2018年09月07日

スマホゲーム『プリキュアつながるぱずるん』バンダイナムコ


https://precure-app.bn-ent.net/

 通称『キュアぱず』、初日からやってます。
 やっと今いるプリキュア55人、ブラックからアムールまで揃いました。
 いえーい。

 ゲームとしては「3つ以上連鎖消し」でターン制、ピースは毎回ランダム。ちいさなお子様でもすぐできますが、面によっては難易度がかなり高く、大人でもいいカード持っていって(ここでプレイ時間数(とお金)がモノを言う)さらに頭ひねらないと負ける。

 良心的といっていいのかな、プリキュアのカード(通称・変身カード)が万能に強いのですが、これが手間と努力で無料でも手に入るのです。
 それ以上のカード(★5とか)は入手できるタイミングがわずかで、その時にガチャ回さないと得られないので、まあ課金したければそれもできて、カード収集以上の意味もある。

 という感じ。
 ごくスタンダードなスマホゲーではないかと思います。

 サービススタート当初は脚本チェックもロクにされてない有様で、
「浄化された方があいつのためモフー!」
と絶叫するモフルンなど、本編では絶対見られない珍しいものが体験でき、またゲーム難易度の方も異様に高く、それも、
「クリアしたきゃコンテ(実質有料)しろ」
という太古の昔からユーザーが一番ムカつくタイプの難易度。正直何度も止めよかな、と思ったのですが、(去年の)東映の株主総会で、
「あのアプリは『プリキュア』の価値を毀損してるのではないか」
とまで厳しい質問が飛び、その後かなり梃入れされてだいぶ良くなりました。
 いまは本編のSD(監督)陣がテキストは見てるようです(各SDのTwitterなどより)。
 ゲーム内容の方も、去年の中盤以降はパズル感が高い、やりがいのある面もよくあって、まあまあです。最近ちょっとマンネリ気味だけど。

 当初、途中放棄のダイアログが
「あきらめる」「ゲームにもどる」
の二択だったのですが、ユーザーから
「プリキュアは絶対に諦めない」
とツッコミが入って
「マップにもどる」「ゲームにもどる」
とわかりにくくなった、という心温まるエピソードもあります。

 穿った見方をすると、おそらくコンテンツ所有者の東映の方からはある程度、
「視聴者サービス(特に主力視聴層の未就学女児)」
でやってくれ、という要求がある。
 とはいってもいくらか儲からないと開発費も出ない(声はもちろん本物、カードも物によっては「これは(『ハートキャッチ』のキャラデの)馬越さんの原画では!?」みたいなのもある)ので、バンナムとしてはお金使わせたい。
 しかも実際の開発会社はおそらく下請けなので、言われたこと以上はビタイチ作業をやりたくなくい(おそらくこのアプリがどれだけ儲けようとこの会社には一銭も入らない)。
 この三者のバランスが難しい。

 それらの大人の事情を加味するとよくやってる方だ、と考えることもできんでもないですが、しかし『プリキュア』といえば15年続く大名跡、いま稼働してる日本のアニメ・マンガ・ゲームコンテンツの中で実績も実力もトップ20には入るのではないかと思われ、そのIP(知財権)使ってこれか、と思うと若干寂しい、というか、IP商売ってホント難しいなぁ。

 バンナムというかバンダイという会社は今や「関所経済」((c)安冨歩……利潤を出すには「関所」になるしか無い)の関所として儲けている会社で、つまりIP商売を突き詰めると関所商売になり、関所は握れば勝ちであとは基本何もしなくてもよく、いやむしろなんらかの努力をすればするほど%表記での「効率」は落ちていくので、つまり努力するインセンティブはゼロどころかマイナス。
 つまり何もしない。
 IP商売というのは原理的にこうなってるので、ファイナルカスタマーも原権利者も搾取されるだけ。だから別ルートを迂回したいわけですが、別ルート走るとそこに関所ができる。
 取次を回避すればAmazonが通せんぼ。
 ここを打ち破るには「成長強要」つまり「もっと稼げ」と関所そのものに圧を加える必要があり、それがアメリカだと株式市場が一応機能してて、AppleやAmazonみたいな絶対王者ですら常に「前年同月比で儲けねば」というインセンティブになって(まあその車回し続けるハムスターみたいな企業の生き方がええかどうかは別にして)、ま一応イノベーションが起き続ける。
 日本はそれも無い。

 まあ仕組みの話は別にして、逆に言うとキャラの力ってこの程度で、大ヒットスマホゲー、たとえば『グラブル』でも『デレマス』でもなんでもいいのですが、一見カード集めのために一生懸命やってるように思えて、実は、カードそのものは
「努力、いやコストを投下したこと、へのご褒美」
という賞状みたいなものに過ぎず、「それが欲しい」んじゃなくて「それが与えられた自分が欲しい」もうちょっと簡単に言うと
「ほめられたい」
ってところがエンジンになってるのかなあ、と言わずもがなのことでありかつもう多数の方が指摘されてると思うところへ、車輪を再発明しました。
 あんま褒められないですからね、日本の社会って。

 持ってるレアカードをExcelで管理してましたら嫁はんに
「うわっ、オタクキモッ」
と罵倒されましたが、この人は私がゲーム開発をしていた過去を忘れている。
 カードが欲しいんじゃない、自分が何をどうしたか、これから何をすべきかを明らかにしたいだけだ(キリッ

posted by ながたさん at 00:02| コンテンツ