2017年10月06日

セダンのカタチ


 2年に1度の東モ(東京モーターショー)の季節、この時期は「これ出すで」と各社がプレリリースしてくれるので楽しい。
 気がつけば、トヨタの、いや日本のもはや事実上唯一の「高級車」といっていい、クラウンも出る。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1084351.html

 こういうカタチのクルマを「セダン」と呼ぶのですが、全世界的にいまはセダンの人気が落ち、SUV(背の高い四駆風のありますよね、あれ。トヨタで言うとハリアーとか)の方がウケてます。
 セダンをスーツとすれば、SUVはアウトドアブランドのダウンジャケット。そりゃ軽くて暖かくてカレーうどんの汁飛んでもさほど気にならない方が、日常は使いやすい。

 しかしスーツにはスーツの良さがある。

 私、セダンのカッコよさというのは、スーツのように着る人をパリッと見せてくれるところ、だと思うんです。なんといいますかね、あれを着ること自体、「社会に真面目にコミットしますよ」という宣言なんですよね。
(だから我々フリーはまずスーツを脱ぐわけです)
 ということは、セダンたるものできるだけカチッとしていた方がいい。カタチ的には四角四面な方がいい。
 特にボディ後半、Cピラーは立ってれば立ってる方がいいし、トランクは独立してればしてる方がいい。
 トランクはビジネスマンのアタッシェケースなんですよ。リュックやトートやキャリーバッグ、いまは便利な鞄が多数ございますでしょう? それでも私は、容量が限られ容量比で重く高価で取扱も気を遣いかつ角をぶつけると痛い、このアタッシェを持つ。というのは、中に入ってる情報を守りますよ、という「覚悟」の表現なんです。
 だからセダンは、ますますその覚悟を、つまり四角いトランクを見せつけねばならない。
 また後席も「だいじなひとを乗せるんだ」(それはもちろん取引先や上司だけではなく家族もだ)という覚悟を表すには、Cピラーを立てて、「後席の頭周り」というオーナー(≒ドライヴァー)にとってはなんの意味もない空間を大切にせねばならない。いや、「大切にする人間ですよ」と声高に訴えねばならない。

 ところが最近、(空力上の要請もあるとはいえ)Cピラーは寝かせるだけ寝かせて、トランク上鉄板は薄く狭くなりつまりトランクの存在感は希薄になりつつある。
 そのくせ、顔は立てて大面積で押し出さなきゃいかん、という意識は続いているので、顔だけ目立つ「竜頭蛇尾」みたいなデザインになっとるんですわ。メルセデスのS、E、Cの3ラインもそうだし、BMWやアウディに至っては、5ドアハッチ系列をヴァリエーションとして加えている。
 クラウンも代によって(あとロイヤルやマジェスタといったシリーズによっても)イメージはちょっとずつ違うんですけど、がんばってはきたんですけど遂に決壊、という感じ。

 逆の方からいうと、
「セダン欲しい人はそうじゃないだろう」
と思うんです。なんとなればウチの亡き父がそうで、最後は190E、その前が90系トヨタ・クレスタに乗ってたんですが、その彼は
「本当を言うとクラウンのセダンがいい」
と言ってて、街を走るタクシーを思い起こしていただくかあるいはWikipediaのクラウン・セダン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%80%E3%83%B3#/media/File:1993-1995_Toyota_Crown_Sedan_3_No.jpg

 これですよこれ。
 これでしょう?

 近年だとあるいはクライスラー・300(C)の初代
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB300#/media/File:Chrysler-300C-SRT8.jpg

 これでしょう?
 ちゃいますかね。

 たぶん問題は、自称「セダン乗り」とか「セダン好き」という人々で、彼らは言うなれば日常仕事でスーツを着アタッシェを持ち歩いているのに疲れているからか、「クルマぐらいは」というノリで、流麗な方がいい、軽やかな方がいい、とデザイナーを惑わすのです。
 そういうクルマはセダン以外にいっぱいあるので、セダンで無いものに乗りゃいいだけなのに、セダンでそうしろ、という。
「遊び心のあるスーツ」
を作れと言うわけです。
 作れるか。
 作っても着ないくせに。
 で、そんなダレたスーツはスーツが好きでない人間にも全くリスペクトできない存在なので、結局誰も買わない。
 彼らは口でそう言ってるだけで、スーツを着るしかないのです。そしてスーツであるならば、カチッとカッコイイスーツの方が、絶対いい。
 マクドナルドだってそうらしいですよ、アンケート取ると「ヘルシーなのがいい」って言うんですけど、いざ作って出すとぜんぜん売れない。それよりビッグマックみたいなコテコテのがよっぽど売れる。
 セダンは。
 セダンくさい方がいい。

 だいたいなんですか、その記事の下の方のポスター見てくださいよ、
「TOYOTAが、世の中を変えるために つくったクルマです。」
 クラウン乗るおっさん(おばはん)が世の中変えたいなんて思ってるわけねえだろう。
 なんの冗談やねん。
 今の首相が誰か知らんでも自民党に投票するような連中やぞ。
 理由は「ずっとこうだから」。
 変えたい人は今頃テスラか最悪でもレクサスRXに乗っとるわ。
 わかってますよそういう人に乗ってもらいたいんでしょう?
 無理!
 行く先々でフォーシーズンズに泊まるような連中が、小豆島の古い観光ホテルで朝食にUCCのベンディングマシーンから注がれるインスタント珈琲飲むと思います?
 ありえないでしょう?
 でもクラウンのおじさんおばさんは違うよ。
 それ飲んでくれる。
 むしろウェルカム。
 そういうおじさんおばさんを大事にせんでどうすんのよ。
 もうトヨタしか無いんだから、そういう人たちには。

 まして「ニュルブルクリンク」などという呪われた単語が出てくるに至っては膝から崩れ落ちる。
 世界中(のメーカー)が陥ってるその錯誤については、元『TOP GEAR』の”キャプテン・スロー”ことジェームズ・メイがこう喝破してます。
「ドイツの古いサーキットなんか走って乗り心地良くなるの?」
 まさにそう。
 温泉でひとっ風呂浴びたあとに食いたいのは創作フレンチのフルコースか? 渋い赤ワインとともに?
 舟盛りにビールやろ!?
 百歩譲ってレクサスLSがそういうことを言うのはいいさ世界標準をキャッチアップせなあかんから。でもクラウンにドイツは関係ない! サーキットも関係ない!
 クラウンが! 走るのは! 先斗町の石畳!

 ……と、思っていたらですね。

 サプラーイズで新型センチュリーがデビュー。
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1084601.html
 これも歴史と伝統の最高級車、現行トヨタ車でトヨタCIマークを付けなくてもいい特権を持つ車種はすくなくともあのCIマーク(89年)よりも長く続くブランド、今となってはこれ、クラウン、ランドクルーザー、そしてカローラぐらいしか無いわけですが、67年デビュー来年ようやく3代目。ドイツの首相のように任期が長い。

 ご覧なさいよ比類なきこのカッコよさ。
 これでしょう?
 ロールスの階級意識も無い、メルセデスの威圧感も無い、キャディのウォールストリート臭も無い、しかし、オーラがある。世界がある。
 これぞ老舗温泉旅館の特別室。

 これを、庶民向けにできんもんですかね。
 いや、それをしないからセンチュリーを維持できるんですかね。
 いざとなったらクラウンすら捨てる思い切り、しかしセンチュリーは意地でも守る。この芯の強さは思わず「家康由来の」とかいいたくなりますよね。
 つまりトヨタという会社は「わかってないようでいてわかってる」会社で、それはいったいどうしてそうなるのか、

 ・「庶民騙し」と「いいモノづくり」は別物と割り切ってる
 ・わかってない人もわかってる人も一緒に居られる余裕がある
 ・わかってないけどたまに火事場の馬鹿力を出してわかる
 ・わかってるけどわかってないフリをしないと近代日本では排除される

いろいろ考えられますし複合的なものかもしれませんが、とにもかくにもトヨタなら、電動化電脳化時代もなんとか乗り切ってくれるんじゃないかな、とクラウンとセンチュリーを見比べつつ思います。
posted by ながた at 22:23| 雑記

2017年10月05日

展覧会「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展」@国立国際美術館(大阪・中之島)


http://babel2017.jp/

 名作「バベルの塔」が来てます。
 奥方がブリューゲル好きなので引っ張られて行ってきました。平日昼にも関わらず賑わってますが、入場待ちは無し、「バベル」は最前列で観たい人だけ並びます。(その肩越しでよければすぐ観れます)

 もっと大きいもんかと勝手に思ってました。
 ほら、ネーデルラントというからルーベンス「夜警」みたいなものを想像しませんか。3倍拡大画(ただコピーしただけではなく、いろいろ手を掛けてテクスチャなどもできるだけ再現したもの)も置いてあったのですが、そのぐらいのイメージでした。
 でも逆にいうとめちゃめちゃ細かくて丁寧な描き込みで、しかもそのシラミみたいな3mmの人間に躍動感がある。

 ブリューゲルは前記には寓話的・神話的素材を描き、後期には農民たちの生活をリアルに描く、まさにネーデルラントのルネサンス期をまたぐような作家で、この「バベル」(2つめ)はリアルな筆致で神話がモティーフ、というまさに集大成です。人物が得意な作家の代表作が建物、というのも芸術の皮肉が効いてていいですね。
 いや、「バベルの塔」は御存知の通り人間の傲慢の象徴、「人を描かずして人を描く」という境地に達した作品とも言えましょう。
 などとわかったようなことを言い。

 ヒエロニムス・ボスの「放浪者」と「聖クリストフォロスの物語」もあります。「奇想の画家」と言われるように画面にユニークな小物や、「モンスター」と呼ぶもはばかられるほどケッタイな生き物たちが溢れています。また、後の作家たちが、「ボス風」の「変なもの」を思い思いに描いていた版画も多数。
 イラストレーターなど志望の若人はイマジネーションのタネありていにいえばパクリ元として観て損なし。
 だいたい人間の考えられうることなんか限界がありますからな。誰かが考えてくれてたらコピーすればいいのです。

 基本コンセプトがガラッと変わる時期、というのが、いろいろグチャッと混ざってて、おもしろいですね。
posted by ながた at 00:00| 雑記

2017年10月03日

イベント「ラーメン女子博 IN 大阪」2017


http://www.ramengirls-fes.com/osaka/

 オクトーバーフェス、肉フェスに続いてラーメンフェスじゃーい。
 長居公園自由広場はすっかり食いもんフェス会場と化し……
 大歓迎。

 奥さんと行ってきました。1杯900円で1杯ずつつまり2杯。
 ちなみに「モヒカンらーめん」さんと「まぐちゃんラーメン」さん。
 どちらも美味しかったです。
 でも明日休みで5日から店替え。9日まで。
 「女子」と付くように1杯が小ボリュームです。成人男子なら2杯、お好きな方なら4杯ぐらいはイケるかも?
 飲み物ありますが高いので持参か道中のコンビニ購入で(別に叱られません)。
 盛り付けもどこもインスタ映えを意識した美味しそうな盛り。叉焼の端っこをわざと丼の外に垂らしたりね。

