2017年11月01日

映画「映画キラキラ★プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!」


http://www.precure-movie.com/

 おもしろかった。
 小学生か。
 そのぐらいに戻れるような感じ。

(以下ネタバレあります)

「終わったあとに斜め後ろの男オタク4人組が
『まあまあおもしろかったね』
とか大声で言い出してさあ」
「あんたも1ミリも変わらん」
「なんでや!わしゃ1人やぞ」
「むこうは
『うわ!あのおっさん1人で来てる!』
『コワッ』
とか言ってるよ」
「プリキュアの映画は1人でニタニタしながら観るもんだろう」
「違うと思うな」

 違いますね。

 監督の土田豊さんといえばシリーズのギャグ演出でおなじみ。作品まとめてくださってるこれもプリファンにはおなじみの「プリキュアの数字ブログ」
http://prehyou2015.hatenablog.com/entry/tutida

 いやもうこんな感じ(笑)
 これで尺を長くして、風呂敷を広げる。
 非常に観やすくて、引っかかり無く楽しめました。

 単品映画で初めての演出としては、前作『魔法』の3人が助っ人に入ります。別のルートから「災いが起きる」と聞いてやってくる、という形なので、あくまでゲスト出演。決戦にも参加せずミラクルライトを振って主役を立てるという徹底ぶり。
 いままでモブで過去キャラが出るのはよくあったのですが、変身後の本キャラつまり「キュア○○」がセリフ有り絡み有りで出たことは無かったので、TV放送の映画宣伝OP/EDでチラッと見せられた時は「えっ」と思った方も多かろうと。「魔法」ファンにはこれだけでも行く価値あり。

 TVシリーズの映画版に何を求めるか、は人によって違うと思うのですが、僕はこういう「普段のちょっと拡大版」の方が好きです。
 気合い入れ過ぎると悪い方へ転んだ時に痛い。
 確かに当たった時は、たとえばプリキュア映画なら『ハートキャッチ』の単品映画は舞台も同じパリ、パリらしさもふんだんに感じられ画面も奥行きやスケール感バリバリの素晴らしい絵なのですが、おかげですっかりプリキュア映画というよりオリヴィエ映画(あるいはサラマンダー男爵映画)になっており、文句なく面白いし素晴らしいんだけど、なんだか食べたかったものじゃないごちそうが出てきてしまった、みたいな。
 今日はラーメンに炒飯と餃子と唐揚げまでつけちゃうぞ、と意気込んでいつものお店に入ったら、フカヒレスープ出てきちゃった。
 その点これはもうホントに、いつものラーメンにオプションがいろいろ付いた感じで、たいへん美味しかったです。

 ザリガニショコラが工夫して攻撃するところなんか、笑っていいのか悩むぐらい。
 まあちょっとシリアス分は少ないので、緊張感や泣ける感が欲しい方には物足らんかもしれない。

 そうそう絵は作監・大田和寛さん、相変わらず可愛いですよ。本編メインヒロインのシエルのデザインって記号化が強くて、あれ誤解してはいけません、記号化の強いデザインの方が可愛く描こうと思えば腕が要るんです。例に挙げるならやはり『ハートキャッチ』、シンプルなキャラデザインですがこれを馬越嘉彦本人が描くとべらぼうに可愛い。嘘だと思うなら伝説の#23キュアサンシャイン初変身前後をご覧あれ。サンシャインはもちろんのことチラリと映るブロッサムとマリンがめちゃくちゃ可愛いんだからこれ。

 個人的にはジャン・ピエール師匠がカッコよかった。
 前衛的センス過ぎて家賃もままならぬ貧乏暮らしなんだけど、それでもおのれの目指すスイーツを曲げない。
 尾上さんの声もギャグ含め完璧でした。役柄にシンパシーがあったのかもしれません。

 はい、よかったです。
 上記「数字ブログ」によると興収も復調気味だそうで、一安心。
 秋映画が始まるとそろそろ本編もラストスパート(プリキュアは1月末で終わるので、あと3ヶ月、最後の1/4)、あまり込み入った謎や仕掛けは無くシンプルな筋立ての『アラモード』なので、どう盛り上げてまとめるのか、楽しみです。
posted by 犀角 at 22:17| コンテンツ