2010年04月16日

速読術

ガッテン!ガッテンガッテンガッテン!
ながたかもしれません。

国民的教養番組「ためしてガッテン」で
速読術やってました。
番組主旨と逆に
「速読術やりたいと思わない」理由が
大ガッテンざます。

わたし一応本読むのが大好きってことに
なってますので、
いや、僕別に本好きなわけじゃなくて、
知識吸収、してる気になる、
のが好きなので、
だからwebが現れてからweb一辺倒ですねぇ。
でもやっぱりお金取れるような情報は
(まだ)本の方が多いので、
読みますけども。
それはいいんですがその昔、
「よし速読術を学んでもっと本読むぞ」
と可憐にも決意しまして、
新書の今にして思えば胡散臭い本を
斜め読みしまして、
巻末に「体験講座を開いてますのでどうぞ」
みたいなことが書いてある。
行きましたよ。
梅田のハズレの雑居ビルの
4階か5階にね、
ちっちゃい事務所みたいなのがあって、
そこで白衣の大学院生みたいな
研究員みたいな人が出てきて。
ちょっとホッとしたのは、
怪しい商売人くさくはなくて、
一応なんというかちゃんと
「研究してます」感はあり、
その人も物腰丁寧、
もちろん客は僕一人ですから、
PC98にBASICで書いたような
「画面上にランダムに文字がポンポン違うところに
 出てくるからそれを追え」
みたいな練習をしたりとか、
「速い人はこう読んでるんです」
っていう視線の流れを教わったりとか、
(これは番組でもやってましたね)
まあ2時間確かに
「これを続ければ速く読めるような気はするわ」
的なプログラムでした。

それだけで2万取られたんですけどね。

でも、
何事も授業料です。
むしろその体験講座を体験して思ったのは、
「あ、(読書の)質的には変わらないのか〜」
という点でした。
もちろん速く読みたいのには
量を読みたい、
という欲がまず第一にあるわけですが、
その先に質量転換、
膨大な量を重ねると、
読書の質が変わる、
たとえば洞察力が鋭くなる、
直観力が磨かれる……
てなことが、あるのかなぁ、と
ぼんやり思っていたのです。
でもこの研究員さんからは
どうもそんなオーラは出ていない。
もちろんその元の本の体験談でも、
おっちゃんおばちゃんあるいは
定番、若いサラリーマンが
「こんなに読めるように!」
って書いてあるんですけど、
で、どう?
と。
それをもってして例えば
「5分で立ち読みした『1Q84』の話題で
 キャバ嬢にモテモテっすよデフレッシモ!」
とかそんなことが書いてあれば
おお、と思うわけですが、
その先は、あんま無いんですよね。
逆の指摘をしてもいい、
孫正義や柳井正が速読術の使い手かと。
違いますよね。
(読むのはたぶんめちゃ速いでしょうけども)

までも、
速く読めて困ることは別に無……
いや。
待って。

詳しくは例によってガッテンHPを
ご覧になればよいですが、
http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20100407
つまりね、速読って、
習慣になってる「言葉の音化」を止めて、
イメージにして、
そのイメージングを思いっきり高速化して、
で、
読んだことにする。

それはダメでしょう!(笑)

番組本編でも、
読んでもらった後、
わざと間違えてるあらすじを提示して、
訂正してもらう、という実験がされてたのですが、
速読チームは
原文に無かった「ちゃぶ台」という文字が
入っていたりした。
それをもってして
「よくイメージして読み込んでいる」
というタッチで解説されてたのですが、
いやそれは違う、
「自分の持ちパターンに強制マッチさせている」
という状態です。
その状態を全面的にマズイというわけではありませんが、
少なくとも書き手の意図からは
何割というレベルで外れるし、
そもそも。
本、
いやコンテンツ全般、は、
「自分を変えてもらうため」
に読むもの、手にするものではありませんか?
知らないことを知る、
考えつかないことを考えてる人が居る、
いやそれは違うと反発する、
なんでもいいんですけど、
自分のゾーン、自分の庭、
そこの範囲から逸脱するからこそ、
触れる意味がある。
と、思います。
もちろん、ただ居心地のいい
たゆたゆ浸ってるだけの読書もあります、
ありますがその場合こそ、
速読なんか要らないですよね。

