2018年07月31日
7月
あいかわらず暑いですが、台風一過で若干湿気が減って過ごしやすい気もします。
でもまだ7月だー。
●ワールドカップ
フランスの優勝で幕を閉じました。僕がW杯を真剣に観だしたのは98フランス、そう現監督ディディエ・デシャンがキャプテンとしてチームをまとめ、新将軍ジダンが君臨、若きアンリとトレゼゲが台頭してきたあのW杯、でしたので、感慨深いです。20年……ムバッペまだ生まれてないんですよ。
仕事先で狂ったようにNintendo64の「実況ワールドサッカー」をやってました。僕のサッカー知識はだいたいあのワールドカップとこの・ゲームで成立してます(笑)
20年で進化したんだなぁ、と感心したのは、戦後ベストゴールにも選ばれた右サイドバック・パヴァールの「浮き上がる」ミドルシュートです。
98フランスでも準決勝クロアチア戦(このクロアチアもボバンにシュケルにプロシネツキにヤルニに……というタレント集団。日本も惜敗しましたね)で右サイドバック・リリアン・テュラムがミドルを2本ぶっ放して勝ったんですが、こちらは普通の(といっても右サイドタッチ際からちゃんとゴールに入れてるだけでも凄いんですけどね)地を這うタイプのミドル。
これがあなた、あのハーフヴォレーみたいな感じで上から「切って」変な回転掛けて伸び上がって入る、みたいな雷獣シュートに進化してた。それも当時すでにパルマでブッフォン・カンナヴァーロと鉄壁のトライアングルを形成して名DFの名をほしいままにしていたテュラムに対し、レギュラーが怪我したんで出番回ってきた22歳の若手、戦前は「両サイドバックがちょっと頼んないな」と言われたパヴァールが決めたんだからあなた。
育成っておそろしいですね。
日本は20年後あんな右サイドバックを輩出して「酒井宏樹もよかったけどやっぱり今の子は凄いなあ」なんて言えるんですかね。
まあ20年前は奈良橋先生に頼り切り、前任の柳本先生に比べれば「センタリングがちゃんとセンターに行く!」状態だったわけですから、それから比べれば宏樹は「名門マルセイユで主将」とか意味わからんぐらい進化してますので、きっとすごい子がやってるんでしょう。
てな感じで、「個の力すごい」というチームでした。
もちろんボールの取りどころの意思統一が確実で、どんな有利・不利でも精神面で安定している点は多くのプレーヤーがビッグクラブで主力張ってるだけあって素晴らしかったです。
これでベンゼマやパイェ抜き、デンベレに至っては「ちゃんとやらんともう使わんぞ」と脅しながら、ってだからどんだけ人材おんねん、て感じですね。決勝ではカンテまで途中で下ろしましたからね。いやはや……
●日本代表
ベルギーをなかなか苦しめたんですが、最後のあのカウンター観て「やっぱりまだまだだなあ」て感じでしたね。
あのプレー、日本に例えると柴崎が持ち上がって右の宏樹にパス、中へクロスを入れて大迫がスルーして長友が決める、という配置なんですが、ここ決めるのが左サイドバック、っていうのが凄い。(もちろんそれを信じてスルーするセンターFWってのも凄い)日本も「この流れでやるぞ」と最初から決めてあればもちろんできるでしょうけれど、アドリブでできるかというとかなり怪しい。
(ただしベルギーは両サイドバックとルカク+1名で高速カウンター仕掛けるのをしょっちゅうやってたので、「形」かもしれません)
結局「強さ」というのは、ディテールや戦術や個の能力ももちろんながら、こういう地の部分に出るもんです。
トヨタ車は言うても頑丈なのよ。ボデーが。ボデーがヨレヨレにやれて乗れなくなる前にエアコン壊れて20万って言われて買い換える。これが「強さ」です。
「あ、カウンターだ」
と思った瞬間、10人の中で行ける奴が行って、ちゃんと点を獲る。
これ。
まあまだまだッス。
でも就任2ヶ月、その前に何年も現場離れてた西野さんがコーチ、と考えるとたいへんよくやったと思います。次は万全の準備がしたいですね。
頼むぜ森保先輩。
●東松山市長選挙
安冨先生が出馬するってんで応援行ってきました。
投票日前の7日、土曜日です。御堂筋線始発に乗るのに起床4時台。日本は広いなあ。
駅で同じく応援に来られていた平塚市議の江口友子さんと会って、それ以降は江口さんのアシスタントをしてたので、先生の選挙活動は最後の駅前演説を聞いた程度なのですが、楽しかったです。
この「楽しかった」というのがだいじで、そんな選挙/候補者はなかなか居ない。駅に着いた時にちょうど対立候補(この方が当選)の応援演説があって聞いてたのですが、あまり楽しくはなく、真面目一本で、極端に言うと誰が話してるかわからない。
首長は代議士(エージェント)と違ってリーダーなので、いいにつけ悪いにつけ個性見えない人選んでええんかいな、と理屈の上では思うのですが、まあ日本の場合は行政の長は決してリーダーではなく、なんか動いてるシステムの吐き出す書類に最後ハンコ押すだけ、という「立場」でしょうから、むしろそっちの方がいいんでしょうね。
結果は負けでしたが1年前に移住してきたあの変な風体&言動の人に、埼玉の片田舎(失礼)の住民が7000もの票を入れた、というのはすごいなあ、と思いました。ちなみに投票率は36%、当選候補は19000票。
1対3ですよ。
毎日同じ時間の流れてそうな埼玉の片田舎(失礼)で、4人集まったら1人があの変な人に大切な投票権使ったんですよ。
「なんとかしてくれ」って。
これって地味に深刻なことじゃないですか?
