2019年03月20日

世界は広告でできている


 先日Oisix(オイシックス)を始めた、というお話をしましたが↓
http://rakken.sblo.jp/article/185638594.html


さて、これから紹介する機会も増えそうだし、アフィでもあったら貼ろうかな、と見てみますと「『LINKSHARE』から参加してくれ」と書いてある。こちら↓
https://www.linkshare.ne.jp/

 楽天傘下なんですね。ASP(アフィリエイトの代理店みたいなもの)はたくさんありますが、そのうちの一つです。
 で、登録したり、目的のOisixの広告出稿を探したり、バナーをこのブログに貼ったりしつつ、他の広告どんなん出てるかなー、と見て回るとおもしろい。
 やっぱり(Oisixもそうなのですが)、なにか(サービス、会員制度など)に「はじめて引っ張り込む」と報酬が高い。「えっ、それで?」というカンタンなサービスでも300円500円貰えたり。
 もちろん分がいいのは金融系です、クレジットカードとかポイントカードとか、保険とか。最近はwebで全部完結しますからね。紹介した人が自動車保険契約してくれたら数千円、とか。
 あとおもしろいのは「自分買いOK」という企業も多い。1%とか3%とか小さい額ではあるのですが、自分で自分のアフィ踏んで買い物したりサービス受けたりしても、ちゃんと紹介料をお支払いしますよ、と。実質値引きというか、このアフィリエイトプログラム自体が、アフィリエイトに取り組もう、という人への広告・訴求になっているというか。

「あんまりピンと来ない商品/商店/サービスなんだけど、妙にweb上で露出が多いなぁ……」
と感じるものはありませんか。
 ひょっとするとアフィリエイト出稿の多い商品/商店/サービスなのかもしれません。
 一応はジャーナリズムやメディアを標榜しているのならともかく、個人でなにかを紹介する時に、そのうしろになにがあるかをいちいち/わざわざ表明する義理も義務も無く、
「この精力剤が凄いんですよもう!」
と力いっぱい訴えていても、アフィリエイトのペイバックが大きいだけで、使ったことすら無いかもしれません。

 あるいは、わたしも便利に見させてもらってますが、わりとどんな商品にも「2019○○おすすめ10選!」みたいなまとめサイトがあります。あれリンク先にAmazonなり楽天なりがあったら、そこで別の何か買ってくれても紹介料は入るので、アフィリエイト・サイトかもしれません。おすすめ順なんかAmazonで検索して出てくる順か、せいぜいレビュー星で上から並べりゃいいだけですからね。
 でそれは別に誰かに何か物理的・倫理的問題あるかというと特に無い。
 ただし真実とか正義とかも特に無い。
 こうして「広告である」という以外に特に何もない情報が猛烈に量産される。その水増し度は旧メディア、TVやラジオや新聞・雑誌の比ではない。

 だったらもし、広告という行為を禁止したらどうなるだろう、と思うと、とてもスッキリ健全になりそうなんですけど、経済規模が驚くほど小さくなりそうな気もして、資本主義というのはホントに、人間の欲望と密接に結びついてるんだなあ、と感心した次第です。
 商品は要らんもんの方が高く売れる。
 ほうきやトイレットペーパーは「これぐらい」よりなかなか高く売れない。

 噂に聞く「インターネット」とやらが普及したら、「ただしいものが勝つ」ことが、全てとは言わずとも多くなりそうだ、と楽天的に想像してた94年頃の自分に、いま自分のホ〜ムペ〜ジにキャッシュバック広告貼ってる話を聞かせてやりたいです。
「これがホントの楽天的」
とか言いながら。

posted by 犀角 at 09:33| 雑記