2019年02月08日

MacBook Air (Late2018, Retina) Apple





 とりあえず諦めた!

 3年半前に、フルモデルチェンジしたてのMacBookを買いまして↓

http://rakken.sblo.jp/article/127474379.html

 だいぶ進化のスピードが緩くなってきたとはいえ、デジタルガジェット特にモバイル用は3年が論理寿命です。実際Microsoft Office 365でWordなんか動かしますと、もともと非力なMacBookさんではつっかかってストレス。
 3年半耐えに耐えた薄いキーボードももうイヤ。

 ということで買い換えようかと思っていたのですが、待てど暮らせど「高速化・キーボード改良MacBook」は出てこず、昨秋現れたのはMacBookではなくMacBook Air。
 わー。
 おそらくですがMacBookのタイトな設計では余裕が無く、フツーの人がフツーに欲しがるスペック&価格の「ノートパソコン(13.3インチ級)」にならなかったんでしょう。世の人すべてがミニマリストではないので。

 Appleの悪い癖で、放置しはじめると4年とか5年とか平気で待たせるので──件のMacBook Airもそう、Mac Proもそう、Mac miniもそう、iPad miniもそう、AppleTVもそう、4インチ系iPhoneもそう──まあなかなか生産止めないのは良いことかもしれないけど──あこらあかんわ、改良MacBook待ってたらおれ死ぬ、と思って諦めました。

 とりあえず別の探す。

 一番イヤだったのはキーボードだったので、Windows機に浮気しちゃおっかなー、と。
 ヨドバシ梅田あたりでThinkPad X1 Carbon(Lenovo)やLIFEBOOK UH系(富士通)などキーボード自慢のマシンのキーを叩き、「これですよこれ」と感心して……
 顔を上げると、まず縦が狭くて使いづらい16:9(Microsoftが自社製品ではこぞって3:2とかにしてるのにだ!)、おなじみ無用情報ピン止めまみれデスクトップ、いつまでも懐かしいメモ帳、そしてウェイトが軽すぎて可読性の低い新フォント。
「……だめだー」
と諦めること数十回。
 Microsoftはもうゲイツもバルマーも居ないのになぜあんなにUIのセンスが無いのか。
 長い時間眺めるものなので、きれいな字をきれいな画面で観たいです。
 Windowsやっぱり無し!
(ただし両機ともモノとしては魅力的。今度出るgram(LG)の17インチ・モデルなんかも、軽くて安くて要注目)

 んじゃあMacBook Proでもええやん、と思われるでしょうが、ほとんどテキストしか打たない私にあれはあからさまにオーバースペック、オーバープライス、いささかToo Much。
 TouchBar無しモデルだけCPUでもキーボードでも差別化する方針も鼻白むので、MBPも候補から落とす。

「MBAか……まあAirは初代も買ったし、11型初代も買ったし、縁があるんかな」
などと嘯きつつ、ふとAmazonを検索すると、例のAmazonとAppleがようやく手を結んで正規販売開始、がなされていて、ヨドバシ・ドット・コムより安価。
 やるなあ。
 というか各地のリテーラーが怒らんのか、いや公式より6%も安いのもどうよ。
 などなどいろいろ思いつつも、貯めに貯めたAmazonポイントもブチ込める、ので、テンション上がっちゃって買っちゃいました。
(AmazonではiPhoneシリーズなど、売ってないものも多いです。そこで公式とは差別化してるみたい。カスタムもできませんしね)

 ──来て触って、まあ良かったです(笑)
 言うてもキビキビ感が若干上がっており、画面も若干広い。
 キーボードも若干ですがマシ。底づき感からの指先のしびれ、みたいなのが若干ですがマシ。
 若干ですが。
 これ世紀の大失敗ですね、同じように薄いMagicKeyboardはそう酷くないので、ほんのあと0.何mmかストロークがあれば問題無かったと思うのですが。
 その他使い勝手的にもついさっきまでとほぼ変わらず、良くも悪くも新しい経験の喜びも無ければ、新しい経験の困難も無く──て最近Appleのプロダクトを買うたびに言うてますね。

 褒めてばかりではアレなので悪い方で言うと、2018秋冬モデルと考えると、いろいろ軽くあがる非力なCPUにしてはちょっと重量がある。
 でもそれぐらい。

 標準iPadとかiPhoneXRとか、最近のAppleは「無理をしないモデル」が多い。性能やユーザー体験をガメつく削り取りに行くのではなく、常識的なコストで常識的な性能のモデルを作る。普通の方はこちらでどうぞ。
 標準iPadて32GBだと37,800(税抜)で、10インチ級なら変なAndroidタブレット買うよりあれ買ったほうが絶対いいです。もちろんFire HDとか、わかってる人がわかって買うならいいと思いますけども。

 余談ですがノートパソコンで言うと、Panasonicはもう固定客をガッチリ掴んで離さない、という感じで、ものすごい高価格で基本直販で買え、というスタイルなんですが、それでもやっぱり実使用シーンを考えると魅力的なスペックと佇まいであり、良いと思ったことをやり続ける頑固さはSUBARUの四駆のクルマを見るようです。

 ということで新相棒のキーをいま現在も機嫌よく叩いているわけですが、目下の恐怖は3月に噂されるAppleのイベントで(iPad mini5だとか、4型系新型iPhoneだとか、いろいろ噂があります)、上記改良型MacBookがどどーんと出てきちゃうことですが……まあ、そうなったらそうなったで。
 むしろこの調子でいうと、「MacBook Air 15インチ」てのも一定の需要があると見た。もちろん16:10のRetinaディスプレイで、13インチに対する値段アップも同スペックで3万以内とかね。MBAの一番安いのが134,800なので、159,800とかだといいな。

 さてニューマシン、色も先代MacBookと同じスペースグレイにしたので、閉じてても開いてても目の前に広がる風景が今までと驚くほど変わらず、僕が開封するのを見てた奥さんも
「違いがわからん!」
と顔をしかめていました。
 色ぐらいシルバーに変えればよかったかなあ。
 あるいは英語キーボードとか。
 次回は考えます。
 いや、考えなくていいような画期的なヤツをどうかひとつ。

posted by 犀角 at 21:49| ガジェット