2019年05月08日

奇跡は起きるよ何度でも



UEFAチャンピオンズリーグ2019SF 2ndleg
リヴァプール 4-0 バルセロナ
(トータル4-3、レッズ勝ち抜け)

「応援が力になる」
 COP(リヴァプール・サポ)観てると本当にそう思いますね。

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2019年02月25日

マンチェスター・シティ、カラバオ・カップを連覇して1冠目! めざせ4冠! その前にこれで予習! シティとは!? ペップとは!? そしてポジショナル・サッカーとは!?



●ドキュメンタリー番組『ALL or NOTHING』Amazonプライム・ビデオ



 超おもしろい。
 マンCのリーグ優勝、2018シーズン密着ドキュメント。
 必要以上に湿気を入れない、だからといって涙や情熱、浪花節が無いわけではないもちろん溢れ出す、多大な期待を背負いながらぶっ壊れまくるメンディ、未熟児の子が気になって仕方ないDシルヴァ、頼れる主将・コンパニも黙々とリハビリを続け、満身創痍のシティはしかし4冠めざして突き進む。率いるはもちろんペップ、ジョゼップ・グアルディオラ監督、スペイン人、カタルーニャ人、バルセロナのレジェンド。
 ペップの英語が汚いのなんの(笑)
 練習中や試合前後の気合い入れではFワード連発(もちろんハンドサイン付き)、常に冷静に敵の嫌がるところへズボズボパスを出してた現役時代ピッチ上の姿からはかけ離れ過ぎてて面食らいます。
 まあしかし忙しいですから、監督も選手も。
 ギュッと凝縮して短時間で、必要な戦術や方法論を飲み込んで咀嚼して栄養にせねばなりません。この「吸収力」言い直せば「学習力」こそが現シティの強さで、おそらくはシティ(の強化担当チキ・ベギリスタイン)の選手選択の第一優先順位にあるのはこの能力ではないか。
 まもちろん現在の1トップはアグエロかジェズス、つまりアルゼンチン代表のブラジル代表の9番を2枚揃えているわけですから、単純に能力値も最高級なわけですが。

 そのペップ、およびシティが是として取り組むのが「ポジショナル・プレー」という概念で、ぼくの理解では
「次のプレーをする時に、さらに有利になる位置へ位置へと全員が動き続ける」
ような感じ。変な日本語だな!
 A選手からB選手にパスが出たら、B選手が次のプレーの選択肢を持つわけですが、その選択肢がいい選択肢がたくさん並ぶように、A選手も含めた他の選手たちも動く。B選手がC選手にパスを出したら、次も同じように……で、こうしてパスを繋いでいくと、相手の陣形が崩れる。そこで主にウイングか攻撃的MFが、フリーに近い体勢十分でボールを持てる。こうなったらピンポイント・クロスを正確に入れて、優秀なFWが仕留める。
 概念はシンプルなのですが、実現はたいへん難しい。個々の選手が、相手にプレスを掛けられてもボールを簡単に失わない能力があり、正確に味方にパスを出せる能力があり、自分にボールがない状態でも(敵も含めた)周りの選手の動きを把握して味方の並びをよりよくする位置に走り……というのを90分繰り返す。身体もですが頭が死にそうです(笑)
 TV観戦してると斜め上から見れるので「あそこにスペースが」なんて誰にでもわかるわけですが、ピッチ上では平面で見てるわけですから、そう簡単に「優位な位置」なんて理解もできないし、見つけられない。これを攻撃時も守備時もずーっとやる。
 だからシステム、4-3-3だとか4-5-1だとかいうのは相手の並びに合わせてスタート位置を変えるだけの話で、いざボールが動き始めたらやってることは基本同じ。

 まあ、鍛えればどんな能力も上がりますし、ウイングやサイドバックならタッチラインを背負うので半分ぐらいの視野や感覚でもイケるのかもしれませんが、中央はたいへんです。特にど真ん中、守備的MFやアンカー。
 だからシティのいま一番の悩みがその中央、ヘソ、「フェルナンジーニョの換えが居ない」という点。
 もし今年、ケガその他の要因で「フェルナンジーニョ不在がキツくてタイトルが獲れなかった」ということになったら、また大枚叩いて大物買いそうです。実はラキティッチ(バルサ)に粉掛けてるんじゃないかなと睨んでるんですが……4歳若返るだけでも時間が稼げる。デ・ヨング(アヤックス、来年はバルサ)は個人的にはシティ行ってペップの下で勉強した方がよかったと思うんですが。まあ、バルサに誘われりゃ断れないのはよくわかりますけども。
 もちろんペップは現役時代そこの選手。「タクトを振る」という表現がピッタリの魔法のパスワークは以下の動画で↓
 冒頭2つめのプレー、「2列飛ばす」というのがヨダレが出ます。反応したクライファートも凄いですけど。
https://www.youtube.com/watch?v=ak7IGC1HFrI

 ここからまた繰り返しの妄言ですが、わたしサッカーのキモはあのポジション(セントラルMF、特に低め)だと思ってて、だから自分がサッカーコメディを描く時に10番をあのポジションに配置したりしているわけですが、ペップという世界最高の監督が、最先端の理論を振りかざしても、「フェルナンジーニョが居ないとしんどい」みたいな話になるのが、サッカーのおもしろさだなあ、と。
 結局やるのは人間です、それも記名性のある、属人的な、「この人じゃなきゃダメ」みたいな。
 システムだ、オートマティズムだ、鍛え上げろ身体を神経を認知を、とGPSブラつけて一挙手一投足を3Dで解析して機械学習だビッグデータだなんだかんだをビュンビュン計算して、行き着いた先が
「フェルナンジーニョ居ないとしんどい」
てのがおっかしいでしょう。
 そんなこと草サッカーを素人がひと目見てもわかるじゃないですか(笑)
 まあだから観てられるといいますか、スペックがいいのが活躍して、上からいいスペック並べたチームが勝つ、のではない、ところこそが、サッカーのおもしろさです。

 先日C大阪v神戸戦の感想を書きましたが、監督、ロティーナ、リージョ両者ともスペイン人でその「ポジショナルサッカーとは」をよく識るお二人。だからこそガップリ四つの見ごたえあるいい試合で、一枚上手だったC大阪が「VIP」をほぼ無効化できたわけです。

