2014年05月27日

本「家めしこそ、最高のごちそうである。」佐々木俊尚




 いやそれ既に料理センスある人のやり方ちゃうかな!

「家めし」の意義を社会的に現代史的に解き明かすパートと、実践として方法論を詳述してるパートで構成。
「メニューから考えるからいつも悩んだり大変だったりするんだ」
 じゃどうするかというと
「食材を決めて・7つの味から味決めて・調理法を考える。ほら、簡単でしょ?」
 だから簡単じゃねー!(笑)

 私も書き手の端くれですから「三題噺」みたいなのやれ言われたらやりますよ、でもそれで人様が読んでまともに成立するような文章を書けるまでにどれほどうさぎ跳びと腹筋をやったことか。
 うそ!
 だいたいテキトーに鼻ほじりながら言いたいことくっちゃべってたらここに来た。
 そんな生き方だからこのへんに居るという言い方もできる。

 ということで大いなる疑問を抱いたんですが、確かに豊富なレシピとその結果のオリジナリティあふれる「献立」(3品が基本)の写真を観ていますと、説得力あります。
 なんといっても「作り方」のシンプルネスは超魅力的。
 料理好きの人は手間を掛けること自体を楽しむ傾向が強く、本職料理人は「うまいもん食いたけりゃこのぐらいの手間は当然だろ」というしきい値がやたらめったら高く、さりとて割り切りすぎた「省力化メニュー!」になりますと手を抜くことや代替手段を取ることそのものが目的化しちゃってる本末転倒モノも結構あって、このぐらい「いいバランス」の料理書はなかなかない、ようにも思えます。

 わたし料理はそんなしないんですけど料理書見るの好きで、長らく見ていますが「あんまり無いタイプの本」とは言えます。

 新聞記者あがりの方は複雑怪奇な世の中を「こういうこと」とバッサリまとめてヘッドライン打つの巧いですねえ。

「HONZ」での連載でかなり読めてしまいますので、ご興味持たれましたらまずこちらチェックで↓
http://honz.jp/articles/-/40156
posted by 犀角 at 21:18|