2019年07月11日
誕生
子どもが生まれましてですね。
いやあ、楽しいです。
もちろん以前から聞いてはいましたが、聞くと体験するとでは大違い。
なんと言いますか、子どもの、特に赤ちゃんのお世話をするというのは、
「絶対の正義」
なのです。
そんなんなかなかないよ?
誰も文句がつけられない最優先事項、そのためなら他の何を放棄しても許される。
この、スカーンと心の壁が抜けた感じ、
「だってやらなきゃならないんだからやるしかないだろう」
という……なんと説明したらいいんですかね。
とにかく軽やかです。
もっと責任とか危機管理とかに重く押しつぶされるものかと想像してました。
逆。
いろんなしょうもないことから自由にしてくれる。
僕は自分の子が生まれて、初めてそういう感覚になったのですが、保母・保父さんや助産師・小児科医、初等教育の先生など、「子どもが好き」という一点でそうした激務を物ともしない人々がいらっしゃいますでしょう。ああいう方々は人生早くからこう感じてたんでしょうか、だったらそれはちょっと羨ましいかもしれない。
「存在しているだけであなたには価値がある」
という言葉がありますが、言われてもなかなか実感できないものです。
でも、ここにいる子どもはまったくそのとおりであり、ここにいま居てくれるだけでありがたい。
自分(親)だけではなく、まわり全員にとってそうなのです。
ウチの母が赤ちゃんの前で破顔一笑、相好を崩す様を見ていますと、大学に受かっても超一流企業に就職が決まっても(ここ吹き出すところ)担当ゲームや書籍を見せても結婚相手を連れて行っても、
「そう。」
と軽やかな微笑みで受け流して来た母に、ほとんど初めて親孝行ができた気がします。
とか言いながら、
「親孝行なんてしなくていい、3歳までの笑顔で一生分返済済み」
などとも言い、それもよーくわかります。
君が今居てくれるだけでよい。
できたら僕より先に死なんでくれたらなおよし。
産院に検診に連れて行きますと、初めて小児科待合でして、様々な月齢年齢のちいさな子どもとその親御さんが何組も居て、でも帰りの車中で奥さんと二人、
「……うちの子が一番かわいい」
「かわいいかどうかは主観になるが、うちの子が一番しっかりしてるのは客観的に観て事実だろう」
などと阿呆なことを言い合います。
親になる=親馬鹿になる。
仲間内ですと一番早いのはもう長男が大学生20歳だったりするのですが、逆にいうとノウハウいろいろ教えてもらえるのでありがたいです。育児グッズ貰ったり。
「できるならもう一回やりたいぐらいだ」
とベテランパパたちが苦笑するその気持ちもわかります。
これ楽しいよね。
いまのこの子育てに何かと厳しいご時世でも、4人5人それ以上と子沢山なご家庭ありますが、わかる。やれるなら何度でもやりたい気持ちも。
なんだこんな楽しいならもっと早く言ってよ、とも思いますし、しかしいまの状況といまのわたしだからこそこんなに楽しめているのかもしれず、それはもう運命です。阿弥陀如来がうまいこと配剤してくださっていると信じよう。
ただじーっと寝ている顔をエンドレスに観ていられます。
子どもは、いいものです。
posted by 犀角 at 01:44| 日記