 というような付け焼き刃の理解は以下の本で得ました↓
 ペップの本というよりポジショナルプレーの本かも。
 でも上述の「マンCは学び続けるチーム」という認識も補強してくれます。なんせその監督、ペップ自身が学びマニア。勝ちたいというより学びたいからサッカーをやっている、とすら思うほどです。
 まあ最高峰の人というのはどんな分野でもそうなんでしょうけど。
 この本薄めて薄めて
「ペップに学ぶ学び方」
みたいな安い本つくったら売れるかも。

 ペップは現役後半、ビッグクラブ引く手あまたの中からイタリアのブレッシアという小チームを「Rバッジョと一緒にやれるから」と選んだり、当時はまだ珍しかったカタール行きを決めたり、リージョに誘われてメキシコでちょっとやったり、すでに指導者としての未来を見据え、見聞を広めていたような気もします。
 戦略家。

●本『グアルディオラ総論』マルティ・ベラルナウ


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2019年02月07日

相手にプレゼントを渡すこと



 鴨頭嘉人さん@YouTube。

https://www.youtube.com/watch?v=Vg0SaqWq20E

 NY帰りのエリートサラリーマン、okbちゃんに教えてもらった動画です。
 つまりこれもプレゼント。

 その冒頭のセレクトショップの店員さんの話が例としてすごくわかりやすく、また憧れるのですが、そんな店員(セールス)はそうは居ない。
 つまり「GIFTする」、し続けるのがいかに大変か、ってことで……まあ、でも「そうであろう」と心がける、意識し続ける、習慣にしようと目論む、のは姿勢として正しい。
 いやー、ぼくもなんとかそうでありたいなあ。
 ぼく一応言葉を遣う仕事してるはず(最近ホント自信無いス)なので、言葉を贈り物にできるように、精進します。

 いや、言い訳じゃないですけど、ぼくそういうのヤだったんですよ。若い頃は。
「『ありがとう』とか言うてる暇あったらやれや」
「『ありがとう』言うたらやらんでええと思ってへんやろな」
とかとか。
 行動して現実を動かすのがまず第一で、そこに言葉は必要ない。
 動かせないなら言葉なんかなんの意味もないし、動いたらまた不要なものだし。
 と、言葉に人一倍関心があったからこそ、必要以上に「言葉の無力」を強調していました。
 ……んですが、まあ年取ってくると、潤滑油とか、テーブルの上の一輪の花とか、それがエンジン本体やお昼の焼きそばそのものより場合によっては大切だったりすることもある、という、これもまた現実をよく体験するようになり、「どっちもたいせつ」みたいな気分になってきました。
 言葉は本当に無力でなんの栄養も無いのですが、化学反応における触媒のように、心や身体をポン、と押して、それによって心や身体が動き出して、物事が動き出す、ということはよくあります。
 それでいいし、もしそういう反応が起きなくても、まず自分に対して「いまなにを思ったか」の決着、区切りをつけてそれをもう一度自分に刻む、という効果もあるので、言葉はだいじに遣っていきたい。
 と思います。

 おかえり会ではピロさんと3人で3時まで呑みました。積もる話がありすぎて。

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2018年10月03日

「組織か個か」(懐かしい CLグループステージ ナーゲルスマン 1-2 グアルディオラ


 ホ軍のナーゲルスマン監督は弱冠31歳で弱小地方チームをウルトラ強化した、マンガの主人公みたいないま話題の人。対するシティはもちろん昨年度プレミア王者、監督は言わずと知れたペップ・グアルディオラ、「いま世界最高の監督」と讃えてもおそらく97%ぐらいのサッカー・ファンが苦々しく首を縦に振る名将です。

 試合は開始早々1分、CBの間に行ってまえスルーパスが綺麗に通ってホ軍先制。しかしシティもすぐの8分、左ペナエリア角にスルーパス出してサネを走らせ、抉ってセンターへ折り返してアグエロ。
 その後ワラワラと攻守とも寄せの早いホ軍と、老獪なシティがその圧力をうまーく外しながらチャンスを伺う時間が過ぎて終盤86分。なんでもないロブ・クロスをホ軍CBが胸トラップして脚で処理しようとしたその、胸>脚の隙間をダヴィド・シルヴァが掻っ攫ってゴール。で決まり。

 名前聞いても知らん人ばかりのホッフェンハイムが、どの人の名前も知ってるシティを、かなり追い詰めた、と見れば大善戦、なんですが、結局未熟なCBの小さなミスを百戦錬磨のヴェテランFWが突いて勝利、と見れば順当。
 観てても、時間の過ぎるのは確かに早かったですが、あんまりワクワクはしなかったかなあ。どちらかというと判官贔屓で観る方なので、ホ軍側で観てたんですけどね。

 で、タイトルのような懐かしいことを思い出す。
 ホ軍、というか現在のホ軍を組み上げたのは今RBライプツィヒに居るラングニックという人で(ちなみに来年ナーゲルスマンもライプツィヒに行きます)、この人の考え方が大枠でいうと「群れで戦う」というもの。ボールの取り方をシステム化して、それがこなせる若いハードワーカーを揃えて走る。
 ……でもそれは仮にもビッグ・クラブと言われるようなチームならいまやどこでもやってることで、シティだってそうだしRマドリーだってユヴェントスだって、いまはFWからマックス走ります。世界で2人だけ走らないのが許されてるのはメッシとクリロナ……まああとイブラヒモビッチもそうかもしれん。
 セイバーメトリクスで一世を風靡したアスレチックスが、結局は「それだけでは」ワールドチャンピオンには手が届かなかったように、システムで作り込むのは90点のところまではいけますが、そこから先の10点を稼ぎ出すのは特別な個、つまりアグエロやシルヴァで、それはたいへんお高い。

 また別の言い方をすると、膠着状態を打開したり、あるいは逆に大ピンチを間一髪しのいだり、できるのは「ひらめき」で、これを持つ(発生頻度が高い)選手が「違いの作れる選手」。そういう選手抜きでそういうことをしようとすると大変負荷が高い。
 むしろそんな複雑で精度と密度の高いことができる選手は、ひらめかないんじゃないか。
 以前バルセロナが強かった時、メッシ・チャビ・イニエスタを生んだその育成システムが讃えられましたが、「でもバルサ出って他で伸びないじゃん」という批判もあった。ボージャンとかドス・サントスとか。