 確立した大チェーン系でない新興ラーメン店は、だいたい味が濃いですね。とにかく一発目ガツンと殴って覚えてもらおう、という意図ですかね。
 でもあんまりやりすぎると、たとえばスープ飲み干せないぐらいだと、次回以降の来店頻度が落ちると思うのですが……そのへんはお金の動く業界だけにコンサルタントとかが暗躍してるんでしょうか。やだなAIとかで味付け変えられてたりしたら(笑)
 ま、そうは言ってもガツンと来るのは来るので、そもそも麺類はファストフード、ズズッと啜ってごっそさん、と考えるとそのぐらいが王道かもしれません。立ち食いそばのつゆだって飲めないぐらいだし。

 メン類というぐらいで男子はほっといても来るので、「女子特化!」と謳うのは巧いと思いました。
 IKEてるIKE麺たちもオモテナシ、会場女子率高いので遠慮なく音立てて啜ってくださいな。

【追記】
 2周目行きました。
 背脂・海老味噌の「丸め」さんと塩の「山崎麺二郎」さん。どちらも美味しかったです。
 店舗によって製造速度に差があるので、列の長さと旨いマズイは比例しません。だいたいどこも旨いのではないかと思います。

posted by ながた at 22:56| 雑記

2017年10月01日

Office マクロ 突然動かなくなる


 朝方ポケッとしてましたら奥さんが
「マクロがぜんぶ動かーん!」
と泣きながら駆け込んできた。モノはWin10上のOffice2016(のWord2016)、昨日までちゃんと動いてて今朝一から動かないという。

 結論から言いますとOfficeに自動更新が掛かって最新バージョンとマクロとの相性が悪かったみたい。Officeを1つ巻き戻して対応。やり方は、

・Microsoftの説明
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/2770432/how-to-revert-to-an-earlier-version-of-office-2013-or-office-2016-clic
・もうちょっとわかりやすいまとめ
http://fanfantime.com/2016/10/30/post-1132/
・更新プログラムの調べ方も
http://fanfantime.com/2017/03/28/post-1737/

 ちなみに今回のウチの場合、
・バージョン1708(ビルド8431.2079)

・バージョン1707(ビルド8326.2058)
に戻しました。

 だいたいこういう「直前まで機嫌よく動いてたのに突然」という場合は、
・WindowsかOfficeの自動更新が掛かって、新しいバージョンで何かバグった
・ハードウェア的故障、メモリなんかが怪しい
のどっちかですが、巻き戻しは一般的にめんどくさいので、その前にいろいろやってみて効果を得ず。以下それら。

・tempフォルダ内掃除
C:\Users\(なまえ)\AppData\Local\Temp
の下にいろいろあって、特に「Word8.0」フォルダがあったらその中に
MSForms.exd
というファイルがあり、これを削除すると直る、こともある。

・スタートアップにちゃんと登録されているか確認
C:\Users\(なまえ)\AppData\Roaming\Microsoft\Word\STARTUP

・セキュリティレベルを変える
ファイル>オプション>セキュリティセンター>セキュリティセンターの設定>すべてのマクロを有効にする

・マクロがちゃんと登録されているかチェックする
ファイル>オプション>アドイン>管理の「Wordアドイン」>設定、で「アドインとして使用できるテンプレート」に目的のマクロが入っていて、チェックボックスにチェックが入ってるか

・メモリチェック
 DELLのマシンにはハードウェア診断アプリがあったのでそちらで。ついでにBIOS/ファームウェアの更新も。最近はWin上からできるから楽ですねえ。

・もちろんWordとWindowsの再起動は8万回ぐらいやりました。
 Windowsの再起動ボタンにマニ車仕込むアプリとかストアで売ったら売れるかしら。1回再起動ごとに100万回般若心経唱えたことになるの。

 まあ、わかってしまえばどうってことはないといえばないのですが、しかしそれでも素人さんにコマンドプロンプト触らせるのはどうかなと思いました。MSだけじゃなくてAppleもGoogleもそうですが、どーせこんなことは起きるに決まってるんだから、簡単にロールバックできるようにしといてくれればいいのに。
 彼らはOSもアプリも新しいのにしろしろ言うんですけど、昔からコンピュータ使ってる人ほどこういう酷い目に遭って一日浪費したりしてるので、ミッションクリティカルなコンピュータ(やアプリ)になればなるほど、迂闊に触れないですよね。

「これわたし1人やったらパソコン買いに行ってる案件やわ……」
「古い方予備に置いといてよかったね」

 僕もPCもスマホも一つ前のは売らずにそのままモスボールしてますよ。子供の頃観た『エルガイム』って映画で、主人公が機嫌よく乗ってた2代目マシンが敵と相討ちになって、でももう1人悪者が出てきたんで初代に乗り換えて勝つ、んです。この両方に華持たせる演出は巧いと思った。監督はもちろん"地獄のトラウマシーン"T-ヨシユキ。

 何かの時のご参考になれば。
posted by ながた at 00:00| 雑記

2017年09月28日

火傷 アロエ


 我が家の民間療法「料理中熱い物に触れてしまった」などの軽度の(皮膚が赤くなる程度)火傷に、アロエの中身のゼリー上の部分を塗ったくる、というものがあります。
 わりと広く知られたことなので、「そのために庭に植えてあるよ」という方もおられましょう。

 先日も新しいフライパンを洗ってましたら、初めてじゃなくてちょっと油断した頃にやらかすもんですな、まだ冷めきってないタイミングでスポンジをゴシゴシ押し付けて洗ったもんだから(たぶん)、食事中にだんだん両手の指の第一関節甲側が小指を除く都合8本、ヒリヒリしてきた。
 これはまずい、と思って流水、保冷剤、氷水と冷却を続けたのですが、30分ばかりやっててもまだヒリつく。
 ので庭のアロエをちぎって真ん中で割いて透明ジェルを取り出し、塗る。十分塗ったら洗面器に張った氷水に漬ける。また塗る。漬ける……を繰り返したらあら不思議。10分もしないうちに完治。
 アロエ凄いなあ、と改めて思った次第です。

 ……と書いといてこういうご時世なので無粋な注意書きをしますと、皮膚表面が破れるぐらいの火傷になると、感染症が怖いので「庭から取ってすぐ」などご法度、煮沸消毒しろ、ともののwebに書いてあります。
 また薬効があるということは副反応もありうる、ということで、人によっては逆に炎症などを起こすこともあるそうです。また薬ですから一般的に、乳幼児や妊婦さんも注意。

 僕は子供の頃から火傷するたびに母が祖母が庭でアロエ摘んでくれたもんでたぶん大丈夫、とわかってるわけですが、「そんなこと今まで一度もやったことない」という方は予め健康な時にバッチテスト気味に塗っておかれるのもいいかもしれません。
 そんな面倒な?
 いや、体質にもよると思いますが、軟膏(オロナインなど)や貼り物(キズパワーパッドなど)による保護が要らないぐらい、治りが早いですよ。

 くどいようですが水ぶくれ以上の火傷の場合は、冷やしながらお医者さんに駆け込んで下さい。なんか塗る方が後の処置が大変らしいです。
posted by ながた at 00:00| 雑記

2017年09月26日

ピクチャーレール「W-2シリーズ 1m」TOSO




 事の発端はキッチンの壁収納です。
 フライパン。
 最近のキッチンパネルはとても美しくてお手入れも簡単、すばらしいのですがゆえに傷を付けたくなくて、吸盤フックを取り付け、フライパンを吊っていたのです。
 ……と、書くと恐らく熟練の主婦・主夫のみなさんが苦笑い。

 吸盤は、あかんな!

 しっかりしたものなのですが、どんなに吸着面をきれいにしても吸盤にわずかに油分を引いたりしても、落ちる時は落ちます。吊り物がフライパンというそこそこ重量あるものなので、落ちるとエライ音がする。下がコンロなのでいろいろ気も遣う。

 当然、粘着(テープ、ボンド)も同様ですし、突っ張り棒もパーマネントな部分では頼りない。結局、人はネジ止めに還る。
 しかしフライパンはいろんな形・サイズ、フックを直接ネジ止めしてしまうと、変化に対応できない……

 ということでピクチャーレールで上から吊る、というちょっとやり過ぎ気味の解決策を思いつきました。ピクチャーレールはその名の通り、元々は絵を吊るものなのですが、もちろん何を吊ってもよいのです。
https://www.toso.co.jp/products/c_rail/p_rail/point/
 結果これ。
 やり過ぎ気味ですね(笑)

IMG_2436s.jpg

 このタイプはブラケットをネジ止めして上からレールをかぶせるタイプ、耐荷重は計15kgとフライパン3丁なら十分。しかし上の商品を見て
「あら、意外と安いのね」
と思うのは早計、実はレールから物を吊るフックと、そのフックに掛けるハンガー(自在ワイヤー)これが高い。



 レール1mにフック3つハンガー3つでしめて9620円。
 購入はモノタロウさん。
https://www.monotaro.com/
 ちなみに、ですがウチは1mを買って75cmに切りました。アルミなので金属切りノコがあれば簡単に切れます。
 あ、それからハンガーは掛けるところがちょっと小さいので、百均で買ったSカンで繋いでます。これ外れやすそうに見えますがわりとイケる。

 取り付けに(自分のせいで・商品は何も悪くないです)苦労したのですが、出来上がってみればとてもクールな仕上がりで、大満足です。レール、フック、ハンガー全てホワイトで統一されているので存在感も主張しすぎません。やっぱりトップメーカーの逸品は違いますな。

 以前、安冨先生の個展のお手伝いした時に
http://rakken.sblo.jp/article/164099967.html
さんざんっぱらこのピクチャーレールとやらを弄くり倒してて思い出しました。
 便利ですよ、ピクチャーレール。
posted by ながた at 00:00| 雑記

