2019年02月28日
「空母対空母」の謳い文句に惹かれミッドウェー海戦あたりをイメージして読み始めるとゲンナリすること間違いなし。現代ミサイル戦を描いた隠れ反戦マンガ『空母いぶき』
金正恩委員長とトランプ大統領がベトナムで会談中、さて朝鮮半島の非核化なるか!と盛り上がってる最中に、「コロラド博士」こと牧田寛博士のイージス・アショアの超わかる解説記事を読みました。
https://hbol.jp/186051
ムリかな……
核を手放したウクライナがどうなったかというとこうなったので↓
https://www.47news.jp/312759.html
嘘つくとあとが大変ですね。
牧田さんの記事はどれも超おもしろくて超わかりやすいので超おすすめです。
https://hbol.jp/hbo_comment_people/%E7%89%A7%E7%94%B0%E5%AF%9B
そんなこんなでミサイル関連をボンヤリ見回ってましたら、そういえばかわぐち御大が空母の話やってたはず、ということで最新刊まで読みました。
●マンガ『空母いぶき』1-11 かわぐちかいじ
『エリア88』で育った世代には現代の空中戦は異質すぎてついていけない。いやついていかんでいいんですけども。
要はいまの戦闘機はミサイル・キャリアーなので、ミサイルをどう撃つか、撃たれたミサイルにどう対応するか、が中心になってます。くるくる後ろを取り合いながら機関銃を撃ち合う、「空中戦」と聞いた時イメージするアレの出番はあんまり無い。それではアレなので対地攻撃とか対艦偵察とか「飛行機の見せ所」も用意されてるのですが、肝心の戦闘機対戦闘機がミサイルの撃ち合い、単純に性能高い方が勝つ、では、──言葉選びづらいな──アレです。
『トップガン』が再映画化されるらしいですが、一番の盛り上がりどころはどう撮るんですかね。ミノフスキー粒子でも発明されてて格闘戦やるんですかね。
ま、潜水艦が相手艦隊に殴り込みかけるところの方がイキイキしてる気もするので、単にかわぐち先生の好みかもしれない。
このマンガ読んでますと現代の空軍・海軍の戦いがあまりにバカバカしくって厭戦気分に浸れます。
こんなことを命がけでさせられる、自衛隊を含めた各国軍隊の兵隊さんは本当にお気の毒です。これまだミサイルの後ろに人間居ますけど、無人機が噛んでくるとそれも居なくなるわけでしょう? おたがいに無人機がキャリーするミサイルを撃ち合うんだったら、eスポーツでeんじゃ。
世界中で兵隊さんみなさんいっせいに退職したら、強制的に平和になりませんかね。
posted by 犀角 at 13:32| 本