 まあでも逆に言うと、ペップ・シティをここまで追い詰められるなら他のチームになら強豪といえどわりと通用しそうで、それは観てみたくもある。

 ということで、先日「リバポおすすめ」と言いましたが、ホッフェンハイム、というかナーゲルスマンもチェックしておくと、通っぽく見えますよ。言い方はこう。
「いやぁ、ナーゲルスマン来年ラングニックと組むんでしょ? 楽しみだねぇ」
目を輝かせた相手がべらべら喋りだしたら全部聞き流す。

 余談ながら、金にあかせてありとあらゆるスポーツに赤ベコを露出させていいかげん食傷気味のRBグループですが、先日人が居なくて困ってたトロロッソ・ホンダの来季ドライヴァーに一度「捨てた」クビアトを再雇用するという英断を下し、まあ「間違ったら正す」ができるっていうのが強い組織の証拠かなあ、と思いました。
 しかし僕ならあんな扱い方されたらもう一生レッドブルは飲まない、というぐらい酷い扱い方されて、それでも「乗るか」と言われれば「乗る」と答えるクビアトはタフと言うか、F1というのはそんなに魅力があるもんなんかなあ、と感心。
 そう思うとニコ(・ロズベルグ)はホントにもう走りたくなかったんだなあ、ともはや懐かしく思ったり。

 お金が無くて困ってるスポーツは、RBグループとDAZNに相談するといいと思うよ。
 お相撲とかまるごと買ってもらった方がいいんじゃないですかね。
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2018年09月16日

マンガ『ゴールデンカムイ』1-15 野田サトル マンガ『王様ランキング』 goriemon





https://mangahack.com/comics/5207


 こないだ久々に会ったOさんに「最近のマンガでオススメは」と聞かれ、それならこれかなあ、ということで対照的な2作品。

『ゴールデンカムイ』はザッツ・エンターテイメント、失踪した父を探すアイヌの少女と、「不死身の杉元」と恐れられた日露戦争帰りの元兵士。この2人が謎の金塊を巡り19世紀末の北海道を駆け回る。その過程で知り合うは「クセが凄い」男と女。脱獄王、元マタギ、苛烈な人生を生きるスナイパー、不敗の柔道家、人食い医師、ロシアの工作員?、占い女、極めつけは土方歳三&永倉新八。相対するは日本に軍事政権を築かんとする狂気の将校とその変態部下達。

 どなたかが「スタンドのないジョジョ3部」と評してたのですが、いや、もっと濃いです。もうお腹いっぱいです、って言ってるのに「まあまあ」と言いながら替え玉を鉢に突っ込んでチャーシューの塊を乗せてくれる店主。
 特濃のキャラ大盛り、「アイヌの金塊」という謎を追うワクワク、そしてちょっと昔の北海道を舞台にするセンス・オブ・ワンダー、とはいっても荒唐無稽に至る直前で止めるバランス感覚、また暴力とグロテスクが多めながらもコミカルなシーンも同じぐらいあって読後感は苦くない。
 エンタメ作品に限らず、何かを作る時には「乗せて乗せて」のプラス志向では要素同士が喧嘩してあまり上手くいかないことが多いものですが、これは乗せれば乗せるほど愉しい。そういう意味ではむしろ珍しいかも。

 で、この作品が修練を積んだプロがしっかりした準備と調査を経てたっぷりとした労力を掛けて築き上げるイメージの旅順要塞なら、次の作品は知将が手造り速成で築いた千早赤阪城。しかし地形地勢と知恵&勇気をフル活用し、大軍をも追い返す。

『王様ランキング』はザ・マンガ。画と内容の解像度のバランスが非常にいいのです。

 手塚神が大友克洋先生が出てきた時に、
「あんなものは僕にだって描けるんですよ」
と嘯いた話、あれは我々下々は嫉妬と負け惜しみの混合物だと思ってしまったわけですが、実は意外とそうではなく、
「そんな解像度で画を描いたら、
 そんな解像度の話が必要になるではないか。
 それはまず持つのか?
 持ったとしても求められているのか?」
という問いかけだったのかもしれません。
 マンガですから、実写でできないことの方により強みがあって、それは「どんなことでもできる」、つまりまるで無茶苦茶や強引なファンタジーを、無理矢理にでも読者に説得できること、です。
 それらのイメージは独創的であればあるほど抽象的にしか表現できないはずで(というのは同語反復で、わかりやすく具現化できてる時点で独創性は低い)、となれば「描き込めてる」って時点でそれはマンガの強みを活かしきって無いのではないか。

 鏡の魔女は鏡の魔女、強い王は強い王、影の一族は影の一族。
 それがわかればそれでいいのであって、それ以上は不要とまでは言わないまでも、投下する労力に比して得られる効用は落ちていく。
 おひとりでコツコツ描いて、そのノートが教室を回ってクラスメイトが見て楽しむ、早く次を描いてくれとせがむ、そんな雰囲気が
「いやーこれがマンガの原点でしょう」
みたいな気分になります。まあそんなこと言ってられないのは百も承知の上で。

 その形の話と、偶然か狙ってか、内容も合っている。
 主人公の王子は腕力がゼロで口がきけない。つまり王様=為政者として必要な武力と言語力、二つながらにして無い。しかし、であるがゆえにカゲを始めとする仲間がその周りに集い、彼が別の力を得ていく過程をサポートする。
 美麗な画、独特の世界観、緻密で複雑な話。
 マンガといえばそれらが必要、と我々は思い込んでるわけですが、それらが無ければマンガにならないのか?
 違う。

 ──ということで、二つ並べて読まれると、マンガという表現の大きな可能性、まだまだ開拓されていないそれを感じられて、なんだかホッとします。そしてtwitterなどSNS発のマンガが昨今はすぐ紙媒体になるように、『王様ランキング』のような方向でも、漫画家になれたり、お金を儲けたりできないわけではない世の中になってきた、という状況も(われわれ読者的には)心強い。

 というような小難しい話は抜きにして、2作品ともおもしろいです。
 どちらもどなたにもオススメ、どうぞ。

posted by 犀角 at 11:20| コンテンツ

2018年09月11日

映画『ジュラシック・ワールド』(2015 監督:コリン・トレヴォロウ)



 こないだやってたのの1つ前、シリーズ4作目です。AmazonPrimeVideoで。

 非常に丁寧にできてますね。
 大ヒットしただけあって。
 正直「カイジュー映画」としては『シン・ゴジラ』なんかの方がよほど破壊、恐怖、気持ち悪さ、それに人類の知恵と勇気が堪能できると思ったのですが、そこはそれ子どもたちがメイン顧客、「怖すぎて逃げ出す・泣き出す」まで作り込んではいけません。このぐらいがプロが弾き出したボーダーラインなのでしょう。