2017年09月23日

2tの神輿


 ウチのリフォームを担当していただいた工務店の大将と世間話。
 大将の地元近くの町会では、お祭りのお神輿を新調したという。

「……こんどのは2tですわ」
「お神輿って重さで表現するんですか。
 このご時世に景気のええことですね」
「それがええことやおまへんねん。
 前のは1.5tでしてね、小ぶりなんですが綺麗な細工のええ神輿でしたんですよ。みなで機嫌よう担いでましたんですよ。ところがね」
「はい」
「周り近所から『あんなものは女子供の神輿や』と馬鹿にされましてね」
「はあ」
「それで2tを新築ですわ」
「ま、まあ、ごっつなったら威勢もええんでしょう?」
「それが重うなりましてね。当たり前ですけど。担げる人が集まらんさかい、一人頭の負担が増えて」
「えーっ。2tとなると……1人40kgぐらいが限界だろうから……50人ばかり要りますか」
「そない集まりませんねん。35人が一杯」
「えーっ。1人……60kg弱ですね。キッツイなあ」
「キツイですよ。
 30分で回れてたコース3時間掛かるようになりましてね」
「あきませんやん」
「ちょっと行ったら休憩ですわ。それも息を合わせて降ろさないとね、背の低い人下に敷いたらエライことなりまっさかい」
「そりゃもちろんそうですね」
「こないだタイミングが合わんくて3人ばかり転けましてねえ。腰の骨折って三ヶ月入院」
「あきませんやん」
「そんな話が広まりますと『ウチの大事な息子出せるか』言うて親が若い衆止めよるんですわ」
「僕でもそうします」
「ほなますます人が減って……」
「臨時でバイトとか雇えんもんなんですか」
「あきませんねんそれ。転び屋みたいなのが来ますねん」
「なんと。保険金詐欺?」
「ちょっと担いでゴロゴロ転けて腰いわした(壊した)どこいわした言うて喚きますねん。ほなほっとけませんでしょ? やれ見舞金慰謝料ぜんぶ町会から出さなあかん。せやからそういうことのないように、身元のしっかりした人に法被着せて、それ着てるもんしか担げないようにしとるんですが……人が足りません」
「プラッチックで作り直したらどうですか。ダンボールとか」
「ごっついエエ神輿なんですよ。
 でも担がれへんかったらねぇ……」

 国立競技場か。
 20000%やらんでええことをやって、そこそこうまく回ってた話が崩壊、という、近年の日本の縮図みたいなお話でした。
 ま15年、半世代も経てば当事者死に絶えて次の世代がゼロから考えてくれるでしょう。倉庫で死蔵されてるだろう2tをカーボンかなんかで匠リフォームして200kgにするとかね。
posted by ながた at 00:00| 雑記

2017年09月17日

先週の雑感


・新型あいふぉん

 ここ数年、事前リークがポロポロ出るのでその通りで出てきて驚きが無かったり、でも無事にちゃんとしたモノが出てきてホッとしたり。

 Xは「画面にTouch IDを埋め込もうとしたけどうまく行かなかったので生産が遅れている」という話が流れてきましたが、Face IDの本気度を見るとそれはフェイク・ストーリーっぽいですね。Xで評判良ければ次からは全部Face IDになりそうです。

 ガラスサンドイッチの4系筐体の復活を喜ぶ人多いのですが、わたし天邪鬼か3系4系5系6/7系とあるなかで4系が一番好みでないです。なんとなく煩雑で。5のブラッカンスレーが一番カッコよかった。予約までして買ったのはアレだけです。次点でコロコロ可愛くて持ち心地も良かった3系。ただ3系の縦横比は今使うと「せまっ」と思うんでしょうね。

 よく知られたことですがAppleは「最新のものではなく最高のもの」を載せてくるので、満を持して無接点充電を載せてきたということは、あの来年出すAirPower(充電台)はかなりいいものなんでしょう。標準のQi規格は遅いらしいのでそのへん弄ってくるはず。
 と、AirPodsを毎日使いながら思います。

 でも個人的にピンと来ないのでとりあえずスルー。

・ホンダF1 トロロッソへ

 まああんだけあかんかったらマクラーレンもキレますわな。
 特に今年が酷い。去年の中頃すでに中団トップ、すなわちビッグ3の後ろ、というところまでは来れてたんで、じゃあ今年はいよいよ、と誰でも思うじゃないですか。ところがプレシーズンから壊れるわパワー無いわ。

 トロロッソ、レッドブルのBチーム、と聞くとそこそこイケてそうな気分になりますがあれミナルディですからね。「マクラーレンに要らんと言われ(ついでにザウバーにも要らんと言われ)F1上層部でなんとか調整してミナルディ」というともう、過去の栄光知ってるとなんとも涙ちょちょぎれるお話ですが、まあしょうがなし。

 帰ってくるというニュースを聞いた時に、
「えっでも第三期はボロッボロでしたよ。ちゃんと反省・総括できてんでしょうね」
「他のカテゴリ(GTやSF)でも調子悪いしなあ……」
「マクラーレンもメルセデスカスタマーで最下位だし……」
などと危惧しておりましたがその通りに。

 何度も言ってますがわたしゃホンダ車新車で4台買った大のホンダ党ですよ。いま乗ってるのマツダ車だけど。

 順番が逆で、まずトロロッソあたりに載せてもらって、調子が出てきたらビッグ・チームに、という流れが良かったですね。走りさえすれば「あのクルマPUはいいぞ」とかすぐわかるので。
 まあ、ここで牙を磨けばレッドブルに積む芽もあるし……いやそもそもレッドブルはF1にまだ居てくれるんやろか。総帥の息子指名手配されてるらしいですが……

 まちょっとその、ホンダF1イケてないですね。
 なんでイケてないかというと、クルマ売れて儲かってるんですよ。
 それも国内だけじゃなくて全世界的に。
 いまモノはそれこそスマホからトースターまで、「ブランド」か「日用品」かの二極化が進んでて、ホンダは無事?見事?日用品として世界中で愛されてるんですね。セールス担当重役に目利きが居るんでしょう。
 で、そういう人たちから見ればF1、つまりブランド化媒体はまったく無意味なので早く止めたい。(だからむしろGTや北米のレースなら理解あるかもしんない。普通の人々への広告として)
 このへんで一枚岩になれず、現場の足を引っ張ってるんじゃないかなあ。
 それでは勝てない。相手はこれで生きてるフェラーリと、勝つまでやれば負けないのメルセデス(本体)ですから。あの栄光のルノーでさえイマイチでしょう、あれはたぶんゴーンさんが厳しく予算管理してて(F1という媒体にはここまでしか宣伝費出せません)お金が無いと見た。

 まあ、もう、エンジンの時代も終わりつつあるし、この機に止めて、フォーミュラEにでも噛んどいたらよかったんじゃないかな、とも思いますけど。
 ドイツ勢(最近はポルシェ、ちょっと前はアウディ)がF1やるやらない言ってますが昨今の欧州の状況考えると「言うてるだけ」感がかなりします。そんなことせんでもドイツプレミアム勢は売れ倒してるし。(あんだけ不正が見つかり倒してもだ)

 とりあえずやるからには頑張って欲しい気もするんですが、まず全社一丸になる覚悟があるかどうかってところから確認すべきではないか、と思ったりせんでもない。

・マツダCX-8 発表

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1080025.html

 顔が同じなので(フロントセクションと前ドア同じ)「CX-5ロング」という感じですが、中身はどちらかというと北米用のCX-9だそうです。
 SKYACTIV世代のマツダ車はノーズが長いのですが、これ胴体伸ばした分、5よりバランスいいかも、と思いました。実車見てみんとわかんないですけど。

「新しい市場を」云々言ってますが、おそらく仮想敵はボルボ・XC90やアウディ・Q7などの輸入車3列シート大型SUV。このへんおおよそ800万〜なので、盛り盛りでも400万程度のCX-8は非常に競争力あります。(CX-5は先代からずっと輸入車からの乗り換えがバカにならないらしい)
 ここはマツダの賭けで、普通に考えると顔も同じだしCX-5ファミリーとして2500Gも用意して国産低背3列シート車(3/4代目ホンダ・オデッセイとか、トヨタ・アイシスとか、日産プレサージュとかあのへん)からの乗り換えを目論めばいいと思うのですが(そういうノリならMPVのお客の一部は替えてくれよう)、ここはプレミアム路線で勝負。
 さあどう出ますかね。CX-3はそれをやって修正を強いられたわけですが。

 もちろんこれでは国内でプレマシーやビアンテの代わりにはまったくならないので(そもそも価格帯が違いすぎる)、ビアンテはトヨタからノア3兄弟のOEMでも受けるとして……プレマシーもシエンタを貰ってくればいいか。
「箱型ミニバン」と「5ナンバー3列スライドドア」というのはガラパゴス車種で、他の地域で売りようがないんですね。得意な車種にフォーカスする、というのは正しい戦略だと思いますが、マツダのお店行ったらアルトにハスラーにノアにシエンタに……ここはなんのお店だろう、みたいな。

 ともあれ、よりパワフルになった2.2Dと共に、はよ現物見てみたい。

・一気に涼しくなりましたね。
posted by ながた at 00:42| 雑記

2017年09月16日

イベント「肉フェス OSAKA 2017」@長居公園


・公式サイト
http://www.nikufes.jp/_tags/%E8%82%89%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9OSAKA2017

・あべの経済新聞の記事
https://abeno.keizai.biz/headline/2645/

 お昼に夫婦で行きました。
 いただいたのは「希少部位!やわらかミスジのガーリック塩ステーキ」と「特撰 京九条ねぎ牛たん」、それにごはん2杯とシュナイダーヴァイセのヴァイツェン1杯。しめて4100円。
 味はまずまず良かったのですが、大量に捌けることを第一に考えた仕立てですので過度な期待は禁物。
 とはいっても、お祭り気分も加味すれば十分リーズナブル。たくさんで行けばよりいろいろ食べ比べられますし、アルコールも意外に豊富(リーフマンスもあるよ)、スイーツまで用意されてるので「肉ばかりてのはちょっと」という方でもまあまあ楽しめるのではないでしょうか。
 サラダバーが欲しいかな。

 食券もしくは電子マネー決済(飲み物とご飯は現金可)で食券は払い戻し不可なので、お手持ちの交通系(ICOCAなど)もしくは流通系(WAONなど)に多めに入れて行かれるとよろしかろう。
(PiTaPaは食券は買えますがお店では使えません)

 入場無料、土日混みそう。
 金昼ですでにだいぶ人入ってて、行列店もできてました。

 ペットと一緒に座れる席があるのですが、あるお犬様が
「ここはなに!? いったいどういうこと!?」
と大興奮されておられたのが印象的でした。
 そりゃもう彼/彼女の鋭い嗅覚にとってはどエライことになっていたんでしょうね。

 オクトーバーフェストの時に「いかにもドイツ関係」というようなお客さんを見るのが愉しかったのですが(たとえばドイツ語の大学教授とその奥様、みたいな)、今回もすこしですがタンクトップに短パンみたいな肉肉しい男性(フレディ・マーキュリー?)が闊歩されていたり、長髪の毛先だけを炎のように真っ赤に染めた恰幅のいいお姉さまがおられたりしました。あれは……焼かれる肉をイメージしてたのかな。
 肉襦袢かなにかでコスプレして行くのもいいかもしれませんね(適当)
 プルシェンコのセッボンみたいな。
https://www.youtube.com/watch?v=9jgInqv4pgE
posted by ながた at 00:05| 雑記

