2019年12月14日
「ThinkPad T495s」IB……じゃないLenovo
https://www.lenovo.com/jp/ja/notebooks/thinkpad/t-series/T495s/p/22TP2TT495S
わたしいわゆる「Sandyおじさん」で、
11年中盤に組んだ自作機を未だに使っているのですが、最近さすがに寄る年波なのか予測不能の落ち方をたまーにするようになってきました。
おそらく小さい箱で既に2回替えたSFX電源が怪しいのですが、さすがにそろそろ新しいの組みたい気配もなきにしもあらず、しかも年明けにはWin7のサポート切れもあるしちょうどいいタイミング、でもintelが調子悪くてデスクトップ版のCPU刷新が遅れているこの時期に新しいの買うのも……けどRyzenのどれがいいかとかマザーボードとか今から調べるのめんどいなあ……
なんてウダウダ言っておりましたら、ポッと目に飛び込んできたのがLenovoお買い得情報。
T495sが7万。
これAMD Ryzen5 PROなので4コア8スレのつまりintelでいうとi5相当、メモリ8GBのSSD256と将来性はゼロしかし現時点で不足なし、Tモデルですが末尾sなので薄型軽量1.3kgちょっと、もちろん液晶はIPSの(Lenovoは油断するとTNあるよ)フルHD(Lenovoは油断すると1366×768あるよ)。
言うことなし。
しかもまたしょうもない話ですが、先日久しぶりに旧友と会った時にたまたま彼が持ってたのがT490sで、
「あれっ、いまTってこんな薄い軽いのあるんだ」
と驚いたばかり。それまではTP買うならX1CarbonかX390系かなあ、と思ってたので、Tのs急浮上。(Tにはsじゃない、厚いけどさらに頑丈なモデルもあります、そっちがTの主力)
他社コンフィグで弄り倒してもだいたい型落ち品でも11万、現行モデルなら14万程度は覚悟する内容で、何度も何度もスペック表見直して見直して見直して、「納期4週間」は若干長いなと思いながらポチ。
それが11/23。
結果的に到着は12/14、つまり予定より早めにきてくれたわけですが、オーダーした瞬間は
「1月上旬になります(約7週間)」
という謎メールが来るなど若干混乱。それ見た瞬間キャンセルしようかと思ったんですが、奥さんが
「別に急ぐもんでもないんやったら待ったら?」
というので何もせずボンヤリ待ちました。
近年Appleの製品を買うことが多いのですがAppleは「伸びる」っていうことは(僕の場合は)無くて、実際結果的に納期守れてるわけだからカスタマーが混乱するようなことをイチイチ言わんでもええんちゃうかな、とは思います。
まあ企業文化の違いかなあ。
さてThinkPad s30以来の13年ぶりぐらいのTP、もっといえばWindowsノートPCなわけですが、ノートPCそのものの進歩にはMacBookの方でついてってるので特に感慨は無いです。
ピーチスキンでは無く7列キーでも無く、日本勢のようなバカみたいな軽さも無いですが、かなり濃厚に「TPらしさ」つまり「高信頼感」的ななにかは残してて、悪くない。
その「感じ」のバロメータは僕的には
「裸で鞄に放り込めるかどうか」
で、これはOKなんです。MacBook(Air)や上述軽量日本勢、あるいはDELLにしろASUSにしろLGにしろの薄いの、ではそうはいかない。他イケるのはやっぱりLet'sシリーズでしょうか。単にイメージに過ぎず最近のならどれも裸で(インナーケースなど無しで)大丈夫だとは思うんですけど。
また速度的にも、さすがに大量の画像のサムネイルを作成する時など先述デスクトップよりもちょっぱやで(こちらもSSDにはしてあるんですが)
「おー」
なんて声は出ました。
ただちょっと期待してたキーボードは、思い出補正が強すぎたのかはたまた僕の指が4年に渡るMacBookバタフライキーボード修行で調教されてしまったのか、思ったほど快適では無かったです。普通。
キーボードが良かったらこっちでいろいろ書こうと思ってたんですが、そこまでではないかなあ。劣化したというより、他が良くなって差がなくなったのかな。
そうそう、トラックパッドの出来は普段使ってるMacBook Airの方がずっと洗練されてます。タップの誤判定が多くてウィンドウ引っ張り回しちゃうことが多い。
いや、キーボードよりも問題は16:9画面の縦の狭さで、みなさんよくあれ我慢してますね。
MacもそうですしLet'sもそうですけど16:10以上のスクエア方向に若干戻してますよね。
というかMicrosoft自身のSurfaceシリーズが4:3とか平気である。2in1とかだと「いやタブレットとして使う時に云々」という強弁もできなくもないかと思いますが、純ラップトップでも縦に長い。OSを出すメーカーには16:9を推奨しといて自分たちは破るのは、あれちょっとどうなのと思うんですけど。
画面といえば解像度もちょっとだけ問題があって、14インチ程度で1920×1080という解像度は、OSの150%(推奨)では大きすぎ、125%では小さすぎ、という微妙な解像度です。これは老眼のひどいアラフィフの個人感想ですが。
あと引っかかるといえば重箱の隅ですが、Lenovo自身のアップデータ・アプリみたいなのがあって、BIOSとか各種ドライバとか更新してくれるんですが、これの画面のフォントがいわゆる中華系で、普通に読みづらい。他社にも同じようなアプリありますが、さすがにDELLとかちゃんとした日本語とフォントです。Lenovo巨大企業だしPCではNECや富士通とも組んでやってるんだから、こういうとこもうちょいなんとかなんないもんですかね。
まあこれも「細けぇことは気にすんな」という大陸的企業文化かもしれませんが。
とかなんとか、しかしそれもこれも「7万」という数字の前には吹き飛ぶ。
だいたい常にノートPCという物品は15万の物品で、それ以下のブツはなにか我慢させられるのがこの20年変わらぬ真理なんですが(それもケッタイな話ですけどね)、まれーにこういう「あ、それは」というバランスのブツが降臨したりするもんです。著名なオタク格言に
「買う理由が値段なら止めろ、
買わない理由が値段なら買え」
というものがありますが、いや、たまーにはこういう「値段が性能」みたいなブツもあります。
エースとして4年ぐらい使うつもりなら他の選択肢もあると思いますが、エースやデスクトップのサブとして控える立ち位置ならイナフ。リヴァプールですらGKアリソンの控えは契約無くてプラプラしてたヴェテランなんですから。
なんだそりゃ。
個人的には、上述もしましたが2015年5月に12インチMacBookを買って以来、バタフライキーボードと格闘する日々で
「ああ、もっといいキーボードだったら捗るかなぁ……」
と常に疑問符を頭の上に浮かべながらキーを叩いてきたこの4年半だったのですが、まあキーボードでは鉄板の定評あるTPを買って使って
「あれ、こんなもんかな?」
と相対化できたのが大きかったです。いまもMacBook Airで書いてるんですが(TPで書けよこのエントリぐらい)そういう隣の芝生みたいな気分はキレイさっぱり消えてなくなりました。
これだけで7万出した意義がある。
……あでも新型噂のシザーキーボードが載った13インチ級MacBook Proが来年出たら、買うかも……
しかしなんでこんなに安かったんやろ?
Ryzenの人気が(ノートPCでは)無くて石が余っちゃってたんかな?
posted by 犀角 at 00:00| ガジェット