『プリキュア』の映画でもアクションあれ好き勝手やってるようで、メイン顧客の未就学女児が「怖がる」までいかないように細かくチューンしてあるそうです。
 というか、1回ブラックとホワイトが関節決め合いっこしたら客席がパニックに陥って、「しまった」ということでそれ以降。

 だから大人から見れば管理された暴力、そうプロレスをダイナソー達が行うわけですが、じゃプロレスおもしろくないかというとそんなことはなく、その分「ここでこの技」「ここでこう返す」の筋書きが練られており、愉しめます。
 それに至るアクション・シーンも、滝壺へ飛び込むとか古ジープを直してカッ飛ぶとか、子どもたちのやってみたいことてんこ盛り。トリケラトプスの幼獣に乗れるとか。お兄ちゃんの方が、彼女がいるのに園内の女の子に色目を使ったりするの、あれも小学生ぐらいの子どものイメージする「イケてるお兄ちゃん」の像ですよね。
 主人公のマッチョマンとヒロインの辣腕管理者のラブストーリーはあっさり、グロいシーンも起きていることはちゃんと描きつつも映像としては刺激少なめ、など細部までワンカットワンカットよく考えられている、と思いました。
 まあ映画で、しかも超ヒットシリーズの久しぶりのナンバリング・タイトルなんだから気合いも入りますけども。

 製作総指揮もちろんスティーブン・スピルバーグ、おっさんいくつになってもいつでも上手いですね、こういうのがね。ホントに。なんていうの、センス・オブ・ワンダー? 脳内で観てるイメージが普通の人より鮮明なのかもしれませんね。

 子ども引っ張れると親、ファミリー、友達、あるいは数家族団体で、と客数どんどん増えていきます。興収も上がるし、このクオリティなら大人が観てもまあ楽しい。「しょうがなく付き合った」というレベルではない。みんな幸せ。
 「映画館で観る」という行為はよほど映画好きな方以外は時間手間金銭コストがけっこう高いわけで、僕なんかも「シンプルエンタメはもう映画館で観んでもええわ」などと斜に構えてるわけですが、配信でメシ食いながらサクッと観られるのなら話は別。いやむしろこういうものの方が、夕食時に家族で観るなら適。
 そういえば子供の頃はよくTVで映画観たなぁ、と思い出しました。

 余談ですがいまや「恐竜」は男の子だけでなく女の子も大好きで、以前地元・大阪市立自然史博物館で恐竜展やってた時に友人の息子さん方小学生男子三人と一回りしたのですが、4割ぐらい女の子でしたよ。
 カッコイイですからね、恐竜。
 謎に包まれていてホントのところはわからない、ってのもいい。

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2018年09月09日

ドラマ「ホワイトカラー」シーズン1






 おもしろい。
 天才詐欺師が刑期の代わりに様々な事件(知能犯=ホワイトカラー)でFBIに協力する、という筋立て。キモはこの詐欺師(ニール、若いイケメンでシャレオツ)と捜査官(ピーター、捜査能力以外はただのおっさん)の間に、平穏と緊張が交錯するところ。
 というのも、毎回の事件とは別に、その詐欺師がずっと追ってる(女がらみの)事件があって、その事件の情報が入ると詐欺師は暴走してしまうのです。そのたびごとに捜査官は信じられなくなって二人は喧嘩する。でも目の前の事件が解決すると落ち着きを取り戻す。
 ここ一つグキッとひねってあるので、一般的な一話完結の捜査・推理モノと違って飽きないし、個性もある。

 脚本屋からすると、ここひねってあるおかげで、全体像の設計は複雑になるものの、各話のエピソードをそんなに掘らなくていい(特に人間関係)ので、むしろ楽なんじゃないかなあ、と思ったり。いややったことないですからむしろ大変かもしれませんが。
 脇役、特に捜査官の奥さん(エリザベス)が旦那を上回るしっかり者、詐欺師の相方(モジー)がなんでもできる器用者、ということでコミカルな場面も多くあって、シリアス度が高すぎず見やすい。
 銃撃戦は少ないけど緊迫する(たとえば潜入捜査がバレる)シーンは多く、基本知能戦ではあるものの万能モジーが適当にサバいてくれるシーンも多かったりして理解づらくはなく、バランスがいい。
 暴力シーンとお色気シーンが控えめなので、嫌がられる要素はあんまりないし。

 ということでおすすめです。
 シーズン数たくさん作られる作品はやっぱりよくできてますね。
 6まであって、一応完結しているそうです。

posted by 犀角 at 14:27| コンテンツ

2018年09月07日

スマホゲーム『プリキュアつながるぱずるん』バンダイナムコ


https://precure-app.bn-ent.net/

 通称『キュアぱず』、初日からやってます。
 やっと今いるプリキュア55人、ブラックからアムールまで揃いました。
 いえーい。

 ゲームとしては「3つ以上連鎖消し」でターン制、ピースは毎回ランダム。ちいさなお子様でもすぐできますが、面によっては難易度がかなり高く、大人でもいいカード持っていって(ここでプレイ時間数(とお金)がモノを言う)さらに頭ひねらないと負ける。

 良心的といっていいのかな、プリキュアのカード(通称・変身カード)が万能に強いのですが、これが手間と努力で無料でも手に入るのです。
 それ以上のカード(★5とか)は入手できるタイミングがわずかで、その時にガチャ回さないと得られないので、まあ課金したければそれもできて、カード収集以上の意味もある。

 という感じ。
 ごくスタンダードなスマホゲーではないかと思います。

 サービススタート当初は脚本チェックもロクにされてない有様で、
「浄化された方があいつのためモフー!」
と絶叫するモフルンなど、本編では絶対見られない珍しいものが体験でき、またゲーム難易度の方も異様に高く、それも、
「クリアしたきゃコンテ(実質有料)しろ」
という太古の昔からユーザーが一番ムカつくタイプの難易度。正直何度も止めよかな、と思ったのですが、(去年の)東映の株主総会で、
「あのアプリは『プリキュア』の価値を毀損してるのではないか」
とまで厳しい質問が飛び、その後かなり梃入れされてだいぶ良くなりました。
 いまは本編のSD(監督)陣がテキストは見てるようです(各SDのTwitterなどより)。
 ゲーム内容の方も、去年の中盤以降はパズル感が高い、やりがいのある面もよくあって、まあまあです。最近ちょっとマンネリ気味だけど。

