2010年11月29日

ヘッドホン「MDR-ZX700」SONY



SONYのモニター系密閉型の新作です。
お手頃。
PCで使うヘッドホンは名機(?)同じくSONYのモニター・スタンダードMDR-CD900STを使っていたのですが、パッド1回交換で結構全体的にやれてきたこともあり、後継機探してました。

 このクラス(10,000〜15,000円)の定番といえばオーテクのATH-A700(密閉)/AD700(オープンエア)あたりだと思うのですが、うちAD700があって(母用)同じ系列もなぁ、と躊躇してました。あとはShureの3つですかね。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/20091204_333082.html
 Shureもごく短時間試聴したのですが、良くも悪くも生っぽいというか、お得意の「そのまま」って感じで「これだったら900STでいいなぁ」と。もちろんいい物だとは思いましたけども。
 そうこう迷ってましたら、コイツが出まして、AVWatchでもレビュー出てなかなかいい感じの模様で、
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/np/20101014_400016.html
買いました。実売は7700円程度です。
 だから厳密に言うと1ランク下になるのですが、まあまあ。

 結論から言いますと大変バランスのいい機種です。高中低のバランス、刺激/解像感と聴きやすさのバランス、ソースもクラシックからバリバリのアニソンまであまり問わず、装着感も低反発系イヤーパッド&ヘッドバンドでぴったりしつつキツくなく、お値段もお手頃。やっぱりヘッドホンで1万超えてくるとちょっと勇気要りますもんね。あと入手性、というか試聴可能性も高い。どこでもヘッドホン置いてるところなら置いてると思います。

 ということで、PC用途に限らず、「ヘッドホンひとつ欲しいんだけど、高級機は要らないけど安物はイヤだなぁ」とワガママな、しかしごくごく当たり前の欲求をお持ちのお客様にはオススメです。僕が店員さんなら「これに文句言うんやったら、ご自分で1万5千でも2万でも出して総当りで探してください」って突き放しちゃう(笑)

 と、ほめてばかりではアレですので弱点みたいなところを挙げると、ドライバ径が大きいからか、小音量では空気だけ動いてるみたいなスカスカした感じがちょっとします。どちらかというと大きめの音量が得意。その流れでアンプのパワーというか質でかなり音質が変わります。特に注意したいのはPCの内蔵音源。これはほんと千差万別ですので、あまりいいの載ってませんとドライブしきれなくてすっごいへちょい音になります、ってかウチのデスクトップ(のオンボード)がそうでした。最初繋いで「んっ!?」と思ったんですが、その後iPadに繋ぐとまったく違う音出てビックリ。
(その面でAppleのプロダクトってすごいな、と改めて思いましたよ。iPad/iPhone3GS/MacBookAir11、どれもちゃんとドライブしてくれます)

 あと、とても素直な分、ソースのクオリティというか個性がハッキリ出ます。これは最近のあるレベルから上のオーディオ機器一般の抱える悩みですが、古いエンコードのmp3とCDロスレス取り込みでは全く違う音で、面食らいます。
 まあこれはこの子のせいじゃないですけどね。

 正直やっぱり実売1万円以内級なので、好みの部分を別にすると900STやAD700の方が絶対性能は高いです。ので、「いいの欲しい」という方には向かないですが、でも「ちゃんと働く道具が欲しい」ならこれでいいんじゃないかと。僕みたいに普段はスピーカで聞いてるんだけど、夜中とかエロコンテンツとかの時ちょいと掛けたいな、とかね(笑)

 上述AVWatchの記事にもありますが、「コイツとZX1000との間の中級機が欲しい」というのはまさにそんな感じ。それで定価24,800で実売16,800とかのZX800なんて機種が出たらそれ本命かも。
posted by 犀角 at 22:33| Comment(0) | ガジェット
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。