2017年09月15日

味噌調味料「つけてみそかけてみそ」ナカモ


http://www.nakamo.co.jp/shouhin/tsuketemiso.html

 先日MINIのイベントへ行った折に
http://rakken.sblo.jp/article/180853050.html
g石アナにおみやげで貰っちゃった。
「カクキューの味噌がイケるならこれもイケるはず」
http://rakken.sblo.jp/article/180853017.html
 持つべきものはグルメな友よ。

 確か東海圏に居た時に、誰かにどこかで何か奢ってもらったベタな定食屋さんみたいなところで食卓にあったのは覚えてて、あああれがこれかと。
 これがあなた。
 もうトンカツにはこれしかない、というぐらい。
 関西人なものでイカリにオリバーそれにハグルマ、とんかつといえば「とんかつソース」でありブルドッグが猛攻を仕掛けてくるまではどこのお宅でもあのトロリと黒光りする濃い液体を垂らしていたものです。
 そこへ急上昇。
 可愛げがあるのが「何にでも合う!」と言い切って一時の「食べる辣油」のように実際合うもんだから何にでも付けて1瓶半で飽きる、ということは(たぶん)なく、おかげでレアリティが保たれるところ。
 エビフライや貝柱フライだと正直ウスターの方がいいなあ。
 お豆腐も焼き茄子もお醤油だよね……

 それはともあれ、とても美味しいので何かの機会に見かけたらぜひ一度トライされてはいかがでしょうか非東海圏の皆様。
 なーんて言ってるうちに、『CoCo壱番屋』や『コメダ珈琲』のようにいつの間にか市民権を得て
「トンカツには味噌」
がスタンダードになり、元ネタのフランス人をさらに卒倒させるかもしれません。

 名古屋めしは本質的にジャンクなんですが、であるがゆえに身体を直接刺激する麻薬性を持つ。
posted by ながた at 01:51| 雑記

2017年09月13日

スキャンダル対策


 先日ちょいと書きましたが
 http://rakken.sblo.jp/archives/20170908-1.html
「スキャンダル」というものは基本的にマスコミ(+最近はネットも)が作るもの、作ったものです。
 事象それそのもや、当事者の気持ちや状況は、「スキャンダル」かどうかにあまり関係がありません。
 言い換えればマスコミが騒げばそれがスキャンダル、騒がなければなんでもないこと。

 なので、スキャンダルを「潰す」にはマスコミに騒がれないようにすればいいわけで、つまり消えればいい。永遠にという必要はなくとりあえず姿を数ヶ月くらませば、記事にならないので相手にしなくなる。
 それだけのことで、だから芸能界や政治の世界のように長く長く続いてる業界で、その道何十年のヴェテランが多数おり、彼らが後輩や部下に見て聞いてやってきた手練手管を伝えられる(アドヴァイスできる)場合は、すぐパッと逃げる、逃がすわけですね。
 大人の知恵ってヤツです。

 だから誰と誰を比べてこっちが軽いとか、こっちをなぜスルーするのかとか、それはもう記事/VTRとして数字(視聴率とか、PVとか)を稼げるかどうかの一点で決まっているだけで、それ以外の基準はない。
 大物だから/男だからスルーされる(あるいは逆)
 みたいなことは、無いわけじゃないでしょうがそればっかり頭にあると混乱してしまいます。
 万能の基準というのはそうは無いものですが、より多くの事例をより明快に説明できる基準を渡り歩いたり、複数の物差しをクロスして当てたりして、考えないと。

 よく知られた事実ですが日中戦争以降、イケイケ書いてる新聞が飛ぶように売れて反戦非戦を説く新聞売れなかったんです。朝日新聞なんかはそれで180度論調を変えたとか。
 その頃からそれだけのことなので、それ以上の意味や作為は無い。

 籠池さんみたいな濃いキャラが飛び出してくると数字の獲れそうな記事にしやすいし、東京五輪誘致の買収みたいに、いかにもお公家さんの竹田さんが電通に言われるがままにホイホイお金出してただけ、みたいな話はどうにも数字にできにくい。

 バブル崩壊以降、「羹に懲りて膾を吹く」ではないですが、日本人は
「お金で動く」
もうちょっとマイルドに言うと「経済で動く」という事象をあまりに軽視/黙殺しすぎだと思います。
 だいたい金で動くで人間。
 逆に言うと、金も出さんのに人間が動くとはあまり考えない方がいい。それはかなりのレア・ケースか、レアな人です。
 一般的な人手不足はもちろん、介護職が足りない産科小児科が足りない研究者が足りない農業漁業の成り手が足りないなら金を出せば増えます。びっくりするぐらい簡単に増えます。
 街の歯医者の数をごらんなさいよ……
 それだけのことです。

 それは横道。
 もちろんそれはニュースバリューのある有名人のお話で、われわれ一般人はなにかやましいことが発覚したら「すみませんでした」と関係各位に謝り倒すしかありますまい。男性なら丸刈りで、女性なら……お遍路さんの格好で?
 もちろんやましいことはしないのが一番ですが、人間生きてれば意図せずとも不可抗力的に巻き込まれたりすることもありますからね。
posted by ながた at 00:00| 雑記

2017年09月11日

すべてのポイントカードを法律で禁止しろ


というtweetが回ってきて、「おお同志」とばかりに反射的にRTしました。
 まさにここに日本経済が立ち直らない理由が垣間見れます。
 それは大学の文系学部の軽視。

 ポイントカードの(発行者における)メリットは、通貨発行益です。
 通貨というのは、原価20数円の1万円札を1万円で流通させることによって、9900円以上の差益を発行者が得るシステムです。発行者がお国の場合はこれを国家運営に使うわけですね。
 ポイントも通貨と同じで、「1000ポイントプレゼント!」を原価なしで実施できる。もちろん使用されると損が出ますが、もし自社の売るものなら1000円ではなく原価分しか損をしない。この差が美味しいわけです。
 それが最大かつ唯一のメリットで、あとの囲い込み効果とか再来店効果とかはただの気のせい。それは直近同業のライバルが同じポイントシステムを導入した瞬間、意味がなくなることでおわかりいただけましょう。

 というようなことは、まともな大学の経済学部に入ると、1年生で習う基礎です。貨幣論とか、マーケティング系の講座で。

 だからヨドバシカメラみたいな家電量販店が10%ポイントをやる、のは店・客Win-Winなのです。店は現金値引きをしなくていい(薄利多売が基本の小売で10%もだ!)=現金フローが楽になるし、客は昔なら怪しいバッタ屋、今なら聞いたこともないネットショップ、から買わなくても(実質)安値で手に入る。
 ところが、その出したポイントを他所のお店で使われたらどうでしょう。そこのお店からポイントを現金に替えてくれ、と請求が来ます。満額現金で出します。
 あれ? 差(通貨発行益)が発生しない?
 もちろん第三者の発行したポイントシステムに参加するのも原理的には同じことです。
 これなんの意味もない。

 ポイントカードのデメリットはいちいちあげんでええでしょう、
・コスト増
・レジオペレーションの効率悪化
の二つぐらいで十分ですね。

 CCCの増田さん(T)や楽天の三木谷さん(R)がどういう口車をマニ車のように回してるのかわかりませんが、こんなもの上述のような経済学部出が一人居れば
「社長、それウチにはメリットなんもないですよ」
と解説して終わりだと思うんですが。
 実際、遅まきながらT推しだったドトールが自社チャージカード推しに鞍替えしたり、ファミマがTから離脱するという噂もありますね。
 ようやく気づいたか、というか、えっ、御社にはまともな経済学部出がひとりもいらっしゃらないんですか、というか、そういう社員を虐げていらっしゃる?というか、つまり会社全体でそういう人材を
「どうせ遊んで暮らして一夜漬けで単位獲ったような連中だろう」
と侮っていらっしゃったんではないですか。
 いやあまり否定はしませんけど、それと能力とは別の話。
「実益のある実学がうんぬんかんぬん」
などと言いますが、大学で経済学をちゃんとやってりゃMBA持ってなくてもTOEICが900点無くても今をときめくIT企業でのインターン経験が無くても、知ってる(はずの)話です。
 それが日本の小売揃いも揃って誰も得しない地獄道を突き進み、虚空に金を手間を時間を浪費し続けている現状を見るにつけ、つまり、
「まともな文系の学生がまったく足りてない」イーコール
「まともな文系高等教育が足りてない」
という結論に至りましょう? 違います?

 また、経済活動で儲かる(搾取できる)のは「関所」を握る者だけで((c)安冨歩)、このシステムは露骨に発行者が関所です。ですから自分の領地に関所を作れば自分にリターンが還ってきますが(これとて通行が煩雑になるのでよく損益を見極めてやる必要がある)、他人に関所を握られてはどこをどうやっても儲かりません。

 レジオペレーションは煩雑に非効率にコスト高になり、バイト・パートは複雑なポイント制度に混乱し、客は毎回「ポイントカードはお餅ですか?」と聞かれ辟易し、持つ者持たざる者の差別を見せつけられて気分を害する。
 とにかく「やらなくていいこと」ばっかり必死でやって、「やるべきこと」は基本放置。
 人間のリソース有限ですからね?(これも声を大にして言いたい)やらんでええことやってたら、やらなあかんことできんようになるんです。ポイントカードに投入する金が人が労力が時間があったら、ぜんぶ本業のイノベーションに突っ込め。
 バブル以降の日本経済を象徴する存在だと思います。ポイントカード。
posted by ながた at 02:27| 雑記

2017年09月08日

老人が中学生を殴る つづき


 区長が「体罰ではない」と話を収めようとしたのでブーイングが聞こえますが、あれしょうがないかなと思います。
 日本でこの場合、老人を責めて彼に何らかのダメージを負わせると、まず間違いなく中学生にヘイトが行く。
 そうすると受けなくていい追加の精神的ダメージを得たり、あるいは最悪の事態も考えねばならない。

 ヘイトを放つのは老人擁護者(権力に憧れる人・権力に組み伏されたい人)と、なんでもいいから日頃の鬱屈を叩きつけることができる落ちた犬を探している人たち。
 こういう理屈の通じない人たちから中学生を守ってやる術は理屈ではなく「ヘイトすらし」しかありません。
 で、区長のような立場の人ができるのは、
「いまの無し!」
とヘイト発生案件自体を無かったことにするぐらいしかないんじゃないかなあ、と思います。
 もちろん初動で飛び出していって老人を告発し(中学生を人目から隠し)、ヘイトを自身に集めることで中学生を庇う手もあるわけですが、これは今回すでにできてなかったわけで言っても詮無い話です。

