2017年09月07日

新型リーフ


http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1079522.html

 航続距離400km。JC08は大変甘いので6割5分掛けでも260km。大阪からだと名古屋や高松は余裕、金沢や広島はちょっと届かない。
 お値段も素で350と「なんらかの付加価値付き中型5ドアハッチ」つまり「VWゴルフやMINIのセグメント」としては競争力ある価格、補助金(40万)ありならむしろ安い。

 ……というのもあたりまえで、もうEV技術はかなり熟れてきてて残る課題はバッテリのみ。そのバッテリも、世界中でスマホから発電所まで蓄電の需要と関心が旺盛だからか、画期的イノベーション抜きでもけっこう順調に価格性能比が上がっています。1年半ほど前のエントリですが→
http://rakken.sblo.jp/article/174596985.html
この時は5年で4.4倍でした。

 それに、気がつけば「主に電気で(モーターで)」走るクルマも順調に増えてきており、同じ日産の「ノート e-POWER」は日産車として30年ぶりの月販1位を獲るほどノートの人気を高め、またそこまで注目は集めてませんがホンダのオデッセイ・ハイブリッドは僕も試乗しまして、
http://rakken.sblo.jp/article/175846441.html
強烈な印象を受けました。
 あの巨体が軽やかに駆ける踊る。
 ものすごく静かな車内で笑いが出るほどです。

 この新型リーフもたぶん静かで速いヨー。
 これは是非に乗りに行きたいです。

 日系自動車メーカーとEVとの関係性においては、
「まだエンジンとか言ってるし(例:マツダ)まして燃料電池とか(例:トヨタ&ホンダ)気でも狂ってるのか。もう終わりだ」
という悲観論から、
「電池やモーター、またそれをクルマの運転にはめこむ実績と技術は日本がぶっちぎり! これから切り拓くぞEV新時代!」
という楽観論まで、さまざまあります。
 僕の見立てはその中間。
 たとえば燃料電池車(FCV)については、燃料電池を普通の電池に置き換えれば即EVなので……などと説明するより実際ホンダの新型クラリティはその2つにPHVも含めた3パワーユニットをズラリ揃えてきており
http://jp.autoblog.com/2017/08/10/honda-3-ev/
つまり技術の問題ではなく戦略の問題。それさえ変えれば(変われば)いい。
 でも、iPodの時とiPhoneの時を思い出してくださると容易に想像できますように、
「こんなものいつでも作れる」
などと偉そうに言ってるうちに会社ごと殲滅させられて無くなってきたのが近年の日本のカスタマー工業製品なので、今すぐ舵を切らんと間に合いません。
 何度も例に出しますが「トリニトロン」という素晴らしい技術の最盛期は2000年、滅んだのが2008年です。去年2016年の「デジカメ」の出荷台数はMaxだった2010年の1/5ですって。そういう時代です。右見て左見てたら終わってる。

 その流れで言うと、この発表会でもっとも頼もしかったのは、日産さん、「テスラ」というEV商売するならいま最も注目せざるを得ない相手を、しっかり意識してるようだな、という点でした。
 テスラっぽく「ハイパワー版来年出すよ!」と宣言もしてますが、これ日本のメーカーとしてはかなり異例で、普通は買い控えを恐れてゴニョゴニョ誤魔化すものです。
 もうそんなしょうもないこと言うてられへん、向こうの土俵いやリングか、で戦わないと、という危機感がちゃんとある。

 大トヨタも最近組織替えをしてEV開発部隊を社長直轄にしたと聞きますし、全固体電池(すごい充電が速くて高性能)の目処がついたとかつかないとかいう話もあります。
http://jp.techcrunch.com/2017/07/26/20170725toyotas-new-solid-state-battery-could-make-its-way-to-cars-by-2020/
 私の勝手な妄想ですが、スバルとマツダをグループにしたのは、マニア向け内燃機関車を両者にまかせて、本体は電気駆動に一気にGO!というつもりではないかな……

 以下は中島聡さんが愛車のテスラで皆既日食を観に行った話。
http://satoshi.blogs.com/life/2017/08/tesla.html
このスーパーチャージャー・ステーションにズラッとモデルSが並んでる写真を見て、
「こんなめんどくさいことをしなきゃならんなんてまだまだだ」
と考えてはいけませんよ。
「こんなめんどくさいことをしたくなるほど魅力があるってどういうことだろう!?」
と考えないと。

 しかし$35,000の低価格で度肝を抜いたテスラ・モデル3ですがオートパイロットからして$5000のオプションで……と載せていくとまだまだ500万600万の製品。
 対する我らが新型リーフはずっと手が届きやすい代わりに、モデル3ほどの未来来た感はない。なぜ内外装ともにここまでコンベンショナルなのかちょっと理解に苦しみます。モデル3の「なんでもディスプレイ操作」はクルマのUI上やってはいけない悪手で決して支持はしませんが、ただパッと見で「おっ」とは思いますよね。プリウスPHVの方がよほど「新しい」感あるというのはさすがにどうかと……
 もちろん、今までの内燃機関車にお乗りの方にも違和感なく、という意図はわかるんですが、それはまだ先でいいんじゃないかな。

 あとちょっと、て感じですね。
 iPodが現れる前のメモリオーディオ界を見てるようです。
posted by ながたさん at 22:27| 雑記