2016年07月27日

クルマ「マツダ・アクセラ マイナーチェンジ版」試乗


 公式(モデルチェンジすると中身変わります)
http://www.mazda.co.jp/cars/axela/
 インプレスの記事
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1010319.html

 1500ディーゼルターボが載りました。
 顔が変わりました。
 G-ベクタリングです。
 新色マシーングレー。


 デビュー直後のアクセラは試乗しました。
http://rakken.sblo.jp/article/81392477.html

 アクセラは「デミオでは小さい、アテンザでは大きい」という貴方にちょうどいいサイズ。ここに「デミオだとちょいとオーバースペックかな」と思われた1500ディーゼルターボが載るのですから期待大、でした。

 個人的な感想ですが結論から言いますと、ちょっと中途半端かな。
 VW・ゴルフで言うと1.2TとGTIに挟まれた1.4Tという感じです。これ単体で見るとなんの問題もないんだけど、このクルマ買うならこれじゃなくてどっちかかな、と。アクセラで言うと1500ガソリンと2200ディーゼルツインターボですね。

 あの1500Dの特徴でもあるのですが、ターボ効くまではさすがにトルクがそれほど無いので、元気よく走るにはターボ車っぽく走らせる必要がある。そうですね、たとえば軽のスーパーハイト系(N-BOXとか)のターボ車みたいな感覚。
 具体的に言うと例えば交差点左折しますでしょ、2速1000rpm付近から踏むでしょ、1テンポ遅れて、ターボ効いて、加速する。これ2200Dの方だと生トルクが大きいので、加速して、ターボ効いて、さらに加速する。1500ガソリンだともっとスーッと車速が伸びていく。
 うーん、1500Gより30万高くて重くてこれか……と考えこむ。
 昔はわりとあったんですけどねこういうクルマ。名車名車と言われるR32スカイライン、GTS-tタイプMとかもこんな感じでしたよ。ベースエンジンが直6の2000で高回転ウェルカムなツインカムなので、低回転域のトルクが無くて、回してターボがかかり出すと、鬼のように加速する。
 この感じ、お好きな人はよいと思うのですが、僕はあまり好きでないです。同時期のP10プリメーラのSR20DE(直4)が、下からグギャーッと回る方が好き。
 お釜(シリンダ)はねえ、1本あたり500あった方がいいッスよ。わたし車歴でベストエンジンはプレリュードのH22A。あれ迫力あったよー。
 1500直4と1600直4でもなんか違うんですよ。全然。たった100ccなのに。
 当のアクセラだって、教習車モデルはわっざわざ古い1600ccに載せ替えているんですよ。でね、初心者に優しい、ってことは、誰にとっても優しい、ってことではないですか?

 そんな感じ。
 僕がもしアクセラ買う機会があったら、1500Gか2200Dにすると思います。いや2200DはCX-5やアテンザがちらついてくるから、そっちにしちゃうかなあ……
 Cセグ車って、日本では難しいですね。必要十分のBセグ(マツダだとデミオ)か、じゃなきゃもうMサイズ・ミニバン、そうじゃなくて人と違うの、というとS/Mサイズ・SUVか、ちいさいプレミアム外車、になっちゃいますよねえ。
 でもアクセラはいいクルマです。
 ゴルフにだって……んー……走りはちょっと薄味だけど、その分カッコイイのと真っ赤なのと国産の安心感で、負けてないです。まだ数十万単位で安いですしね。以前ほどの差ではないですけど。

 顔は水平基調におとなしくなって、万人受けする感じ。これもMC前のちょっと尖った方が好きな人いそうだけど、まあまあ。なによりナンバープレートの違和感がかなり薄れました。これはいい。ほんの何mmって違いだと思うんですけども。
 実はおしりもハッチはバンパー換えててよりどっしり、て感じに。こっちも好き嫌いかな。言われないと気づかないと思いますが。

 どーーーしても世界戦ではCセグは「絶対王者ゴルフ」とどう差別化するか、しないか、というのに引っ張られてしまいます。しすぎると選択肢に入れてもらえないし、しなさすぎるとゴルフでいいじゃん、となる。
 その点アクセラは、駆動系がまず、全車ダウンサイジング・ターボ+ツインクラッチのゴルフに対して、NAガソリンorパワーディーゼル+6ATで、いいとこ突いてる。
 北米にはこれに2500もあるんですよ。それ乗ってみたいなあ。それはそれでスポーチーやと思いますよ。ま無理でしょうけども……
 昔はね、ちょいちょいあったんですよ。ホンダが「USアコード」と銘打って、アコードの、ワゴンとクーペを向こうで生産したの入れて。ちゃんと右ハンドルなんです。あれピラーについてるUS製を表す鷲のマークがちょうカッコイイんですよ……あとシビックでも北米で残してたZCエンジンの1600を限定車として販売。これは国内生産だったかな? これはマニアックですよ、傑作エンジン、VTECのB16Aがラインナップにあるのに、わざわざ前世代のエースZC。上で言いましたけど下からトルクのある1600って、Cセグに永遠にピッタリなんですよ。
 ぼく思うんですけど、もし世界が電気自動車ばっかりになって、ガソリンやディーゼルなんて趣味の車になったら、税制とか変わって、またコンパクトカーは1600の天下になるんじゃないかな。
 そんなもん誰が買うねん。

