2016年06月18日

本「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」 中島聡




 中島さんの「Cloud Readers」は

https://itunes.apple.com/jp/app/cloudreaders-pdf-cbz-cbr/id363484920?mt=8

 今もウチのエース書類リーダーです。便利に使わせてもらっています。


 ということでお布施ではないですが、ブログ「Life is beautiful」も楽しく読ませてもらっていることですし、
http://satoshi.blogs.com/life/
(最近のエントリで引用たくさんしてあって、本書の雰囲気がわかるのでご参考に)
買って読んでみました。なかなか良かったです。

「2割の期間内で終わらせるようにロケットスタート」
を基礎に、「20倍界王拳」とか「縦横分割」とか、とてもわかりやすく時間の使い方が書かれています。

 別につけんでいい難癖をつけるとするなら、でもその「ロケットスタートをやろう」と思わるのは、たとえば夏休みの海のエピソードなら「海へ誘われる」というご褒美がある、もしくは期待できるからで、そうでなければ最初の1週間でやってのけるのも最後の1週間でやってのけるのも同じです。

 ここがこの手の「早くやっつける」系のキモで、そこにメリットがあると信じられない人が、あるいは今までの人生でデメリットを感じられなかった人が、ラストスパート・タイプになってしまう。

 これ誰が悪いって話でもないんですけど、日本の教育現場の場合、高校まではラストスパートで締切チギっても特段のペナルティが無いんですよね。宿題をそうして退学になったり停学になったりはまずしない。
 で、突然大学(あるいは社会人)になって「締切1秒でも遅れたら単位なし/進級卒業不可/クビ」という現実を突きつけられる。
 そりゃ無理ですよ。
 こういうのって習慣みたいなもんですから。
 ほんで社会人になったらなったで、あの悪名高き
「長時間仕事場に居てる方が仕事してる的空気」
があって、ある仕事量をより短い期間で効率よく仕上げるモチベーションが無い。
 それをやったらやったで次々に仕事が降ってきて、もちろん給料は変わらない。死ぬ。

 つまりは多くの人がきわめて合理的に行動した結果、ラストスパート・タイプになってるわけで、それを打破するには合理ではない何かが必要になる(笑)

 中島さんには「プログラミングやりてー!」という「その他の時間を超効率的に使いたくなる」強烈なモチベーションがあるからこそ、前倒しでも圧縮でもなんでもできるわけで、だいたい時間術の本読もうなんて人にはそんなもん無いんですよね。
 だからこの本読んで「おおそうか!」と思っても、現実にそのように行動することはとても難しい。
 もちろん筆者はそこに気づいているので、最後の方は熱く
「熱くなれよ!」
と叫ぶわけですが、そこはもう読者次第です。

 終わるんならラストスパートでええ気もします。
 わたし人生で、早いのも遅いのもやってきましたが、わたしの場合で、早くてプレミアムが乗ったこともほぼ無いですし、遅くてペナルティが付いたこともほぼ無いです。
 気づいてないだけかもしれませんが。
 どの現場にも「時間は読めないけど腕はいい」って人が居て、そういう人はそういう人でちゃんと生きていけるんですよね。もちろん両方ダメだったらどうしようもないんですけど、拙速だけが尊ばれるとはとてもわたしの経験からは言えない。

 意地悪な言い方をすれば、それってアスキー>NTT>マイクロソフトの文化じゃないのか、と思って並べてみると「あぁ……」て感じもせんでもない。

 でもゲイツ総帥のエピソードがとても興味深かったです。
 そらぁMSでっかなるわ、という強烈なカリスマ。
 ジョブズの天才は言うまでもないですが、やはりゲイツも凄いですよ。言うまでもないか。
 時間術抜きでこのへんのお話だけでも、ガジェット好きにはわりとたまらない。

 どうでもいい話ですがこのエントリ書こうとしてAmazonで「なぜあなたの」で検索すると
https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE
いっぱい出てきてちょっと笑いました。
「なぜあなたの『なぜあなたの』はベストセラーにならないのか」
って本を書いてみたいですね。

posted by ながたさん at 18:55|