2018年08月19日
本「スタンフォード式 疲れない体」山田知生
もう「スタンフォード」とか聞いただけで効きそう。「オーガニック」とかと同様に「スタンフォード・コーヒー」とか「スタンフォード・きな粉」とか認証してくれませんかね。
というのは冗談で、著者元プロスキーヤーで現在同大のアスレチックトレーナー。各種カレッジスポーツで大暴れはもちろん、五輪で金メダルも取りまくる同大のメソッドを丁寧に教えてくれます。
……ので、実は結構上級者・本格派向けの書物で、われわれ市井の者にはちょっと高度過ぎる(笑)
提唱されている手法はシンプルで、「横隔膜を動かして・体内圧力を高めて・ボディバランスを整える呼吸法」。これを「IAP呼吸法」といいます。
これによって自律神経がよく動き、身体がイメージどおりにコントロールしやすくなり、結果疲れない。疲れても、こうして体内圧力を高めていると、回復が早い。
ポイントはおなじみの「腹式呼吸」とは違うところで、おなかは常に外に張り出す感じ。いわば「腹圧呼吸」。で、横隔膜だけ上下させる。
できます?
これが難しい。
意識してしばらくやるぐらいなら、できんことはないですが、これを日常つねに、はもとより、緊張と考えることいっぱいのスポーツ中に自然とできるようになるんかなぁ……
まあ、運動能力の高い人は結構どんなことでも自然にできるようになっちゃいますから(1日10キロ走ったりね)、数ヶ月もすれば少なくとも競技中はこれで過ごせたりできるんですかね。
この本読んで以降、盛り場に遊びに行ってちょっと歩き疲れたりしたらやってみたりしてます。効くような気もするし、深呼吸で脳がリフレッシュして意識がハッキリするだけじゃないかという気もする。
まあそれでもいいんですけどね。
あとは最新理論で、「動的リカバリー」はスロージョギングでいろんな本読んでると出てきました。痛みが走ってもそれほど酷くなければむしろゆーっくり動かす方が、血流や神経がそこを治そうと頑張ってくれるので有効だ、とか。
もちろん睡眠は超大事。食事も超大事。姿勢も超大事。そして疲れないマインドセット、回復心理学。
子供が自然に持っているマインドセットは
「自分の能力は、努力によって変化する」
という成長型マインドセットで、これがあれば
「疲れをなくせば、パフォーマンスが上がる」
という捉え方ができ、それに加えて超短期目標、
「いま、できることは何か」
を考えて実行する。
このマインドセットと短期目標が両輪のように回ると、いつの日にか疲れない体ができている。
なるほど。
この本読んで感心したのがここで、つまり疲れない体、疲れてもすぐ回復できる体を手に入れようと思ったら、そうなろうと思い・実行せねばならない。
こう言うとあたりまえのようですが、あんまり日常そんなこと考えないですよね。
「ああ疲れたなぁ、疲れ取れてくれないかなぁ」
ですよね。でもそれでは同じことの繰り返し。
「もうこんなぐったりするの嫌だ、ちょっとずつでも疲れにくい体に、疲れても回復しやすい体にしていこう」
と思って(そういうマインドセットを持って)初めて、「疲れない体」になっていく一歩が踏み出せるわけです。
それは糖分たっぷりのお菓子とジュースを我慢することかもしれないし、カーフレイズを10回やることかもしれないし、いつもより早めにお風呂に入って早めに布団に入ることかもしれないけど。
わが友・田中支店長に、僕がまだ独身の時に、
「結婚なんてできると思わないなぁ」
とボヤキましたところ、
「そりゃお前、しようと思ってないからだ」
と頼んでもいないのに喝破してきたことがあって、その時も「そうかなるほど」といたく膝を打ったのですが、このマインドセットを人間はなぜかいつも忘れますね。
何かになりたければ、まず何かになろうと思う。
あと腹圧呼吸。
肚やgutsが大事なんですよ、どの文化でも。
posted by 犀角 at 00:00| 本