2016年11月17日

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 夕食は和出汁を濃い目にとって、それで鍋にアブラナ科の葉っぱを山積みして食べました。


アブラナ科をあんなに親の敵のように食い倒すのは日本人だけだそうです。

●新型CX-5発表
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1029981.html

 なぜこの発表が重要か。
 おおげさに言えば「日本がまだ製造業で戦える」かどうかの試金石なんです。おおげさか。

●「製造業が成立する」というのはつまり、「魅力ある商品を」「その価値に見合った価格で売る」ということですが、
どちらが欠けてもダメ。
 しかしなかなかお客さんや厳しい環境は、その両立を許してくれない。
 で、現行型CX-5から始まったマツダ新世代商品群は、これが両立している稀有な例。そしてこのモデルチェンジで「2巡目スタート」です。目新しさやインパクトも薄れて、次はそういう商売のやり方が定着するかどうか。足下では国内販売の低調も数字に出ており(ワールドワイドならむしろ好調なんですが)、ここが踏ん張りどころです。

●顧客を細かくセグメント分けしてそれに好まれるようなデザインを多数作る。上級車種で挑戦した技術が、時(=コストダウン)を経て普及車種に降りてくる。
 今までの日本勢が得意とした戦略です。
 ところがマツダの規模では、そんな悠長なことやってたらもう持たない。考え抜いた末に取っているのが「一括企画」。デザインでは同じテーマを車種によって少し変え、テクノロジーは基本上から下まで全部同じものを使う。
 まるでドイツ・プレミアム勢、ベンツ・BMW・Audiの御三家のようですが、これはやりたくてやってるものでありながら、背水の陣でもあるのです。
 いよいよ2巡目、このCX-5が、特に現行型CX-5のオーナーに
「うわ!良くなってる!乗り換えたい!」
と思ってもらえるか否か、これがマツダの行く末を占う。

●ざっと見たとこたぶん大丈夫。
 写真で大丈夫ってことは現車だともっといいと思う。

●エクステリア、水平基調になってちょっと大人っぽくなったので、ダイナミックな現行型が好きな人も居るかもしれません。
 でも、僕も最初はそう思ったんですがしばらく見てるとこっちはこっちで「わざとらしくない」からいいかな、と。Audiがウケる理由の一つがそれで、自己主張が濃すぎない(あくまでベンツ/BMWに比べて、ですが)のがお好きな人も多い。
 いまのマツダはラリーで勝ちまくってるわけでも、砂漠でテロ組織に重宝されてるわけでもないので、あんまり逞しいと白々しいですわね。

 ボディサイドなんかペタッとしてるようでいて、これ実は相当、面は凝りたくってますよこれ。モデラーが舐め回すように作ってる。ショーカーかと思うぐらい。

 これねえ、単独で見てるとそうでもないんですけど、横に同クラス他車が来るとレベルの違いに呆然としますよ。僕の見たのはCX-3の例なんですが、たまたまある同ジャンル車が駐車場で並んでて、「うわー……」とか声出ちゃった。

●インテリア、こちらは元々現行型が新世代作り始めだったこともあってどんどん練られていった文法から若干遅れていたので、すっきり追いつきました。現行型オーナーならまずインテリアでやられると思う。

●色は最高ッスね。
 次は黒の特色かと予想してたのですが、ソウルレッドの進化でした。
 これアテンザも似合いそうだなあ。デミオぐらいになると今のの方が合ってるかも。

●この戦略がハマると、旧型の中古車価格もなかなか落ちないので(旧型の方が好き、というのはベンツやBMWではモデルチェンジ当初よく聞かれるセリフです)ますます買い替え易くもなるんです。

 日本では来年2月デビュー予定だそうです。
 はよ現車見たい。

●小生にはいささかtoo muchですけれども。

●プレミアム・ブランドといえば
バブル期にT、N、Hが主にアメリカでL、I、Aという別立てブランドを成立させて、まあなんとかかんとかやり続けてる、のですが、あれも今となっては「ブランドが分散しちゃって効率が悪い」という匂いがせんでもない。
 VWグループみたいに、ポルシェ、Audi、ベントレーそしてランボルギーニと出自もカラーも違うブランドが、基盤的な部分で使えるネタを使いまわす、というシステムならまだしも、結局新しくゼロから立ち上げると、たとえばモータースポーツひとつ取っても、あっちのブランドでもやらなきゃ、こっちのブランドでもやらなきゃ、となる。だからって「一緒です」と言い出すと「じゃあ商品も一緒なんですね」となる。
 日本市場でのトヨタ/レクサスのアンビバレンツというのがそれで、レクサス車を「トヨタです」と言えば終わりなんですけど、日本市場で「トヨタです」以上の強力なセールストークは無い。それが通用しない相手はもうすでにベンツ買ってるんで……
 アパレルみたいにブランドそのものを消費するとか、飲食みたいにそもそも出す物がまるっきり違う、というのとはわけが違う。
 ブランドって難しいですな。

●ブランド自体をコントロールしようという考え方がそもそも間違ってるかもしれません。
 商品を会社を思った方向に向けた結果、現れたものがブランドであって。

●でもマツダはリーマンショックでフォードも撤退、いつ潰れてもおかしくない状態だったところから持ち直したわけで、立派なものです。
 デザインで前田さん、エンジンで人見さんが引っ張ったわけですが、二人共バリバリのプロパー社員ですよ。金で買った人材じゃない。前田さんに至ってはお父さんもマツダのデザイン本部長。
 幕藩体制か。
 サンフレッチェやカープが、「お金がない」を逆手に取って手厚い育成で優秀な選手を育てて、ついでのようにチームも強くなった、ファンも楽しそうに応援している、のと被ります。

●日ハムもそっち方向で、それとお金有り余ってて何にでも好きなだけ使えるソフトバンクと比べてそう遜色ない(若干落ちる)成果が残せるなら、コスパ的にも人間の気分的にもそっちの方がいいですよねえ。
 特にスポーツの場合は「1位」の価値が異常に高いから、コスパより結果を優先するのもありでしょうけど、企業経営の場合、利益は最低限存続するだけあればいいんで……

●まあでもこれからも大変。
 環境対応技術はとにかく開発にお金が掛かるので……自動運転含めた情報系の技術もキャッチアップせなあきませんしなあ。
 トランプさんが大統領になったら環境対応を放り出のではないか、という観測もありますが、そうなったらなったで主戦場のアメリカで「アメ車」が強さを取り戻して比べるとどうしても線の細い日本車はなかなか売れなくなっちゃうかもしれないし。シェールガスを世界中に売りまくりはじめたら、中国なんかも大きいクルマでないと売れなくなったり……

●まあノキアだって一瞬で潰れたしねえ。
 おそろしい時代ですわ。

●ちょっといいこと思いついたんだけど、
まあこういうことはよくあることで、一週間ばかり寝かせてみないと真価はわからない(笑)

posted by ながた at 01:45| 雑記