実は凄く読書の速い人が、
僕の「ミラクルズ!」を読んでくれて
感想くれた経験があって、
僕びっくりしたんですよ。
その人はあれを「バレーの話」と言ったんです。
あれをですよ?(笑)
キャラの名前間違うとか
そんなレベルじゃないんです。
つまりたぶん、
その人の頭の中では
「スポーツやってる女の子」っていうイメージだけが
パッと記憶されて、
女子サッカーはまだメディア露出少ないですから、
すり替わったんでしょうね、
バレーという「よく見るスポーツ少女」の絵に。

いやそれダメでしょう(笑)
ま、それは非常に極端な例かもしれませんが。

これ前も言いましたっけ、
小飼弾さんといういわゆるアルファブロガーの方がいて、
凄腕プログラマなんですけど
読書家なんです。
で、献本バンバン入ってどんどん読んで書評を
バリバリ書いてらっしゃる。
でね、
全然別の第三者が揶揄気味に
「あの人あんなに本読んでるのに
 1mmも変わってないじゃん。
 てことは、
 本なんて読まなくていいんじゃね?w」
みたいなことをtwitterで。
もちろんそれはデフォルメした言い方で、
読み方なんて自由ですから
「オレ・スタイル」を強化するのに
都合いい本あるいは部分だけを選択する、
またはそうでないものは
オレ・スタイルとの対比で語る、
それは全然いいことだと思うんですけど、
一面で「読書の目的」を鋭く指摘してる。

噛み砕く必要のないもんなんか、
喰わんでええんちゃうか?

純粋な悦び・楽しみは置いとくとして。

ながた最近ちょっとだけ元気出てきまして、
なにかといえば
今まで「楽したい!」と思ってたんですが、
「楽したい楽したい楽したい楽したい……」
って目くじら立てて追い求めること自体が、
一番しんどい。
ってことに気づきまして、ええ。
むしろ、なんだ、
ここもそうなんですけど、
「何か書く」ってことは、
もやもやした雲みたいな「書きたそうなこと」を、
「う〜ん〜」
と唸りながら文章という固体に
固めることで、
その、
「ふわふわのものが固まっていくこと」こそが
書き物の悦び・快感であって、
最初からカチカチのものそのまま
書いても全然おもしろくないし、
ふわふわのものをふわふわのまま
諦めてちんたら書き写しても、
これまたなんの納得も無い。
結局その、
自家発電・マッチポンプと言われれば
返す言葉無いんですが、
「これなんとかしてブツにしてやろう」
っていう障害と、その乗り越え、
これこそがゲームです。

読書も全く同じで、
まあ読書だけじゃなくておおげさなこというと
人生全部そうで(笑)
「ここをよっこいしょと乗り越える」
がないと、つまんない。
だから、
「う〜ん〜」という時間はそれは、
今まさに楽しさに直面している、
というサイン。

もちろん、乗り越えられっこないブツに
トライしちゃってダメで落ち込んだりとか、
自分乗り越えたと思い込んでるけど
傍目から見れば全然ダメなこととか、
いろいろあるんですけどね。

まぁ、現代社会はちょっと
社会から与えられるハードルが高すぎるよね。
そんな、なんでもかんでもは無理ですよ。
色男は金と力が無いぐらいで、ちょうどいいんです。
そう僕のように!!!!!

ゲストの近藤正臣さんが、
初登場ということもあって
「ガッテン」伝統の空気を全く読まずに
仕上げの小論文で憮然とした表情で
「やりたい人はやりなはれ。
 やりたない人はやらんでよい」
みたいな本編主旨丸ごとブッ壊しの
短文を書いており、
志の輔師匠の光速スルーと
ばび師匠の必死のフォロースマイルが
光ってました。
でもさすが近藤さん、
何十年も一線で活躍するヴェテラン俳優、
それが本質だと思います。
posted by ながたさん at 04:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
どうも!話 別ですが、こんなん↓売ってました。
http://store.uniqlo.com/jp/CPaGoods/061768-09

思わす買ってしまいました。
Posted by M澤 at 2010年04月17日 10:00
あっ、これ見た見た。
めちゃカッコイイですね。
僕も一瞬買いかけたのですが
「いや僕のキャラじゃないな」
と思い止まりました。

サイコガンを心で撃ってください。
Posted by ながたさん at 2010年04月17日 12:08
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