2016年10月30日

10/29


●映画「映画 魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!」監督:田中裕太

http://www.toei-anim.co.jp/movie/precure/

 前作『プリンセス』の監督と脚本、W田中がちょっとむずかしい『魔法つかい』をどう料理するか、楽しみにしてました。


 結果、わりと力ずく。
 でも、良かったです。

『魔法つかい』のなにが難しいかといいますと。
 だいたいコンテンツてのは「段差」をどう設計するか、がポイントです。
 普段弱虫なのに、自転車に乗るとすごい頑張る、とか。
 不良のくせに、バスケやるとめっちゃセンスある、とか。
 プリキュアは、「平凡な女の子が、伝説の戦士になる」というところがその基本設計なわけですが、『魔法つかい』はそれに加えて「魔法つかい」にまでなっちゃう。
 人気メニューが並べばいいかというと、ハンバーグと、ラーメンが一緒のプレートに載ってると、これがなかなか、難しい。たとえ両方美味しくても、です。
 魔法の力でいろいろやってホウキに乗って飛んでるのに、まだプリキュアになっていろいろやる。四六時中夢の世界にいるようで、フワッフワするんです。

 この映画では開き直って(あと毎年同じように「ゲスト世界へ行く」感じなのも追い風にして)、魔法界の出来事で魔法力もプリキュア力も全開でガンガン話を進めるので、その難しいところが、一番出ちゃってるとも言えるし、むしろ気にならないとも言える。普段、毎週この作品を観てない人の方が「おもしろいじゃん、夢があって」と素直に言えるかもしれません。
 そもそもキュアモフルンが「テディベア型の妖精が変身する」という親しみやすさもあってか、初日劇場入りはまあまあな感じ。子どもたちは夢たっぷりの世界で楽しんでるのかな。
 終わって通路を歩いてますと、前の、どうやら彼氏に連れられてきた若い女子が、
「プリキュアいいじゃん!」
とハンケチで目元を拭っており、こういうお客さんがいちばん得をしているんじゃないかと。

 フォームチェンジを繰り返して空中戦を演じるクライマックス戦闘は、タナカリオン+上野ケン(作監)らしいケレン味たっぷり。まあ(毎年のことですが)本編ファンなら観に行って良し、そうでなくて、単にクマ好きでも良し。

 最後に来春の映画のアピールがあって、現行『魔法つかい』と先代『プリンセス』に挟まれてピンクの女の子が突っ立ってるのですが、彼女は新しいプリキュアか、はたまたゲストキャラか。
 これもまた楽しみです。

●日本シリーズ第6戦 広島 4-10 日本ハム(日本ハム4勝2敗で10年ぶり3度目の日本一)

 ちょいちょい観てましたが野球の楽しさ・怖さが詰まった、いいシリーズでしたねえ。8回表満塁・打者中田のあの場面で奥さんが、

「たくさん取られるぐらいなら敬遠や」
「そんな、高田高校時代の駒田やあるまいし。あかんあかん、ここはもう逃げられない」

などと言ってたら中田押し出しからバースのタイムリー(31年ぶり)、そしてレアードのグランドスラムとシリーズの行方まで決まってしまい、

「あああ私は間違ってた……」

と崩れていました。
 スポーツはねえ。基本的に弱気になったらあきませんねえ。
 ビリー・ビーン(ご存知オーランド・アスレチックスの名GM、セイバーメトリクス野球の伝道者)が超期待されながら芽が出ず終わった現役時代を振り返って、
「たとえ3Aでも、周りの選手はなんか自信に満ち溢れてるんだ、打席に立てば打つ、という。あれを見て『あれ、ひょっとして俺野球選手に向いてないのかな』と思った」
と。
 大谷をネクストに座らせた栗山監督の小技。3戦目、大谷敬遠から中田にタイムリーを喰らった、あれをジャクソンに思い出させる、ステキにイヤな手でしたね。
 後知恵ですが中田フォアボールの時点で球ぜんぜん入ってなかったので、投手換えるべきでしたねー。次打席が投手のバースだから、はわかるんですが、あそこで1点、最悪2点で止めておけばまだマツダスタジアムだったし、ひっくり返せた可能性は高い。
 やっぱり野球って怖いですね、この一球、このワンプレー、この一交代で結果が180度。

 でも広島もとてもいいチームで、いい選手が揃ってました。黒田対大谷も観たかったですが、それはまあ求めすぎ。

posted by ながたさん at 23:23| 日記