2019年02月06日

時代はBtoB! すなわちバカtoバカ! 「バカになれ!」マーケティングでハッピーパラダイス!


……というような系の本を2冊読みました。

・本『ちょいバカ戦略 意識低い系マーケティングのすすめ』小口覺
・本『物を売るバカ2』川上徹也



 マーケ系の本で注意しないといけないのは、著者の発見した「勝ちパターン」(これがその本の売り)に牽強付会にハメこもうとするところで、この2冊はそういう悪意がなくて読みやすかったです。

『ちょいバカ』の方は冒頭で好例としてAppleを持ち出す勢いの良さで、確かに「バカでも使える」ように頑張る、というのは製品づくりの面ではAppleの伝統の美点ですが、しかしセールス現場の面では「バカ排除」、つまり「ある一定のハードルを設けてそこで足切りし、面倒な客を寄せ付けない」というSTARBUCKSやAmazonでもおなじみのアメリカン流行スタイルの元祖とも言うべき存在で、キャリアショップにiPhone買いに行かれて何度も何度も「故障したらAppleへ」「サポートはAppleへ」と念を押されましたでしょう?あれ。
 だもので、どの視点で観るかによってどこを狙いどこを切っているかは変わるもんスね。

『バカ2』の方は前著『バカ』が法則に重きを置いてこちらは実例集とのことで、知る人ぞ知る的好例が多々掲載されていて、読み物としてたいへんおもしろいのですが、あまりにも勝ちパターンが多岐にわたるので勝利の方程式が見えづらく、「……つまり運じゃねぇか」という疑念が湧いてきてしまう気もしたししなかったり。
「『なに』を売るか」のところで、製品・商品そのものの性質だけではなく、その「物」を取り巻くいろーんなレイヤーのいろーんな状況をよく研究して、空いてる穴を埋めたり、むりやり穴を開けたり、それが大事なのですが、なかなか「物」作ってる時にはそういう視点にならないんですよねぇ。物理的に作ること自体が大変ですからね。

 ともあれ、半ば強制的に、普段とぜんぜん違う視点で「物」を観ることができるので、たまにマーケ系の本読むとおもしろいです。

posted by 犀角 at 00:00|