 区長的にも普段言ってること(体罰反対)との整合性が取れないことは百も承知、そりゃ忸怩たる思いでしょうが、今現在の日本のメンタル風土の上で「中学生を守る」を最優先すれば、こうかなあ、と。
 僕が同じ立場に立たされてもたぶん……これじゃないかな。

 原理原則というものが基本的に(原則的に)存在しない日本の場合、なにかトラブルやスキャンダルが起きた時の第一選択肢は「逃げる」です。
 特にマスメディアに露呈してしまった場合はそうで、彼らは数字が獲れる=話題になっている以上、話を蒸し返し続け、逆に言うとそうならなくなれば離れていく。だから「存在しない」もしくは「存在しないことにする」が最も有効なトラブル「潰し」です(もちろん「解決」ではない)。
 このこと自体問題があるとは思うのですが、そうだ、というのはそう、なのでそこは動かしようがない。
 で、今回の話の優先順位は
 1.中学生のケア
 2.老人の懲罰
の順だと思いますので、1.から行くなら現実に行われた対応がベターではないでしょうか。

「じゃ殴ったもん勝ちかよ」
という話には心配せずともなりませんて。こんな人にもう同じようなこと頼む自治体は……あるか。あるな。それがさらに問題やな。
 それはともかく、ご本人が非常に評判を下げたことはもとより、こういう悪目立ちをすると、化けの皮が剥がれます。
 僕もCMで見てたしきっと大物なんだろうと想像していたのですが、ジャズ方面のみならず音楽関係から一斉に
「別にw」
みたいな反応が噴き出したもんですからへーっと思いました。
(一般的にはプロはプロに厳しいので、ちょっと割り引いて見た方がいいですが)
 あと金のある老人の欲しいものは名誉ぐらいなので、これだけ毀損されれば罰としては十二分でしょう。これから死ぬまで
「あああの中学生殴って謝らなかった人な」
ですからねい。
 嫌やなあ。
 人生のまとめタイムでねえ。

「過ちては改むるに憚ること勿れ」ですね。
 謝りさえすりゃなんとでもなったのに。

 というように思いました。
「世間への影響」という要素は当事者にとっては「いま目の前にあるトラブル」に比して極めて小さいので、それを持ち出して「こうすべきだ」論はちょっと厳しすぎると思います。
posted by ながた at 00:00| 雑記

2017年09月07日

新型リーフ


http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1079522.html

 航続距離400km。JC08は大変甘いので6割5分掛けでも260km。大阪からだと名古屋や高松は余裕、金沢や広島はちょっと届かない。
 お値段も素で350と「なんらかの付加価値付き中型5ドアハッチ」つまり「VWゴルフやMINIのセグメント」としては競争力ある価格、補助金(40万)ありならむしろ安い。

 ……というのもあたりまえで、もうEV技術はかなり熟れてきてて残る課題はバッテリのみ。そのバッテリも、世界中でスマホから発電所まで蓄電の需要と関心が旺盛だからか、画期的イノベーション抜きでもけっこう順調に価格性能比が上がっています。1年半ほど前のエントリですが→
http://rakken.sblo.jp/article/174596985.html
この時は5年で4.4倍でした。

 それに、気がつけば「主に電気で(モーターで)」走るクルマも順調に増えてきており、同じ日産の「ノート e-POWER」は日産車として30年ぶりの月販1位を獲るほどノートの人気を高め、またそこまで注目は集めてませんがホンダのオデッセイ・ハイブリッドは僕も試乗しまして、
http://rakken.sblo.jp/article/175846441.html
強烈な印象を受けました。
 あの巨体が軽やかに駆ける踊る。
 ものすごく静かな車内で笑いが出るほどです。

 この新型リーフもたぶん静かで速いヨー。
 これは是非に乗りに行きたいです。

 日系自動車メーカーとEVとの関係性においては、
「まだエンジンとか言ってるし(例:マツダ)まして燃料電池とか(例:トヨタ&ホンダ)気でも狂ってるのか。もう終わりだ」
という悲観論から、
「電池やモーター、またそれをクルマの運転にはめこむ実績と技術は日本がぶっちぎり! これから切り拓くぞEV新時代!」
という楽観論まで、さまざまあります。
 僕の見立てはその中間。
 たとえば燃料電池車(FCV)については、燃料電池を普通の電池に置き換えれば即EVなので……などと説明するより実際ホンダの新型クラリティはその2つにPHVも含めた3パワーユニットをズラリ揃えてきており
http://jp.autoblog.com/2017/08/10/honda-3-ev/
つまり技術の問題ではなく戦略の問題。それさえ変えれば(変われば)いい。
 でも、iPodの時とiPhoneの時を思い出してくださると容易に想像できますように、
「こんなものいつでも作れる」
などと偉そうに言ってるうちに会社ごと殲滅させられて無くなってきたのが近年の日本のカスタマー工業製品なので、今すぐ舵を切らんと間に合いません。
 何度も例に出しますが「トリニトロン」という素晴らしい技術の最盛期は2000年、滅んだのが2008年です。去年2016年の「デジカメ」の出荷台数はMaxだった2010年の1/5ですって。そういう時代です。右見て左見てたら終わってる。

 その流れで言うと、この発表会でもっとも頼もしかったのは、日産さん、「テスラ」というEV商売するならいま最も注目せざるを得ない相手を、しっかり意識してるようだな、という点でした。
 テスラっぽく「ハイパワー版来年出すよ!」と宣言もしてますが、これ日本のメーカーとしてはかなり異例で、普通は買い控えを恐れてゴニョゴニョ誤魔化すものです。
 もうそんなしょうもないこと言うてられへん、向こうの土俵いやリングか、で戦わないと、という危機感がちゃんとある。

 大トヨタも最近組織替えをしてEV開発部隊を社長直轄にしたと聞きますし、全固体電池(すごい充電が速くて高性能)の目処がついたとかつかないとかいう話もあります。
http://jp.techcrunch.com/2017/07/26/20170725toyotas-new-solid-state-battery-could-make-its-way-to-cars-by-2020/
 私の勝手な妄想ですが、スバルとマツダをグループにしたのは、マニア向け内燃機関車を両者にまかせて、本体は電気駆動に一気にGO!というつもりではないかな……

 以下は中島聡さんが愛車のテスラで皆既日食を観に行った話。
http://satoshi.blogs.com/life/2017/08/tesla.html
このスーパーチャージャー・ステーションにズラッとモデルSが並んでる写真を見て、
「こんなめんどくさいことをしなきゃならんなんてまだまだだ」
と考えてはいけませんよ。
「こんなめんどくさいことをしたくなるほど魅力があるってどういうことだろう!?」
と考えないと。

 しかし$35,000の低価格で度肝を抜いたテスラ・モデル3ですがオートパイロットからして$5000のオプションで……と載せていくとまだまだ500万600万の製品。
 対する我らが新型リーフはずっと手が届きやすい代わりに、モデル3ほどの未来来た感はない。なぜ内外装ともにここまでコンベンショナルなのかちょっと理解に苦しみます。モデル3の「なんでもディスプレイ操作」はクルマのUI上やってはいけない悪手で決して支持はしませんが、ただパッと見で「おっ」とは思いますよね。プリウスPHVの方がよほど「新しい」感あるというのはさすがにどうかと……
 もちろん、今までの内燃機関車にお乗りの方にも違和感なく、という意図はわかるんですが、それはまだ先でいいんじゃないかな。

 あとちょっと、て感じですね。
 iPodが現れる前のメモリオーディオ界を見てるようです。
posted by ながた at 22:27| 雑記

2017年09月06日

「それはよくある話です」


 弁護士の三浦義隆氏が、「不倫カップルにありがちなこと」をまとめておられる。御一読、せめて目次だけでも目を通されるがよろしかろう。
 特に恋にお悩みの方。
 道ならぬものでなくても。
 いやむしろ恋に恋するお若い方の予習にこそ。

http://miurayoshitaka.hatenablog.com/entry/2017/09/02/%E4%B8%8D%E5%80%AB%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A1%E3%81%AA%E3%81%93%E3%81%A8

「おおよそ真実というものは身も蓋もない」
というのが46年生きてきての実感ですが、まったく身も蓋もない。
 主観的には「to be, or not to be」みたいな大問題に直面しているつもりでも、第三者が見れば、
「あ、それよくあることです」
「みなさんそうですね」
というようなことはそれこそよくあります。
 で、そういう煮詰まった状態で本当に救いになるのは何か。
 状況に固着している「私の視点」を引っぺがし、無理矢理にでも「神の視点」に持っていってくれて、
「……なんだ、これだけのことか」
と感じられる体験、ではないでしょうか。
 この記事はまさにそれ。貴重だと思います。

 難しいことほどおもしろい、のが人生ってもんですが、ということはつまり、あるいはひょっとすると、おもしろくしたいからわざわざ難しくしているのかもしれません。

「人の恋路を邪魔する奴は──」
という都々逸がありますが、しかし第三者が恋バナを見て聞いて
「うわあ、そいつは止めとけ」
という場合はだいたい親切心から発せられる真実であることが多く、しかし逆にそういう時に限って、他のアドヴァイスなら聞く耳持つ素直な人でも、
「いや、彼女/彼はそんな人じゃない!」
と意固地になりますね。

 リンク先ご当人の告白も文学です。
 ですが、この記事読んだあとに読むと、
「文学というものは結局、マッチポンプにすぎないのではないか」
という重大な疑念が発生してしまいます。
 いやまあ、マッチポンプだからダメ、ってわけでもないですが。

 三浦氏のブログは他のエントリも大変おもしろいので読み耽りました。
 日本の無期懲役って実質終身刑なんですね。
posted by ながた at 23:01| 雑記

2017年09月05日

老人が中学生を殴る


 聞いて「なんか変な話だなあ」と思ったら、自分の身に置き換えてみるとよい。
 僕が中学生と指導・演習込みで「脚本バトル」(なんだそりゃ)をやってたとして、脚本的に挑発(どうすんだ)されたらどうするか。
 そりゃ脚本で殴り返すでしょう(だからどう)。
 手を挙げるてのはたぶん一瞬も浮かばない。

 わたしまだ脚本家のつもりですが、「○○家」という存在である唯一の資格(あるいは証)は何かといえば、「覚悟」ではないかと思います。あるいはその覚悟を持つが故に現れる姿勢。
「言うてくれはったらなんでも脚本にしまっせ」
「自分で言うのもなんですがエエ仕事しまっせ」
と、相手もしくは社会の反応はどうあれ、自分ではそういうつもりで常に居る。
 もちろんそれは誰かに教える時でもそうで、脚本家として呼んでいただいたからには、
「ん? 君のホンはなかなか面白いじゃないか。しかし負けん!」
とこう。