もちろん先生の
「子どもを守ろう」
「なつかしい未来をつくろう」
というテーマも素晴らしいと思います。特にそのあと大熱波が来て、子どもたちが小学生から中学生まで何人も実質殺されてる現実が発覚すると、
「この社会ぜんぜん子ども守ってないな」
と思いますね。「子ども守るとかそんなんあたりまえやん」なんて口が裂けても言えない。
まあ社会というのは種が蒔かれてから時間と空間がすこし経ってから、ばっと発芽するもんですから、今回ばらまかれた何かがまた次の誰かのアクションを引き起こし、そこでばらまかれた何かがまた……
というサイクルに入ることを祈ったり、
自分に何ができるかって考えるとせいぜい楽しいお話描いて逃げ場を用意してあげることぐらいかなあ、と思ったり。
あと音楽の力(やっぱり)強烈でした。
片岡祐介さん、みわぞうさん&大熊さんのちんどん屋さん、いい音が流れてくるだけで気分が盛り上がる。そこに木内みどりさんつまり女優さんの声が乗るので、映画観てるみたいでした。
観てるみたいでした、とか生ぬるいこと言ってちゃ勝てないわよ、と応援に来られてた阿部知子衆院議員に叱られそうですが。
●中旬の連日38度で
家中おかしくなって、キッチンの照明器具が引き紐動かなくなって、あれおかしいな?とガチャガチャやってたら根本からボッと火を噴いてお果てになって。
ジョーシンに買いに行ったはいいんですが電気工事2週間待ち、と言われたもんでモノだけハンドキャリーで持って帰って馴染みの工務店さんに泣きついて、それでも3日後。直結のシーリング化程度なら、ってんでレギュラーの仕事終わったあとに駆けつけてくれました。
明かりのある生活ってステキ。
その3日間、隣の部屋の明かりやシステムキッチンの作業灯を頼りに薄暗がりでメシ食ってたんですが、たいへんわびしい。
たったそれだけのことなんですけどねぇ。
そうこうしてましてあんまり暑いんで「これは2階全館冷房をやるしかない」と3機のエアコン(28)で30数畳程度を冷やしてたのですが、そこで無理をさせたか一番のヴェテランが黄色いランプを点滅させて冷えなくなった。
症状からしてガス抜けかなあ、と思うのですが、見れば94年製、さすがに買い換えるか、とこないだ行ったばかりのジョーシンで店員さんの言うこと聞いてオススメを買う。
エアコンは諦めました。
こないだものすごい期待してダイキンのトップモデル・うるさら7買ったんですけど肝心の冬の加湿機能がほとんどおまけ程度で(原理的に外が冷たい時に水分持ってこれるわけない)超・期待はずれ。冷暖房能力は問題ないんですけどね。
それ以来家電Watchとかエアコンに関しては無視。今季はノクリアX(富士通ゼネラル)推しですけどあれ絶対サーキュレーター部分が先に壊れる。ぶどう酸っぱい酸っぱい。
そして取り付け工事は2週間後、すなわちいまこれその暑いキッチンで汗だくで書いてます。
シーズン前に試運転?
壊れるのはいちばん辛い時に壊れるんや!
●言うてもまだまだ暑い。みなさまご自愛を。
posted by 犀角 at 09:15| 雑記