 当初、途中放棄のダイアログが
「あきらめる」「ゲームにもどる」
の二択だったのですが、ユーザーから
「プリキュアは絶対に諦めない」
とツッコミが入って
「マップにもどる」「ゲームにもどる」
とわかりにくくなった、という心温まるエピソードもあります。

 穿った見方をすると、おそらくコンテンツ所有者の東映の方からはある程度、
「視聴者サービス(特に主力視聴層の未就学女児)」
でやってくれ、という要求がある。
 とはいってもいくらか儲からないと開発費も出ない(声はもちろん本物、カードも物によっては「これは(『ハートキャッチ』のキャラデの)馬越さんの原画では!?」みたいなのもある)ので、バンナムとしてはお金使わせたい。
 しかも実際の開発会社はおそらく下請けなので、言われたこと以上はビタイチ作業をやりたくなくい(おそらくこのアプリがどれだけ儲けようとこの会社には一銭も入らない)。
 この三者のバランスが難しい。

 それらの大人の事情を加味するとよくやってる方だ、と考えることもできんでもないですが、しかし『プリキュア』といえば15年続く大名跡、いま稼働してる日本のアニメ・マンガ・ゲームコンテンツの中で実績も実力もトップ20には入るのではないかと思われ、そのIP(知財権)使ってこれか、と思うと若干寂しい、というか、IP商売ってホント難しいなぁ。

 バンナムというかバンダイという会社は今や「関所経済」((c)安冨歩……利潤を出すには「関所」になるしか無い)の関所として儲けている会社で、つまりIP商売を突き詰めると関所商売になり、関所は握れば勝ちであとは基本何もしなくてもよく、いやむしろなんらかの努力をすればするほど%表記での「効率」は落ちていくので、つまり努力するインセンティブはゼロどころかマイナス。
 つまり何もしない。
 IP商売というのは原理的にこうなってるので、ファイナルカスタマーも原権利者も搾取されるだけ。だから別ルートを迂回したいわけですが、別ルート走るとそこに関所ができる。
 取次を回避すればAmazonが通せんぼ。
 ここを打ち破るには「成長強要」つまり「もっと稼げ」と関所そのものに圧を加える必要があり、それがアメリカだと株式市場が一応機能してて、AppleやAmazonみたいな絶対王者ですら常に「前年同月比で儲けねば」というインセンティブになって(まあその車回し続けるハムスターみたいな企業の生き方がええかどうかは別にして)、ま一応イノベーションが起き続ける。
 日本はそれも無い。

 まあ仕組みの話は別にして、逆に言うとキャラの力ってこの程度で、大ヒットスマホゲー、たとえば『グラブル』でも『デレマス』でもなんでもいいのですが、一見カード集めのために一生懸命やってるように思えて、実は、カードそのものは
「努力、いやコストを投下したこと、へのご褒美」
という賞状みたいなものに過ぎず、「それが欲しい」んじゃなくて「それが与えられた自分が欲しい」もうちょっと簡単に言うと
「ほめられたい」
ってところがエンジンになってるのかなあ、と言わずもがなのことでありかつもう多数の方が指摘されてると思うところへ、車輪を再発明しました。
 あんま褒められないですからね、日本の社会って。

 持ってるレアカードをExcelで管理してましたら嫁はんに
「うわっ、オタクキモッ」
と罵倒されましたが、この人は私がゲーム開発をしていた過去を忘れている。
 カードが欲しいんじゃない、自分が何をどうしたか、これから何をすべきかを明らかにしたいだけだ(キリッ

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2018年05月31日

映画「犬ヶ島」 監督:ウェス・アンダーソン


http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/

 面白かったです。
 ストップモーション・アニメ。
 犬を助けに行ったら、犬に助けられた話。

 奥が監督のファンで、引きずられるようにして前作『グランド・ブタペスト・ホテル』を観まして、なかなか良かったものですから、今作も。
 独特のテンポ、感傷的な場面でも演出過多にならずCoolなところ、個性的なキャラと脱力ギャグ、次の展開が読めないところ、そしてなにより映像の凝り方。
 ストップモーション・アニメやクレイ・アニメには、3Dアニメにはない「圧」がありますね。

 今回は舞台が「20年後の日本」ということで、我々日本人としては「おっ、受けて立ちましょう」とニヤリするものですが、見事に頷ける。違和感なし。
 絵面だけではなく、舞台の社会性やキャラクターの人間性もとても日本的。たとえば、主人公を助けるヒロインは交換留学生のアメリカ娘で、Wikipediaには「ホワイトウォッシュだ」という批判もありますが、いやいや、彼女の活躍を我々が観ると、
「いや、こういう化外の者(=立場の無い者)でないと、こういう言動・行動はできないのよ、日本では」
 むしろ監督の見識スゲー。
 脚本チームに日本人(らしき漢字のお名前)がおられるようで、その方がある程度は整えたにせよ、見事なものです。
 元々クロサワやミヤザキが大好きな御仁らしく、日本という異文化に対して雑な扱いがないのが嬉しいですが、その分、自動的に辛辣にもなります。
 犬ヶ島の打ち捨てられ方は、胸に痛い。

 リアリティ一辺倒ではなくて明らかなパロディもちょいちょい混ぜてあって、そこも楽しい。
 お寿司を調理する場面が挿入されるのですが、魚介の切り方とかめちゃくちゃで(笑)それはもちろんわざとで、そういうこと=たとえば築地のセリを、たとえば「すきやばし次郎」を、過度に神格化する欧米セレブリティを軽く揶揄しつつ、「たかだかそんなこと」に血道を上げる日本人の凄さとバカバカしさを同時にサラッと表現している。
 冒頭、少年3人が見事な和太鼓を披露するのですが、3人とも微妙に色白のぽっちゃり体型で、年嵩の日本人が特に好む「男の子」の原型──金太郎さんのような、近所の子ども相撲チャンピオン──を直撃しており、えっ監督なんでそんなことまでご存知なんですか、と。