 その覚悟があれば、たとえ一切売れてなくても今日始めた人でも「○○家」であり、それが無くなれば実績はどうあれその瞬間から「○○家」ではない。

 言うこと聞かんからといって殴る時点でその人は「○○家」ではなく、ということは(仮に)その場の主題が音楽であったら、
「音楽家ではない人に音楽を教わっている」
という奇怪な状況になるので、そういう場からは早く逃げ出した方がよい。
 ……というようなことを無意識で感じ取ったからこそ(子どもは鋭敏ですからね)中学生は反抗したようにも思います。

 もちろん体罰(暴力)否定の文脈から攻めてもいいのですが(言うまでもありませんが完全否定ですよわたしゃ)、老人は体罰(暴力)が当たり前の世界で長年生きてきた可能性が高く、喫煙のゾーニング問題を思い起こしてもわかりますように、「梯子を外された可哀想な人」という面は否定できない。
 昨日まで当たり前だったことを「いまはそういうのダメなんです」と言われても、すぐには受け入れがたいのは誰でも何でもそうです。たとえば僕だって、数年先に「人間運転ガソリン車禁止」なんて言われたら、その頃ロードスターなんか乗ってたりしたら泣き喚いて地べたを転がります。
「おじいちゃんのクルマ臭い!うるさい!危ない!」って孫に叱られるの。
 でもAIが運転して電気で動いてる方が安全にも環境にも明らかにいいのは頭では理解しても、身体が心がついていきません。
 だもので落とし所としては、個人の価値観には踏み込まない範囲で
「ここでは止めていただけますか」
と事前に釘を差しておくこと、ですかね。こっちが小役人で相手が大物だとなかなかやりにくいでしょうが、どこの役所にも大学出たての鉄砲玉みたいなのが居るでしょうから(居なきゃ取れ。毎年1人はこういう時用に)そいつに突っ込ませるのがよかろう。揉めたらYouTubeはじめSNSに動画アップで。今の子ならたぶん何も言わんでもやってくれるから組織ぐるみの足もつかん。

 村上春樹先生が高名な「壁と卵」の演説をした時、僕は生意気にも、
「壁と卵の分断を認めること自体が壁の思う壺」
などと偉そうな感想を持ったものですが、
「……とりあえずまずは卵の味方せなあかんか」
と考えを改めました。
 衆人環視の舞台上で中学生が老人を殴ったら、すぐ演目中止からの警察沙汰待ったなし、なのに、なぜ逆ならそうならないのか。
 Why Japanese people.
posted by ながた at 22:08| 雑記

2017年09月04日

Patreon


https://www.patreon.com/

 その名「パトレオン」から想像できるとおり、クリエイターを直接支援する仕組みだそうです。月$5ぐらいの少額を直接本人に投げる。見返りはそのクリエンテスの作った会員専用コンテンツと、なにより「それを作らせた」という満足感。
 それで稼いでるミュージシャンのTED動画(翻訳文章あり)↓
https://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20170831-00002838-ted
 TCの記事↓
http://jp.techcrunch.com/2017/05/19/20170518patreon-pushes-as-youtube-stutters/
 WIREDの記事↓
https://wired.jp/2017/07/04/want-better-web-heres-idea-pay/

 直接支援系は日本でも「Enty」なんかがあるのはあるのですが、クラウドファンディングやこれ系はまずそのプラットフォーム自体のボリュームや信用度が最初のハードルになります。(Entyはまだサイズが小さいですね)ここまで盛り上がってると、アーティストもオーディエンスも乗りやすい。もちろんニワトリタマゴな問題ですが。

 このニュース見てて最初に、
「同人誌即売会ってのもプリミティブながら少しはそういう役割/要素も……」
と思ったのですが、いや待てよ、と。
 やっぱり最初から
「サポートしてくれる人のために」
と考えるのと、
「ちょっと作ってみたのでよかったら見て」
と考えるのでは、「作る物」が変わってくるんではないかな?
 もちろんその作り手によるんでしょうけど、僕がもし、このプラットフォームに乗るとするなら、たぶんいままでのシリーズ(「Miracles!」とか)ではないものを作り始める、と思います。
 いや、熱意や真剣味の量は同じなんですけど、それを傾ける方向が違う感じ。うまく説明できないんですが。

 支援する方を考えても、作品単位にお金を出したり、あるいは例えば趣味の雑誌を毎月買う、というのとはまた違った感覚や感情が動くような気がします。その人や作品がビッグになったら
「ワシが育てた」
と言える、権利を予約しておく、みたいな……
『この世界の片隅に』を観に行ってなにを後悔したかってクラウドファンディング(の存在を知ってたの)に乗らなかったことで、むしろ片渕監督がこういうのやってたら$5なら出すわ。

 しかし人間のキモチっておもしろいもんですな。
 ファンクラブ会員が年6000円です、と言われればよほどの美少女かイケメンでも無ければ絶対無理なのに、web経由でpatronになってください月500円です、と言われればわりとホイ、と乗ってこれるんですね。
 いやこれ寄付文化の旺盛なアメリカの話なので、そのまま日本法人でもできて日本語対応してもここまではいきませんかね……いや広告代理店付けて知る人ぞ知る系のアーティストをサクラ的に最初からパラパラ用意して集客すればあるいは……その辺のダイナミズムが日米の差かなあ。作って3ヶ月でVCが付いて2億円投資受けたそうです。

 もし自分がこれをするなら何を作るだろう?
 と思いつつサイト眺めていました。
 熱がある、っていいですね。
posted by ながた at 23:12| 雑記

2017年09月03日

ワールドカップ出場権獲得おめでとーう


 そしてありがとう。
 あの「ジョホールバルの歓喜」からもう6大会24年ですか……
「1試合残してサウジ・オーストラリアを振り切って」に時の流れを感じます。アトランタ五輪アジア予選、サウジに勝って出場権得た時は大騒ぎでしたよ、ええ……

 今回のターニングポイントは、ホーム&アウェー2巡めの初戦、3月のUAE戦だと思います。
 キャプテン長谷部の怪我を奇貨として、ハリル監督はシステムを愛用の4-5-1ポゼッション型から4-3-3速攻型へシフト。この時の中盤3枚は底に蛍、右インサイドに香川、左インサイドにお久しぶりの今野。これが大当たりしてその今ちゃん(と久保)のゴールで快勝。
 以降このやり方。
 4-3-3でボールポゼッションは捨て、相手に持たせて狩ったら速攻。

 この4-3-3は世界的にブームで、スペインの二大巨頭、R・マドリーとバルセロナもそうです。「BBC」とか「MSN」って聞いたことありません? それぞれの超強力3トップ、ベンゼマ・ベイル・クリロナ(マドリー)、メッシ・スアレス・ネイマール(バルサ)、の頭文字です。MSNは解体しちゃいましたけど。

 このシステム何がいいかといって、僕が見たところ、
「役割分担がハッキリしてるので選手の替えが効く」
という点。つまり最近風の言い方なら、
「システムそのものがロバストである」。

 FWって、たとえば4-5-1の1トップなんかフィニッシャーとしての責任が非常に重い。基本決めるのはこの人なので。でもそれに心身共に耐えられるFWなんて世界見てもそうはザラに居ないんです。今ナウで言うとイブラとレヴァンドフスキぐらい? あとは機嫌のいい時のD・コスタぐらいですかねえ。ヴァーディやオーバメヤンは他のチームでやったことないからわかんないですし、イグアインなんかもっと露骨に「ここ一番」で頼りになんないですよね。
 あと4-5-1でも4-4-2でもいいんですが、「ポゼッション」を志向した瞬間、「気の利いたパスを散らせる司令塔」がボランチ(セントラルハーフ)に必要になって、またそれが希少生物。具体的にはシャビでありシャビ・アロンソでありピルロであり日本で言うなら遠藤。彼らが中軸に居たチームからその「彼」が居なくなった時のボロッボロ加減を思い起こしてください。

 ここんとこ随分長らくスペイン風4-5-1(4-2-3-1)が世界的に主流だったように思うんですが(スペイン強かったですしね)、
「これは『いいセンターフォワード』と『希少なパスセンスボランチ』と『球を回せるその他の面々』が揃わないと有効でないシステムではないか?」
という疑念が徐々に高まって、で恐らくそれに「やっぱり」ととどめを刺したのが一昨年のプレミアリーグでのレスター・シティの優勝。
 実績は豊富ながら随分おじいちゃんなイタリア人監督が、一応各国代表級とはいえ世界的にはそれほど高名でないメンツを率い、誰もが認める古典的なカウンターサッカーで、カップ戦ならまだしも金満強者の揃うリーグ戦を制覇。
「……これでええんちゃうか!?」
みたいな。

 で、R・マドリー。ジダンがシーズン途中でベニテスから引き継いで、半ばしょうがなく目の前の勝利を掴むために上記高性能なFWを走らせるサッカーをやってみれば勝って勝って勝ちまくる。さらにバルサのエンリケ。シャビを失いイニエスタが高齢化による怪我がちで自慢の中盤が機能しない。しょうがないので(エンリケは前任のビラノバやペップと違いバルサのカンテラ育ちではないので、バルサ風ポゼッションに(おそらく)あまりこだわりがない)上記高性能な以下略。
 あと(一応)世界最高峰の監督だ、と言われるペップ(グアルディオラ)のやってるのも凝りに凝ってはいますが要は両ウイング(左右のFW)の1on1を成立させるためにゴチャゴチャやってるので、つまり丸めて言えば4-3-3。
 てな感じ。

「ロバスト」に話を戻すと、日本代表を見てもセンター大迫の代わりはそれこそ健勇でもよくて、両翼も久保・原口の代わりに浅野・乾をポンと使うとすぐ機能する。(先制点を獲ったジャガーがクローズアップされてますが、セクシー乾もたいへん頼もしかったです)いやFWではくてもOMF系の選手でもよい。呼ばれてない選手でもマリノスの齋藤やFC東京の中島など、ドリれる選手ならすぐイケそう。もちろん今年は左ハーフやってる我らがヨーイチローも忘れてもらっては困りますし、復活を期すウサミンも居る。
 そもそもが中盤の3人も長谷部を底に山口と井手口がその前、つまりクラブでボランチやってる選手を一列前で使って大当たり。ここも(もちろん対戦相手にもよりますが)OMF系でもDMF系でもよくて、コンディションさえ良ければ本田、香川、清武という切り札が控えている。
 つまり選手選考が楽になるというか、同じ選手層でも使い回しが楽になる。