 で、注目のGベクタリング。なにやらエンジンを細かく制御して曲がりやすくする技術だそうですが、残念ながら街中試乗コースではちょっとわかりませんでした。web見てると「助手席の方がわかりやすい」とのこと。これは購入して峠や郊外路に持っていく人が増えればレポートが増えそうですから、楽しみです。
 マツダはこの技術を全車に展開する鼻息なので(直近ではすぐアテンザが小改良)、また乗る機会もあると思います。
 しかしこれこそスイッチ付けて効果をオーナーに認識させた方がいいと思うんですが、そういう「どう?僕凄いでしょ?」てなことをしないのがマツダのいいとこ&商売のヘタなところ、ですねえ。

 試乗は15XD(1500DT)のハッチ赤と、15S PROACTIVE(1500G)のセダン、これが新色マシーングレー。
 公式サイトや発表会の写真だとアホみたいにカッコイイ色ですが、現物を曇天で見るとそうでもない(笑)初見ではCX-3でデビューさせたセラミック同様、いい色ではあるけど特色代払うほどのものかなあ、と。
 光の下ではキラキラするらしいので、あるいは晴天や、ネオン街に持ってくとだいぶ印象違うのかもしれません。また、たまたま別のお客さんが前期型のしかもセダン、これがメテオグレー、で入ってこられたのですが、確かにメテオと比べるとスペシャル感は若干ある。メテオと並べてメテオの方がいいと言う人はまずいなさそうだけど、「5万です」と言われたら「メテオでいいや」と多くの人がいいそうな、そのぐらいの差。
 まあでもいい色ではあるので、僕がアクセラ買うとしても赤とこのグレーで悩みそう。
 マツダさん、外車みたいに「基本特色」で特色代上乗せするような作戦かもしれませんね。ソウルレッドがデビューしてから、赤系欲しかったら基本あれしかないんですが(つまり5万取られる)、無償色だったバーガンディレッドマイカもトゥルーレッドもジールレッドマイカもいい色だったので(さすがマツダは赤系がお家芸)、このままあれらを無くすには惜しい。なんとかならんもんですかね、カングーみたいに限定50台ずつ塗るとか。
 後でちょっと触れますが初代ロードスターにソウルレッド塗ってる個体があって、これが「ハー!」とか変な声出るほどカッコイイ。色は重要ですよ。
 次の特色は黒系?

 はい、あと余談です。
 アクセラだけの話ではなく先日オデッセイやステップワゴンに乗った時も思ったんですが、最近の全方位アラートみたいなの、すごく情報がバラバラ入ってきて、正直ぼく苦手です。
 ぼくは友人のレーダー探知機付きに乗っただけで、自動ドア誤反応とかでピリピリ鳴るたび発狂しそうになるぐらいなので、ちょっと神経質すぎるのかもしれませんが。
 なんかね、ぼくのおかん、免許持ってるもんですから左折の時とか助手席で「あ、自転車」とか言うんですよ。見えてる時にそれ言われると「見えてない自転車が居るのか」と思って半ばパニックブレーキ踏んじゃう。
 そんなことありません?
 BSMという、斜め後ろの死角にクルマがいるかどうかランプと音で示してくれるシステムがあるんですが、もちろん見えてない時はありがたいんですけど、見えてる時にピリピリ言うとドキッとする。つまり警告が鳴ると、
「わかってるけど鳴った」か、
「わかってないのを鳴ってくれたか」を、
瞬時に判断する必要が生じて、これがすごいタスク重い。もちろん見えててもセンサーの警告範囲外のこともありますから、レーンチェンジごとに、
「見えてる・警告あり」
「見えてる・警告なし」
「見えてない・警告あり」
「見えてない・警告なし」(頻度は低そうですが)
の4種類の状態の、どれなのか把握する必要がある。
 なんでそんなことせなあかんのですかね。
 極論を言えば、こっちが見ずにレーンチェンジしても、斜め後ろのクルマが減速して譲ってくれるような位置取りと走りを常にしてればいいわけでしょう?
 考えすぎかなあ。
 慣れればうまいこと脳がフィルタリングできるんですかね。
 それかレーンチェンジしようとしたら後ろからポルシェが250km/hで突っ込んでくるアウトバーン用かな。

 あるいはぼくがおっさんになって、技術の進歩についていけてないだけかもしれない。
 ここまでピーピープープー言うぐらいなら、もうお前が(自動で)運転してくれ!って感じ。

 あとは上位グレードについてるヘッドアップディスプレイも、個人的にはいまひとつ。あの手は投影型とか大昔からあるんですけど結局一般化してないのは、基本スピードメーターとかタコメーターとか見てないんですねみんなね。交通の流れに沿ってればそう変な速度になるはずないし、速すぎると思えば自分だけゆっくり走ればいいわけだし。タコなんてATだと飾りにすぎないし。
 これもぼくが神経質かもしれませんが、要らん情報は有害(邪魔)なんです、「あってもいい」ってもんじゃない。
 もちろんギミックとしてカッコはイイので、そこに価値がある、といえばあるんですが。

 なんだかだんだん、クルマってものが手に負えなくなってきてて、MTのハイエースでも乗ろうかな、と思い詰める日々です。それか永遠の憧れの人、NAロードスター……いい出物無いなあ。だいたい10万km超えで……
 ガソリン燃やして、ギアを繋いで、タイヤを転がして、走る。
 そんな難しいことですかねえ。
 アメリカ人がまた狂ったようにライトトラックや大型SUVに乗ってるの、あれ燃料代が下がってきたからだけじゃないですよ、たぶん。辟易してんじゃないですか、テスラみたいなクルマに。特に彼らにとっては、道具ではなくて相棒ですからね、あのバカでかい大陸をともに生きていく。
 最近、最新のクルマ試乗すると、ちょっと寂しい気がするながたでした。

posted by ながたさん at 13:59| 雑記