 といって日本フィーチャーすぎず、テーマは普遍的。悪人よりも怖いのは暴走官僚機構だ、とかね。
 兄が弟に自分の役割を継がせるところなんか、泣けますね。

 脚本は非常に鉄板で、危なげがなく、言い方は悪いのですが「勝ちに来た」のかなあ、などと穿つこともできます。でももしそうであったとしても、この公式webをご覧になればわかるとおりの濃さ、到底普通にファミリー層に諸手を挙げてオススメ、とはいきません。
 なんででしょうね(笑)
 いや、ファミリーでご覧になってまったく問題ないですよ、でもこれ観に来るぐらいならコナン君観ちゃうだろうなあ。
 もし同じ脚本で、日本人のアニメーターがアニメ作品を作ったとすると……と考えて、いや到底こうはならん。おそらく主人公(アタリ君)がもっと華々しく活躍するだろうし、劇場版『999』のように突然美少年だろうし、ヒロインはもっと美少女でしょうて。それでも別に問題なくテーマを描けますしね。
 だからそういうところ、ウケそうな要素、というのは実は(いつでも)問題ではなくて、むしろ場合によっては、豪華具沢山のパスタが具の感触に舌を奪われて何を食べてるかわからなくなるように、邪魔さえする。ホントはパスタが美味しくないと具がどんなに派手でもトータルではあんまりいい印象が残らないものですが、みんなそれを見ないふり、忘れたふりをするんですよね。
 以上余談。

 ということで、コナン君もいいですがちっちゃいときからこれを観せておくと、変なオトナに育つ。

 吹替・字幕がありますが、字幕は声を当てているのがハリウッドスターばかりで、トレーラー観るとわかりますがカッコイイんだこれが。スカヨハやオノ・ヨーコも出る。
 でも監督の画作りを細かいところまで堪能したいなら、画面を舐め回せる吹替かも。吹替陣もいい感じです。
posted by 犀角 at 16:15| コンテンツ

2018年04月24日

岩合光昭写真展「ねこの京都」(大丸・心斎橋)


http://www.crevis.co.jp/exhibitions/exhibitions_071.html

 NHK「世界ネコ歩き」ファンにはおなじみの
http://www4.nhk.or.jp/nekoaruki/
「美山の義経」や「神社のツキ」がおおきなプリントで満喫できます。
 レコーダに録ったのを何度も観てるはずですが、やっぱり画像は「鮮明な大サイズ」というだけで迫力と臨場感が違います。

 岩合さんの──というかプロ・カメラマンの──写真のすごいのは、あんな動くものを「ここしかない」という一瞬で切り取ってるところで、僕なら20コマ/秒のα9でメモリカード1枚使い切るまで連射しても撮れそうにない。
 義経がおじいちゃんに土管から引っ張り出されるところ、ツキがおばあちゃんに社務所から連れ出されるところ、オス猫の──というか哺乳類のオス一般はおそらくそうで──情けない表情にシンパシー。
「あーっ、わしここにまだいたいー」
 閉店する居酒屋から追い出されるおっちゃんと同じ顔です。
 ありきたりな表現ですが、彼・彼女を通じて人間が見える、しかも素のままに近いそれが、だから、動物写真はおもしろいんでしょうね。

 GWめいっぱいやってるので、ミナミ出られたらふらりとどうですか。
posted by 犀角 at 09:36| コンテンツ

2018年01月19日

「ジブリの立体構造物展」@あべのハルカス


・公式
http://www.ytv.co.jp/ghibli2017/highlight/index.html
・ハルカス美術館
https://www.aham.jp/exhibition/future/ghiblis3dmodel/

 行ってきました。
 良かったですよ。

 油屋、サツキとメイの家、カルチェラタン、ハイジのおんじの家、ソフィーの帽子屋の机、アリエッティの暮らす部屋、湿っ地屋敷&大岩家……と観ただけで「あのシーン」を思い出す立体物が実寸大からジオラマまでたんとあって、
「あ、あれは本当にあったんだ!」(ない)
と嬉しくなるととともに、たとえば『ラピュタ』がブリューゲル(の『バベルの塔』)だと、指摘されて立体物を観てようやく、
「そうかひらべったく潰したバベルの塔か!」
と初見以来何十年目かに感心したり。
 湯屋(『千と千尋』)って中層階に入り口があって、上が客用、下が従業員用&ボイラー室なんですね。わたし方向音痴なもんですから画面観ててもぜんぜん把握できてなくて、千尋が従業員部屋から外を眺めるとずいぶん見晴らしいいみたいだから上の方にまとめられてるのかな、そうヨドバシ梅田の駐車場のように、とか勘違いしてました。
 そういうのが一目でわかる。

 何度も何度も観てるんですけどねえ(笑)
 その上で行われる芝居、あるいは周りを取り巻く自然にばかり目が行って、舞台装置の堅牢さまでにはなかなか思いが至りませんでした。
 建築系とか志してる若い方がご覧になると、いいかんじに道を誤るかもしれない。

 白眉は藤森照信先生がコツコツ丁寧にご監修の図録で、わたしこういうのはもう一度見て書棚に飾るだけだから買うまい、と心に決めていたはずなのに、見本ペラペラめくって買っちゃいました。舐め回すように観て読んでます。
 いい。
 いみじくも藤森さんが「『懐かしさ』だ」と看破しておられますが、なぜこんなにアニメ背景と化すとすべてが美化されてほのかな胸の疼きだけが喚起されるのか。
 なにやら芸術の根源に触れるようです。
 人間はなにかいいものを見たり聞いたりすると、なんらかの手段で記録したくてたまらず(方法はその人による)、またその記録物を見ると自分が経験したものではないものにさえ懐かしさを覚えて心が緩む。
 その媒介物が芸術作品ってもんなんでしょう。
 いいそれは惹起力が高く、それほどでもない品は低いだけで、本質的には同じ。
 図録もぜひ。

 ミュージアムショップにジジ(『魔女宅』の黒猫)のぬいぐるみが多数売られていたのですが、同じようなのが家に居るので買いませんでした。むしろ買って置いとくとどんな反応するか観てみたい気もしましたが。
「……これは……うち?」

●ハルカスでは2/5まで。
 金昼ですでにちょい混みだったので土日はお覚悟。
 2/14まではバレンタインフェアもやってて、
https://abenoharukas.d-kintetsu.co.jp/event/1/201801valentine.html?
イートインでうまーいソフトやアイスがいくつもあるのでこちらもぜひ。
『エス コヤマ』のショコラソフトめっちゃ美味かったッス。

posted by 犀角 at 00:00| コンテンツ

2018年01月17日

キュアぱず


●ヤングマンですからご多分に漏れず、ちょいちょいですがスマホゲーやってます。タイトルはもちろん表題どおり、『プリキュアつながるぱずるん』。

・公式
http://precure-app.bn-ent.net/

 3つ以上のピースを一筆書きで消していくパズル。ターン制なのでアクション能力も必要なし。プリキュア要素(カード集め要素)抜きでずっとやり続けられるほどおもしろいか、と問われると若干答えづらいですが、まあ、軽く空き時間潰すなら役に立つとは思います。
 17年3月のリリース以来、一応ずっとやってます。変身カードはいまある分は全部取りましたが、収集はそんなに気合い無くて224/333です。