 もちろん、この速攻系で行くならそれに対応できる(する気のある)選手でないといけませんで、試合後長友が
「ケイスケやシンジが居ればもっと楽に試合を終わらせたはず」
みたいなコメントを出してたのですが、
「いやいやこの速攻を続けたから無事終わったんだと思う」
とツッコミを入れたファンは私だけではありますまい。
 本田ももちろんパチューカでのデビュー弾を見ての通り、カウンターをやると決めたらやれる人なんですけど、まだちょっとパス回して華麗に崩すところに未練があるようですなあ。
 もちろん香川も清武も岡崎も「これでいく」ならいける人たちですよ。

 味をしめて、というわけでもないですが、日本代表はいわゆる「我々のサッカー」言うてる時は期待ハズレで、今回もそうですし10南アフリカの直前、追い詰めに追い詰められた岡ちゃんがブチンと切れて、本田のワントップでカウンターとか言い出して突然安定、無事16強に潜り込みましたでしょう。
 あれですよあれ。
 アルゼンチンとかバルセロナとかしょーもないこと言うてんと速攻ですよ速攻。幸い川島・吉田・長友・宏樹(+長谷部)は欧州で揉まれて強敵相手の経験値の高い守備陣なので、ま多少の相手ならなんとか守りきれますよ。今回みたいに井手口・山口・両翼の4枚がものすごい勢いでプレスバックして助ければいいし。

「おもんない」とか言うとる場合ではないですよ。
 まず勝たんと。

 奇遇、いまの技術委員長は西野さん、そうすなわちアトランタ五輪の指揮官。「もっと攻めようやぁ」とブーたれる中田英を怒鳴り飛ばしてカウンター徹底、ブラジルとハンガリーを屠り決勝トーナメントまで得失点差、てところまで行った──にも関わらずその戦い方が「守備的」とお偉方に不評でクビになった西野朗ですわ。
 だからたぶん理解ある。
 手倉森コーチの存在も(山本)昌邦さんポジションだし、なんだか良くも悪くも歴史が繰り返してるように思えたり思えなかったり。

 これで行きましょうって。
 本大会がいまから楽しみですわ。
 
posted by ながた at 22:19| 雑記

2017年08月27日

Microsoft Office 365

 ついに私も「サブスクリプション」。
 もっと日本語を!

 当方自称著述業、なんだかんだで日本語扱うのにMicrosoft「Word」にお世話になりっぱなしです。
「一太郎」も3、4回ほど触ったのですが、永い伝統を継ぐが故にちょっと癖のある操作体系。毎回結局、「新しくこれに馴染むぐらいなら『Word』でええか」となります。
 Macの場合、「Pages」という簡便なワープロソフトも付属してくるのですが、縦書きの扱いがいい加減なのでこれも使えず。

 そう!
 縦書きさえ無けりゃなんだっていいんですけどね!

 もちろんこれからも
・縦書き日本語を弄り回して紙に出力
というアクションが、(プロを除けば)なお一層盛り上がるとも考えられず(いやまあ、アナログ・レコードだって帰ってきたので、わかんないですけどね)、そう考えるとまだ「Word」と「一太郎」の2本が存在してるだけありがたい、のかも。

 で、なにか思いもよらぬイノベーティブなことが起きたら起きたでその時だ、と腹をくくってサブスクリプション。つまり月額/年額払いで使用権を買う、「Office 365」を初めて購入しました。

 1人で使うのでグレードはSolo、10000円強。(たまたまAmazon Prime Dayの近辺だったので待って買ったら1000円ほど安かった)
SoloはPC/Mac合わせて2台(どちらでも可)、それと別にスマホ2台・タブレット2台で使えます。
 (Windows)PCとMacを併用してる方の場合、売り切りのPC用OfficeとMac用Officeを揃えると(グレードによりますが)6万円ぐらいになってしまいます。365を6年使うと追いつくわけですが、まあ6年も経つとOfficeも2世代ぐらい新しくなるので、コスパ的にはこんなもんかなあ、と。

 ちなみに僕の「Word」の場合、2000→2010→今回、というのんびりペース。正直、2000から使ってる機能はまったく変わっておらず、なぜそんなことを断言できるかと言えば同人誌製作でしか使っておらず、アクアプラスにお世話になる前の同人作家時代から製作シーケンスがまったく同じなので……ともあれ、同じ機能を使い続けるためにお金を払い続けている、のです。

 ということで使用感についてはなんとも……
 とりあえず「探せば」目的の機能はいつもどおりあるので、「はあ、まあ、あいかわらず役に立ってます」というぐらいで。

 ただWin8あたりからMSのOSやアプリは、UIがどんどんとっちらかる一方ですよね。というか古いUIと、iOS/Android型の新しいのを無理くり一緒にしようとしてクチャクチャになり続けてるというか……
それをまた完全に間違ってるリボンインターフェイス(便利でもなければわかりやすくもない)に合体させているから始末に負えない。
「Win10でメジャーバージョンアップは終わり」
だそうですが、そうするとこれとずっと付き合わなあかんのか、と思うとわりとゲンナリしますね。なんとかならんもんですかね。

 さてこのサブスクリプション、月額制、みなさんもう抵抗ありません?
 僕はだいぶあったんですが、徐々に無くなってきました。

 というのも、昨今スマホのゲームで、まあ功罪あるんですがガチャ・システムによって究極のフリーミニマム、
「使う人は100万使って、あまり使わない人は無料」
というのが成立しているではないですか。良くも悪くも。
もしシステムとしてそういうことができるなら、今までみたいに買い切り売り切りよりその方がいいのかな、と。
 上述のように「Jedit」にはアホみたいにお世話になってるのですが、あれ1680円(アップグレードで)なんです。
 でも世の中で1680円ぐらいをドブに捨てる経験ってなんぼでもありますよね。エイヤで通販した本が外れだっただり、たまには趣味と違うの観てみるか、と観た映画が外れだったり、繁華街でランチに入ったらさしてうまくもないのにそのぐらい取られたり。
 それがあなた、仕事で金を生んでくれたり、趣味の独り言を支えてくれたり、ともかく人生で触れ合ってる時間が恐ろしく長いソフトウェアが(おそらくFF11より長いので、トータルで3年とかこの画面観てるんじゃないだろうか)たったの1680円ですよ。
 16800円、いや月に1680円ずつ払ったって罰は当たらない。
(テキストエディタの場合はライバル多いので価格の叩き合いが起きてるという考え方もありますが)

 じゃ開発者にとって正当な評価がなされて対価が支払われるパラダイスか、というとその代わりに、スマホゲーがそうですけど、勝者総取りといいますか消費者の金と時間を数本のビッグタイトルが寡占するので、まあまたそれはそれでいろいろ大変だなあ、という気もしたり、いや、「Word」はそもそも寡占どころか独占じゃないか、とか、まあ、いろいろ考えました。

 ウチの同人誌も、たとえば『ミラクルズ!』なんか続きものなので疑似サブスクリプションみたいなやり方もできんこともないなあ、と思ったりするのですが、
(Kindleで、たとえば全巻セットが1000円で、新刊が毎年1巻ずつ追加されて前年版が廃盤になる、とか)
 ちょっとこまごま面倒なので実現してません。

 おしなべてこっち方向になっていくようにも思いますし(というかMSとAdobeがそうなってるんだからもうそうなってると言ってもよい)、いや、そうやって1000円500円と積んでいくと(すでに音楽だ動画だでコツコツ積みあがっている)最終的にはエライ金額になりそうで、どこかでオール・オープンソースみたいなちゃぶ台返しがあるかもしれないと思ったり、はたまた最近の世界はなんでもそうですが、くっきり二極化していくのかなあ、と思ったり。
 わかんないですね。
posted by ながた at 07:08| 雑記

2017年08月01日

コミックマーケット92出ます

今年も夏のコミケ出ます。
8/13(日,day3)  @東京ビッグサイト 東2 P-36a
サークル名もちろん「PowerNetwork!!」です。

頒布予定は『超越』。500円。
『運命の輪』『禁書』に続く青春会話劇第三弾。クール系腹黒、オタク系背脂に続く「美術部の残念貴公子」ポンちゃん今回のお相手は、筆者の十八番、クレイジー系天災。はてさて、どんなおはなしが飛び出しますことやら。

あと『ホカニナイ』と『Miracles! #7R』の在庫も持って行きます。どちらもすでにwebにアップロードしてありますが、「やっぱり紙で欲しい」方はどうぞ。

今の予定ですと来年と再来年の夏コミは少なくともビッグサイトでは無いので(オリンピックのため。変更になるといいのですが……)、存分に楽しみたいと思います。
posted by ながた at 02:08| 雑記

2017年06月05日

マッサージ機が効かない理由

鍼灸院の先生(元中国人)は鍼のあとサーヴィスでマッサージをしてくださるのですが、

「日本のお客さん、マッサージ、嫌がる人結構居るネ」
「ああ、僕もマッサージのあと体調悪くなったりすることがあるので、実は苦手です」
「そうなの」
「日本語で『もみおこし』とか『もみかえし』とか言うんですが、その瞬間は気持ちよくてもあとから気分が悪くなる」
「へー」
「以前、弟が買った電動マッサージ機を当てて『気持ちいい気持ちいい』と喜んでたら、その夜から翌日いっぱいぐらいなんとも気分が悪くて」
「あー、マッサージ機はダメネ」
「ダメですか」
「ダメヨ。わたし旦那さんの持ってたの引っ越しの時捨てた」
「なにか理由があるんですか?」
「ツボじゃないから」
「あー!!」

長年の疑問がいま氷解。
我が家にも本格派の椅子式からクッション内蔵タイプ、小型振動タイプなどいろいろあったのですが、どれもその最中は気持ちいいんですけど、結局根治もしないしそれだったらおとなしく寝てたりする方がいいかな、と使わなくなってました。
なんという盲点。
そらツボ押さんかったら何やってもあきませんわねえ。

「ということは」
「わたし、美容院のマッサージ断りますヨ」
「ああー……」

素人が文字通り的はずれなところなんぼグイグイ押してもしょうがないわけです。(アスリートが使い込んだ筋肉のケアをする、とかはまた別の話なんでしょうけど)

ツボそのものの位置はいくらでも情報があるわけですが
(たとえば「せんねん灸」のこちら↓)
https://www.sennenq.co.jp/knowledge/tubo13.html
場所だけじゃなくて押す方向によって刺激がぜんぜん違うので、なかなか難しいです。一度専門家に診てもらって鍼なり灸なりツボ押しなりやってもらうと良いですよ。
逆にいうと、そういう知見があればああいうのもよく効く、というか、そういう知見がなければああいうのの本来持つ力を発揮できない、というのはメーカーには言えない不都合な事実、かなあ。黙って当てればピタリと治る、と言いたいですもんねえ。
むしろ孫にタントンやってもらうぐらいの方が、血行が良くなる効果だけ発揮されていいのかもしれません。もちろん心理面もある。

