2014年02月06日

PCスピーカー「NX-50」ヤマハ




 PCスピーカーて悩み出すと止まりませんねぇ。

 FF11やってた頃はONKYOのGX-70(初代)で満足してたのですが(今も母PC用として現役)
(↓これはたぶん4代目の最新作)



その机をPC専用では無くしてしまったので、机上スペースを開けるために、TIMEDOMAINのlightを導入しました。



中音高音の解像感が高くてヴォーカルやアコースティックな音が聴き心地良く、これはこれで満足してたのですが、あるTVを久しぶりに動かしたら音がちょっとモコモコだったんでその外付け用に回さざるを得ず、PCは手持ちのOlasonicのTW-S7に



と、これは低音良く出るので『けいおん!』コンテンツが非常に楽しい。
 ああやっぱり解像感も大切だけどボディソニックも大切だなあ、と思い直す。

 イヤホンでも一時期高解像度カナル型がとても流行りましたが、あれ使ってみられた方おわかりかと思いますが、疲れてくるんですよね。それが言い過ぎなら曲を選ぶ。
 ということで最近はSONYでもオーテクでも「ドンシャリ型」と「高解像度型」をランナップする感じ。
 というかAppleのEarPodってあれとても良く出来てますよ、両方にいい顔してて。つるつるずり落ちるという方は百均でイヤホンネットを買いなはれ。8個4組入で105円とかです。

 それはともかく、ということでバランスいい機種を1万円前後ぐらいで探していたのですが、結局上の3つぐらいで……あ、BOSEダメなんですよ僕。お店とかで聞く分にはいいんですけど、ニアフィールドで「いい」と思ったこと一度もなくて。
 とフラフラしてるとあら、YAMAHAさんがお出しじゃないの。予算とサイズが頃合いなのもさることながら、「2入力」「前面イヤホン端子」「物理ボリューム」「物理スイッチ」「オートオフ」とPCスピーカーでお悩みの方なら「そうそれ!」と指差す機能がバッチリ。
 あれしかも2年ぐらい前に出てるわ。わたしのアンテナも低くなったものねえ……

 ……カッコがちょとアレかな。

 ましかしYAMAHAなら音は滅多なものではありますまい、とポチり。
 色はシルバー。

 来て短時間なのでこれから物と耳のエージングが進めばまた別かもしれませんが、ざっくり印象を。

○ まあまあバランスのいい鳴らし方で、パンチもありつつ耳を澄ませば解像感も高い。
○ 音量もかなりイケる。個室はもとより小さめのリビングでも可。
○ 上述どおり、ニアPCで使う利便性は言うことなし。てか5000円以上のスピーカならどれもこれぐらいは……

× やっぱ実物もダサい(笑)
しかもこのパンチングメタルとかきっちり仕事してあるのが逆に泣ける。むしろこれ取ると無骨で悪くないです。
× ちょっと大きめ。
ノートの横だと大きすぎる感じ。24型液晶ディスプレイだとジャスト。
× ヘッドホン端子は「鳴らすだけ」です。
このクラスに望み過ぎは承知のうえで。

△ オートラウドネス機能は中高音好みの人によっては余計な機能。オフスイッチ欲しかったね。
△ これ系にしては定位が強めで、部屋どこでもというよりベストポイントがあるタイプ。その代わりアニメなどでは「左で鳴る音」なんかが比較的よく分かる。
△ 筐体振動大きめなので机上置きの場合、百均のEVA樹脂でも敷くとよろしかろう。

……と、個別の○×よりも、一言で言うならなんとなく「古臭い」。それが言葉悪いなら「懐かしい」。
 なんかね、僕高校生とかの頃に
「これがいい音」
だったような感じのいい音。低音よりの中音が太くて、どんなソース鳴らしてもそつなく「ああよく鳴ってますね」と思えるような、そんな。
 たぶん今R31スカイラインの4発車に乗って峠とか行くと
「うおー!やっぱこれいいクルマー!
 でも古臭ぇー!」
という、そんな感じ。

 こんでええんちゃうかと言われたらこんでええ気もするし、しかしそれじゃ25年分ぐらいの「洗練」とか「進化」とか全部捨てちゃうような気がして、ぼくもうちょっとアトムの子でありたいなというか。

 TIMEDOMAINが一番ラディカルなんですけど、21世紀に入ってから、圧縮音楽の勃興とかカナル型のブームとかいろいろあって、「8cm程度の小さく軽いフルレンジをまわりガチガチに固めて鳴らせば、(データとして既にそこにあるという意味の)『原音』に近いんちゃうか」
という考え方が堂々とまかり通るようになって、で実際「とても聴きやすい」んです。余計な音が入ってないから。
 でも音楽それだけじゃないよねやっぱり音圧が空気が震えて身体が共鳴するような感じも大事だよね、ということでだいたいがバスレフポート設けてそこからボスボス成分も出すんですけど、それに手を出すと「濁っちゃう」ので、逆にGX-70みたいなツィーターもあって箱型筐体で共鳴波込みで作りこむ旧来型の考え方に近寄っちゃう。で、こっちの方はもう100数十年とかの歴史があるんで、なかなか手強い。
 また解像感て上がりゃええってもんでもなくて、ソースの不備(mp3とWAVがわかっちゃったり)やアンプの力不足を如実に感じるようになってこれはこれで泥沼です。
 ということで、どっちの考え方でも難しい時期だな、と思います。

 たとえばロジクールのこれ↓とかとても評判いいですけど、



 穿った見方すると、たぶんこのへんのトレンドをよくわかってる設計者が大げさに言わない範囲で作りこんだんじゃないかな、と思います。
 昔から小スピーカーなんかなんぼでもあるのにじゃあなんでいいの無かったんだ、ってそりゃ「『できない』と思い込んでたから」に決まってるじゃないですか。
 そんなもんですよ人生。

 NX-50に戻ると、どうにもこの物体としても性能としても感じる「なつかしさ」がいくつか1万円級を乗り継いだような方には薦めづらい。サイズが許せばGX-70の方が無難。
 でもノートPCのパワーアップやデスクトップPCの付属品置き換えならもちろん問題ありません。1万円の出費にしてはリターンが大きいですよ。

 でもせっかくなんだから「YAMAHAの今風」を聴いてみたいですなあ。
posted by 犀角 at 00:33| ガジェット