費税込みで106,700円の大名お買い物ですよこれが世に言う爆買ってヤツ? 10万にビビって保護ガラスと純正シリコンケースも買っちゃった。

 てな感じで使用1月あまりです。
 良い点も悪い点も想像通りでした。

 良い点は5sと比べるといろいろ小気味良い点で、5sに戻ると「ああ遅い」と思います。逆に言うとiOS(やMacOS)は遅く(あるいは速く)感じさせない演出は相変わらず逸品で、比べなければわからない。
 TouchIDの認識が異様に速くなってる点は確かに便利ですが、これはOSだけじゃなくてハードウェア的にもブラッシュアップされてるのかな?
 大きなファイルのやりとりは(動画も含めて)しない方なので、通信速度みたいなものはよくわかりません。そもそもお家ですと無線LANのコンディションの方が実用上問題ですし。

 画面が4インチから4.7インチになって、見やすくなったかといえば僕にとっては正直「?」です。結局一画面の情報量はあんまり変わってないうえに、スマホ対応画面なら4インチでも十分ですし、PC対応画面なら0.7インチ程度のアップではなんともなりません。
 個人的に昔から、主にノートパソコンで「同解像度でサイズの大きい液晶」というものにまったく価値を見いだせなかったもので、想像どおりです。
 また、ずいぶん老眼も来てるのですが、0.7インチ程度ではこれまたどうにもなんないです。では5.5インチの方だったら良かったかというと母・弟の6 Plusを弄らせてもらう分にはあまりそうとも思えない。システムフォントの大きさまで設定しだせば違うかもしれませんが……

 あ、カメラの写真は5s比でキレイです。
 5sでも十分なのですが、特に条件悪い時に撮った写真のごまかし具合が巧い。6/6 Plusと比べてどうかはわからん。

 悪い点はなにより、大きく重くなった点。これもわたし、5を予約して買いに行ったのは、
「(4s比で)軽くなった」
と発表会で見て飛んでいったもんでして、モバイル機で大切な要素はたった2つ、重量と底面積ですよ。これさえ優秀なら価格も体積も、デザインすら問題にならないんです。
 往年のLet'snote Rシリーズをご覧なさい、あのブサイクで嵩高く、泣けるほど高価な銀塗色の塊をみんな喜々として新幹線のテーブルで使っていたでしょう? 理由は「B5で1kg無かったから」ですよいったい何回繰り返して何年言い続ければ理解していただけるのですかもう無理ですかタブレット使え?そうですね諦めますすみませんでした。

 以前から外出時にベルトクリップタイプのホルダーを使っているのですが、これにセットすると重くてズボンがずり落ちる。本体の重量増だけじゃなくて、ケースもホルダーも重くなりますから、50gぐらい増えたんじゃないかなあ……

 画面が広くなったもんで片手使いもホントに「ギリギリ」。無理をさせる左手親指付け根が若干痛くなって……まあ慣れざるを得ないのですが。横幅の広がらなかった4s→5の時(3.5インチ→4インチ)、こんなことにはならなかったし。

 ということで噂の4インチ新型機(iPhone7c?)を一刻も早く投入していただきたい。来秋それが出なければ発作的に5s買い直しかねないぐらいサイズ・重量に不満です。
 4インチ希望者は僕の希望的観測で2割から3割ぐらい居るんじゃないかと思うのですが、5cのような商品企画ではなく最新鋭の小さいのにしますと「同じかヘタしたら高くて小さい」ってモデルになりかねず、そうなると人は購入に二の足を踏むんですよね。特に日本はまだ「ちいさい」(≒「かわいい」)にポイント出しますけど、他の市場ではダメなんやろなあ……

 あと価格も正直ちょっと厳しい。プレミアムであることは重々理解できるのですが、それにしたって上乗せ分が大きすぎる。できれば5万最悪でも7万ぐらいに収めていただきたい。
 それでも気に入れば3年使えるので、3万の機種毎年買い換えるよりはリーズナブルという言い方もできんこたないんですけどね。
「せっかくだから」
「長く使うものだから」
「いつも使うものだから」
 自分で言い聞かせる。

 iTunesにバックアップ取っておけば、宅配便で届いた1時間後にはまるでずっとその個体を使っていたかのように使い出せるのが(最近の)Apple製品の素晴らしい点ですが、素晴らしすぎて感動がない。
「新しいガジェットを10万も出して買った!」
って10年前なら凄いワクワクホリデーだったはずなのですが。良くも悪くもスマホも冷蔵庫ぐらいの日用品になってしまったのでしょう。欲しいから買うんじゃなくて、必要に駆られて買う類の。
 冷蔵庫と思えばある日壊れたりして10万払ってもしょうがない。

 Appleは次の7で何をやってきてくれますかね。


posted by 犀角 at 17:14| ガジェット