●いいところは、
課金要素が薄くて、タダでも遊ぶだけなら(つまりカード集めをしなければ)ほとんどフルに遊べます。
 上述変身カード(プリキュアの絵柄)というのが見栄えも性能も最上位カードなんですが、これを「チャレンジ」というクエスト形式で誰でも取れるようになってます。
 これは素晴らしい。

 追加要素もイベントもまあまあ頻度高くて、ゲーム上の改良も、こちらは若干スローテンポですがじりじり進められています。

 絵はバラつきありますがいいカードはいいです。変身カードなんかキャラデ本人が描いてるのかと思うクオリティ。最近ではイベント専用カードもなかなか。
 こないだ『フレッシュ』勢のデビューイベントがあったのですが、ダンス・チームという設定を活かして「プリキュア衣装で変身前」というツボ突き絵面で感涙に咽びました。『ドキドキ』勢なぞ本編にも無い水着&浴衣ですぞ。イカスー。

 セリフ(テキスト)も、最初期は本当にアヴァンギャルドであの徹頭徹尾ええ子モフルンが
「今度こそ浄化してやる」
と吠えるなど別世界に迷い込んだ気がしたものですが、最近はエエですよ。いま言ったイベントで追加されたせつなのセリフで、
「ラブ、またニンジン残して。少しは亜久里ちゃんを見習いなさい」(うろ覚え)
みたいな、ちゃんと(複数)シリーズ観てないと書けないセリフあって、ああちゃんとしてるなあ、と。

●難を言えば、
 まずUIが結構あやしい。たとえば、カードのセレクト画面などソートだけで常連カードの即出しスロットみたいなのも無いし、なんの都合か画面いちいち全部描き換えててトロい。各ボタンがiPhoneの4.7インチではあからさまに小さくて押しづらい(ただこれはどこもだいたいこんなもんかも)。

 それから、ユーザーとのコミュニケーションが若干疎。公式twitterも存在しますがメンテや追加のお知らせは無しか直前。アップデートしても詳細は語らず、アップデート自体もなんかちょっと微妙なことが多い。

 これ勝手な妄想ですが、PかDかリードプログラマか、とにかくコアメンバーに1人(あるいは複数かも)ちょっと頑固者がいて、その人でちょっと引っかかってる感じです。
 ゲームセンスある人もちゃんと居て、その人が手を入れるとグッと締まるんですが、その人の手が届かない範囲だとボンヤリします。復刻イベントなんかやると「わーこんなだったこんなだった。たるー」みたいな。

●なんでも以前、東映の株主総会で、
「あのアプリはプリキュアの価値を毀損してるんじゃないか」
というキッツイ質問が飛んだそうで、そこからバンナムを経由して開発会社に厳しいお叱りがいったんではないですかね。(これはさすがにバンナムの内部チームではないと思う)あるいはそこそこいい人がバンナムから送り込まれたりしたのかもしれない。
 その直後からぐっと良くなりました。
 すごい時代ですね。

●ただ開発会社の肩持つわけじゃないですが、
さきほど言いましたように課金要素がすごい薄い、つまり開発/パブリッシャーにとって儲からないゲームなんですこれ。
 この手のゲームはカード(キャラ)所有欲を刺激して、それを手に入れるための各種リソース(時間、スタミナ、武器など)を現金から変換させ、あるいはもっと直接的に現金でガチャを回させて低確率で出す。
 このゲームはその最上位カードが努力次第で手に入るので、お金使うモチベーションがほとんど湧かないわけですな。

 いま『FGO』とか『グラブル』とかトップクラスのタイトルは1年で1000億とか稼ぐそうですから、その辺と比べると桁が3つ違うと思うので、まあ、それでこのぐらいちゃんとしてれば、個人的には十分ス。
 たいへんなんですよ、ゲームづくりって。

●おそらく東映に発言権があって、
(初期の開発資金もだいぶ出してるかもしれない)
これ基本的に本編アニメ観てる女児たちへのサービス・アプリなんですね。だからこそいちばんいいカードがお金無しで手に入る。
 でもまあ、開発の人たちだってボーナス欲しいだろうし、うまいことゾーニングしてですね、もうちょっとお兄さんお姉さん狙いの課金要素ぶっこんでくれてもいいんじゃないかな、とは思います。
 たとえば、プリキュアにはだいたい映画や本編最終決戦近くで発動するスーパーモードがあるので、そっちのカードは相当お金使わんと拝めない、とか。そこで得た稼ぎをちっちゃい子どもたちに還元してあげてくれましたら。

●大投資家ジョージ・ソロスが
いまファンドの株主からえらい突き上げ食らってるんですって。
 なんでかってとビットコインとかですよ、仮想通貨。
 1年で140倍とかなってますでしょう、ついこないだ暴落したけどそれでも100倍とかですよね。
 あれはなんだと。
 おまえのやってる年20%30%とか鼻クソやないか、と。
 まあそりゃお金出してる方からすりゃ手段はなんでもええから稼げや、ですわなあ。
 いやなんでそんなこと思ったかというと、そりゃほとんど似たようなカード集めゲームを作ってて、あっちは1000億うちは1億だったらそりゃ萎えますわな。それが全力を発揮しての結果ならまだしも、縛りがあってのそれだったらね。
 もちろんズブズブの廃課金仕様にされても困るのですが、まあもうちょっとみんな(ユーザー、開発、権利者)幸せになるバランスを追求してもいいんじゃないかな。難しいでしょうけど。

●ということで楽しんでます。
 まだ『SS』『スイート』『ハピチャ』が追加待ち、変身カードに至っては『ドキドキ』『フレッシュ』『5』もまだ。そうこう言ってるうちにもうあと2週間ほどで次の『はぐっと』
https://www.asahi.co.jp/precure/hugtto/
が始まっちゃうという勢いですよ。

「ピンク面でシビアバトル? そりゃもうブラック姐さん一択ですよ(ガード+2でたいへん粘り強い)えーっとパートナーは……お、ホワイト(回復持ち)置いてくれてる。じゃゴールデン『MH』コンビで」
などと「プリキュア司令」気分でひとりでニヤニヤできますよ。
 楽しそうでしょう?
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2017年11月01日

