2016年11月19日

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 #このせかはいいぞ
 

●映画「この世界の片隅に」監督:片渕須直 原作:こうの史代
http://konosekai.jp/

 まあええから観なはれ。
 ながたが無条件で「ええから観ろ」とか「読め」とかいうのはなかなか無いよ。

 だから内容には触れませぬ。
 ひとつだけ言うならのんさん最高。
 もうすずさんはのんさんの声でしかしゃべらない。いやのんさんを見るたびに「あ、すずさんだ」と思ってしまうかもしれない。そら「あまロス」も起きるわ。

 ええから観なはれ。

●とりあえず片渕監督に両手が腫れ上がらんばかりの拍手を贈る。
 終わった瞬間「よくぞここまで」と得体の知れない多幸感に包まれ、思わず涙腺が緩みました。
 そらあなた、私こうのファンですもの。
http://rakken.sblo.jp/article/29649560.html
 原作当然既読です、が、
 この映画ばかりは原作を知らずに観たかった。
 そう思わせる、幸せな原作と映像物の関係です。
 読まずに観てたらもっとインパクトがあっただろう、しかし読んでから観たからこそ上の感覚に浸れたわけで。
 マンガとアニメは元々近しいですが、そうはいっても個々を見れば相性の良し悪しはあって、この原作は内容も絵柄もそう簡単なものではない。監督はそこを超人的に綿密なリサーチと、積みに積んだ経験に基づく丁寧でまちがいのない仕事で、見事に、これ以上無いぐらい、映像化に成功している。
 足りないのは論外ですが、膨らましすぎても好き嫌いが発生する。原作に対する徹底的なリスペクト、などという言葉では足らずつまり愛、がなければこうはならない。
 こうの先生の作品は、結構ヘビーな厳しさや悲しさを、ふんわりしたキャラクターとタッチで中和して読ませる、そこのギャップが他に換えがたい魅力なのですが、そこんところが非常によく再現されている。
 ここができなければアニメ化(あるいは他の媒体化でも)はしてはいけない、というところをビシッ押さえている。
 だから腕がいいとかセンスがいいとか、そういう問題じゃない。「これはなにか」を突き詰めていかないと、こうはならない。

 やー……すばらしい。
「仕事」の「お手本」です。
 ええもん見してもらいました。

●クラウドファンディングで資金を集められたそうで、
エンディング・ロールで名前が出るわけですね。
 悔しかった(笑)
 いや、そのニュース自体は知ってたんですけど、(ほとんどなんの根拠もなく、)「こんなビッグネーム原作なんだから、予算は十分足りてて話題作りだろう」と思い込んでてスルーしちゃった。
 3900万ほどだそうで、まあ金額的にはそこまで大きな割合でもないでしょうが、そういう問題ではなくて、「作る段階からコミットした」という体験そのものが、換えがたい喜びと思い出になる。
 いやー、「…ん?」と思う話題があったら、ちゃんとひとつひとつ噛まなあきませんねえ。

●ちょっと不謹慎な物言いかもしれませんが
カープも優勝したし、オバマさんも来たし、今年の流行語大賞は「広島」がいいんではないですかね。

●片渕監督インタビュー
https://entertainmentstation.jp/56242/2

●これだけの名作を我らが世界一の文化都市オオサカでは
 イオンシネマ茨木
 109シネマズ大阪エキスポシティ
 シネ・リーブル梅田
 テアトル梅田
のたった4館でしかやらないというテイタラク(しかもご存知の通りテアトルとシネリーはマニア映画向けの小箱だ)。頭来て新快速飛び乗ってMOVIXあまがさきまで行ったよ。
 いや八つ当たりだ、シネ・リーブルで観ろよ。だってあそこ券引き換えてから時間潰すとこないんだもん……マツダ車はDでしょっちゅう見てるし……

●しかしこの名品にして客の入りが悪すぎる。
これ何度もしてる話ですが、小6のおり、親に「1本映画を観に行ってよい」と言われ、『超人ロック』と『風の谷のナウシカ』の二択を迫られた挙句『ロック』を選んだ友人が、
「『ロック』を映画館で観る機会はもう無いッ!」
とおのれの選択の正しさを30年強弁しとるわけですが、
 映画館で観れる時に観といた方がいいよ。
 いやホンマに。

posted by ながたさん at 20:29| 雑記