餅は餅屋やわ。
posted by ながた at 06:06| 雑記

2017年05月30日

8mmフィルムの「DVDにダビングサービス」 フジフイルム

公式
http://fujifilmmall.jp/conversion/dvd_8mm/

お家にあった「8mmカメラ」で撮った映像を、えいやで380分分ほど(40本ぐらいかな)コンバートしてもらいました。
5/8発注の5/24仕上がり着、お値段は見積もりは94500円なるもおおよそ半額の53500円ぐらい。

中身はごく普通の家族の一コマです。
旅行先、僕や弟の七五三、運動会、おゆうぎ会などなど。
13歳下の奥さんは「きょとん」という顔をしてました。もう完全にビデオの世代で、8mmなんてカメラも映写機も見たことない。
とか言ってる間にそのビデオカメラも触ったことがない世代が育ちつつある。動画はみんなスマホで撮ったやつ。次はどうなるんでしょうね。Googleが全部記録してるから個人で記録する必要無くなる、とかそんなんですかね。

それはそうと品質ですが、さすが本家本元の提供するサーヴィス、予想以上にクッキリハッキリ。
もちろん元のフィルムが古いので、汚れやノイズは今の基準で言えばすごいもんですが、まーTVに映る古い時代のフィルムを見るように、いやそれそのまんまなんですけど、フィルム独特のしっとりした雰囲気があって、とてもいいかんじです。
動画のみならずスチルでもいまだにフィルムにこだわる方、あるいはアナログレコードやカセットテープにこだわるマニア、お気持ちわかりました。なんだかしんないんですけど、なめらかなんですよねアナログはね。

亡きおばあちゃんと母を間違えたり(母娘なもんで)、いまの僕よりずっと若い父が、僕と弟を両腕に抱っこしていたり、なんだか神様の視点で「見てはいけないもの」というか「見られるはずがないもの」を見ている感じがしました。8mmは一般的に音は別撮りなので、無音なのもまたミステリアス。

おうちに8mmテープがあって処遇に困っておられる方、いやもう富士フイルムさんに送りつけるしかないッスよ。朽ちて見れなくなる前に。あれ自分でキャプチャとか絶対考えないほうがいい。あれはつらいから。本当に。僕昔VHSテープを200本近くやったんですけど、もう二度とイヤ。
http://hoenaga.sblo.jp/article/22927518.html

もちろんですが各種ビデオメディアも大丈夫です↓
http://fujifilmmall.jp/conversion/dvd/

金額お高く感じられるかもしれませんが、この本数のフィルムを映写しつつ別のテープにつなぎ直してデータ化してDVDに焼いて元テープとパッキングして返送して……って手間を考えると、ボランティアとまでは言いませんが、おそらく儲け抜きのサーヴィスで、
「俺達はフイルム屋だ、最後まで責任がある」
という矜持を感じました。
すばらしいです。
posted by ながた at 12:05| 雑記

2017年02月18日

あびこ観音様



行ってまいりました。厄除けです。
節分前後(2/2から5)には護摩壇が焚かれて大盛り上がりなのですが、それは大変なので空いてる時に。

http://abikokannonji.com/

関西圏以外ではあまり有名でないかもしれませんが、創建AD546年。日本最古級です(聖徳太子の建てた四天王寺さんより古い)。

3500円でご祈祷をお願いして、帰りのおみやげは名物・あびこ餅本舗さんの「厄除饅頭」。蒸したてを包んでもらいました。



厄よー 除けよー
posted by ながた at 16:22| 雑記

2017年02月09日

のれん代 のひみつ


東芝がえらいことになってるのですが、
(↓現代ビジネスの記事がわかりやすい)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50757
この、買収した企業の「のれん代」てのがわかりづらいですよね。
そこで日商簿記3級のわたくしが華麗に解説……するのは荷がいささかtoo much.
そこにたまたま電話かけてきたのが、政府系金融機関でデリバティブ部門のトップを張る旧友(実在ですよ)。用件はぜんぜん別(「セレッソの開幕戦行かへんかー」)だったのですが、話がこれになりまして。

「……あれどういうこと?」
「えーっと要するに、東芝がこないだ買ったWH(ウエスティングハウス)が、いろいろ事情があってある会社を買った」
「うむ」
「蓋開けてみると猛烈に腐ってた。いまどのぐらい腐ってるか計算中」
「ああ」
「ちなみにWHは東芝からアウト・オブ・コントロール」
「そういうことか……去年も粉飾とか言うてたよね」
「あれはまた別。
そもそも『WHに6000億』というのが業界予想の倍ほど高値掴みだったらしい。で、そこで発生した『のれん代』の減損が出て……っていうところがイマイチわからんのやけど」
「ああ、それな、昔調べた。金融庁に居た時に」

言うてみたいですねそんなセリフ。iPhoneの美女の写真を見られながら(見せながら、ではなく)、
「ああこれ? 昔CIAに居た時に、サンクトペテルブルクでちょっち、ね」
2017年に「ちょっち」とか言うとる人間に未来は来んわ。
話を戻す。

「『のれん代はブランド価値』という考え方がミスリーディングやねん。あれはただの『差』」
「差?」
「そう。会社買ったらB/S(貸借対照表)に載せなあかんやろ。この場合6000億」
「うん」
「でも純資産はその会社の現実の数字しか載せられないから、この場合3000億。残りの3000億を『のれん代』てことにする。だからただの差」
「ほんで『減損』て何」
「アメリカはM&Aとかしやすくするために、その会社(事業)が損でも出してない限り、その『のれん』をなにもせずに乗っけたままにしてええねん」
「あー、そのかわり損を出すと一発でガーンと処理せなあかんようになる」
「そそ。たとえば1000億でも損だしたら、のれんの3000億と合わせて4000億マイナスが突然湧いてくる」
「なるほどー」
「ちなみに日本の基準では、それはそれでおかしい、ってことで最長20年で分割償却する」
「実体が無いから少しずつ消してけってことか」
「そう。だいたい買う買われる企業てのは人が財産なので、人が変わっていくと価値も変化していくしね。ここは日本の基準の方がリーズナブルだと俺は思う」

だそうです。
世界中でマネーが有り余っているので、ちょっとした案件でよくわからないぐらい札束が飛び交います。もはや複式簿記という、大航海時代の「一航海一決済」の会計システムが現実に間に合ってない気もします。
計算パワーはいま無限にあるわけですから、オール時価で毎日決算とかすればいいんじゃないかと思ったりしますね。そうすると株価みたいに上下しても傾向はだいたいわかるではないですか。ちゃうかな。

ともかくよくわかった気になりました。友よありがとう。
posted by ながた at 16:22| 雑記

2017年02月05日

Amazonが回収の告知をしてくれる のひみつ

Amazonから
「あんたの注文したこれ、メーカーから回収かかってるで」
というメールが届きました。案件はこれ↓ 象印の(日本瓦斯OEMの)カセットコンロ用ボンベでした。

https://www.zojirushi.co.jp/toiawase/announce/gb_kinkoku.html

幸いまだ残ってたウチのは対象外だったんですが、普通こんなもん街で買うと告知なんか到底見逃すでしょうから、便利というかなんというか。
いや、別にAmazonで買うべし、という話ではなくて、街のお店でもポイントカードかなにかに紐付ければいつでも可能なサービスではありますよね。そういう時代になっていくんですかねえ。

なんだか、すっぽんぽんですね。
うれしい! でも はずかしい!



写真はいつもAmazonを持ってきてくれる黒猫さん
posted by ながた at 16:22| 雑記

2017年01月24日

いささかtoo muchである

※以下はblogをリニューアルした時の挨拶文です。



 まいど、ながたです。
 新しいブログを始めたいと思います。

 小林彰太郎、といえば日本のモータージャーナリストの草分け。ペンを持った植村直己、「彼が居なければいま世界(のごく一部)はこうはなっていない」という偉大なるエクスプローラーです。
彼が功成り名遂げて育て上げたCG誌を後進に譲り、悠々自適のご意見番となっていた晩年、Audiのオールロードクワトロ(すなわち嵩上げA6ワゴン四駆)だったかな、を軽く借り出して乗って使って言い放たれた言葉が、これ。
 大変よい。しかし、

「小生にはいささかtoo muchである」

 おはようからおやすみまで暮らしを見つめるライオンの創業者一族の御曹司、もちろん小学校から成蹊育ちの東大卒。アメリカ大使館員に日本語を教えるバイトで小銭を稼いで初めてのマイカーを買った、いまは亡き帝国のエリート&エスタブリッシュメントです。マイバッハ(超高級車)だろうがヴェイロン(超スーパーカー)だろうがなに乗ってても誰も文句言わない、どころか「さすがは彰太郎先生!」と太鼓をドドンと叩く、そんな大御所がたかだか(失礼)ドイツ版スバル・レオーネ・ライトバンみたいなクルマをですね、
「いささかtoo much」
とこう来た。

「吾只足るを知る」

 それは東洋思想の柱の一本。闇雲に上へ前へ明日へと突き進むのではなく、いま現在この瞬間の自分はどうなのか、それに適したモノ・コト・そしてヒトはなんなのか、憧れでもなく諦めでもなく自然体で、そこを常に感じ・考え・そして行動する。流行りの言葉でいえばマインドフルネスですよ。ですか?
 ここに痺れる憧れるゥ。

 ということで、彰太郎先生ほどは無理ですがそのぐらいの心持ちで、私たちの日々を「ちょっと」楽しく嬉しく気持ちよく盛り上げてくれるいろいろを、書き留めていきたいと思っています。
 お暇なら観てね。
posted by ながた at 08:01| 雑記

2017年01月20日

エアコンの風向確認はおすみですか


 聞いてくださいよ愚かな男の生き様を。これが元電機メーカー勤務ってんだから……

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posted by ながた at 01:07| 雑記

2017年01月14日

十日戎



「商売繁盛で笹もってこい」。商都大阪の初春の風物詩、今宮戎、えべっさん。何年ぶりだろう…… 夜10時すぎに行ったのに入場制限掛かっててなかなか入れなくて、深夜2時頃クルマで再挑戦。だもので福娘は石垣ごしに眺めただけです。でもそれもまた幻想的でよし。

夜10時でこんな感じ↓


笹は一晩エアコンついてる部屋に置いてたらシナシナになっちゃって……
posted by ながた at 04:01| 雑記

2017年01月05日

あけましておめでとうございます


 今年もよろしく!

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posted by ながた at 18:23| 雑記

2016年12月28日

注連飾り



お正月よーい。

我が家では10年ほど前までクルマにもちいさいしめ飾り着けてました。あれめっきり見なくなりましたね。てことは平安貴族も牛車に着けてたんだろうか。
posted by ながた at 02:12| 雑記