映画「映画キラキラ★プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!」


http://www.precure-movie.com/

 おもしろかった。
 小学生か。
 そのぐらいに戻れるような感じ。

(以下ネタバレあります)
【続きを読む…】
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2017年09月30日

アニメ「バチカン奇跡調査官」


http://kisekichosakan.jp/

 夫婦ともフリーなので、お昼はたいてい一緒に麺をズルズル啜るのですが、お昼時に見るテレビというのがこれが意外と難しい。
 あまりシリアスな内容のNHKスペシャルや、血湧き肉躍るアクション映画ですとTVばっかり観て食事が進まず、さりとて一般的なお昼時バラエティは我々のような年齢・職業層は対象外なので、つまらない。
 そういう時こそ深夜アニメ。適度なテンション、最近の言葉で言えばインテンシティで、食事をしつつ楽しめつつ、という作品があるのです。
 代表例は『夏目友人帳』。
 で今季はこれ。

 このタイトルを御覧なさい、
「バチカン」「奇跡」「調査官」
 フック・ワードが3つ揃った完璧なネーミング。
 ン・ンで韻まで踏んでる。
「他になくて」「内実をよく現し」「覚えやすい」
 このタイトル付いた時点でヒット確実と言っても過言ではない。
「バチカン所属の・奇跡を調査する・天才・科学者・美貌・神父・コンビ」
 どんだけ翻乗せんねん、という感じですね。
 やっぱプロダクトは企画ですよ企画。
 また「ほんとに居そう」感と、「そういう人たちのことをぜんぜん知らない」感のミックス度合いが絶妙。
 個人的偏見なのですが、いわゆるオタク・コンテンツ、マンガ・アニメ・ゲームにおいてはやはり多少ファンタジックな要素、虚構、現実からのジャンプ、が備わっている方が良い。リアルべったりなら実写でやった方がよりリアルなので。
「奇跡」と言った瞬間に、ファンタジーやり放題ですよね。
 しかし後で適当に科学的っぽい種明かしを用意していやいや虚構じゃないですよと。来週もまた観てね、と。
 カー。

 そんなこんなですっかり気に入って毎週楽しみにしてました。
 僕は平賀とロベルトのBL(風味)も好物なのですが、奥さんは奇跡調査の方をどんどん進めて欲しいので、リモコン(の早送りボタン)を奪い合いになります。

「ここは要らん!」
「ここがメインディッシュやないか!」

 誤解なきよう、これ褒め言葉なんですけど、タネがいいかんじに大雑把で(ちょっと往年の大映ドラマっぽい)、
「いやコカインそんなパラッと吸うだけで幻覚は見えんやろう」
とか
「地下偽札帝国! その大ネタいきなり投入!」
とか、ツッコミどころ満載なのがまた参加感がある。
 OPのナレーション、
「バチカン奇跡調査官ッ!!!!!」
とED最後の平賀とロベルトの愛のささやき
「ロベルトの料理が食べたいです……」
「またつくってやるさ」
をしょっちゅう物真似して喜んでいます。

 ぜひ二期以降を。
 楽しみにしてます。

 原作は16巻も出てる人気小説、コミックもあります。


posted by 犀角 at 14:43| コンテンツ

2017年02月27日

セレッソ開幕戦2017


祝J1復帰、ということでJ1也さんに誘われて開幕戦行ってきました。迎えるは俊輔率いるジュビロ磐田、スタジアムはもちろんヤンマー、33,200人快晴。

結果は0-0。

「あのセレッソの守備が安定してる!」
決まり事があるのはもちろん、なんといっても球際が激しくなりました。去年だと走り合いに負けそうならすぐ「相手が取ったものとして」の位置に向かったりしてたのですが、今年は負けそうでもボールに向かって全力疾走。そう相手もミスるかもしれないし脚がもつれるかもしれないし。
あたりまえなんですが、これがなかなかできないんですよねえ。
真ん中4枚(DMF蛍・ソウザ、CB山下・ヨニッチ)+GK(ジンヒョン)はJ1でもやれる。両SBも開幕戦だから?自重気味だったことを差し引いても守備はよかったです。

守備が崩壊すると負けがこんでどうにもなりません。これなら残留はなんとかなりそう。

オフェンス、ジュビロがかなり引き気味でスペースを与えてくれなかったのと、こっちもボランチがあまり出ない、サイドアタックもあまり無理しない、のでちょっと消化不良というか食い足りない感じでしたが、後半途中から柿谷を左サイドハーフに回して、ちょっとおもしろくなる。
ここに清武がいたらもっとよかろう。
清武の存在は関口と水沼のお尻に火を付けてるので、それだけでも大きいです。この二人が一番燃えてた。空回り気味でしたが。

ロングカウンター・チャンスが何本かあって、万全ではないとはいえせっかく柿谷がいるんだから、もうちょいパーッと走ればもっと怖かっただろうにな、と。
まあこれももうちょっと練れていくでしょう。
桜のシーズンぐらいには。

次レッズ@埼玉。昨年の力量でいえばジュビロとは比較にならない強敵です。今年一年どんなふうに戦えるのか、試金石ですね。
J2・4位からのプレーオフ昇格組だということをいつも思い出して(プレーオフ昇格組はいままですべて1年でJ2に逆戻りしてきたので)謙虚にいきましょう。

なにより、去年観戦しててしょっちゅう感じた
「あーっ!もーっ!なんでそうやねん!」
というのがほとんど無くて、0-0というスコアの割に90分楽しめた、のが収穫でした。
これなら観に行く価値がある。
サッカーに限りませんが、
「やるべきことをやっている」
というのは、カンタンなようで本当に難しいですね。
なぜでしょうね。

J1也さん(同じ大学同じ学部なんス)とは試合後一杯呑みに行ってヘリコプターマニーについて殴り愛の激論を交わしました。それはまた今度。
posted by 犀角 at 16:22| コンテンツ

2017年02月21日

キュアジェラート変身


諸賢におかれましては「もう1万回観た」という映像ではありましょうがどうぞまたご覧あれ。ジェラート変身バンク。
(今年から公式映像が出るよ)

https://www.youtube.com/watch?v=-4J9bu4H9AY

担当はもちろん錦itaoka、ロゼッタ、プリンセス、トゥインクル、ルビースタイルと第三期以降の変身バンクでエエ仕事を続ける、もはやプリキュアに欠かせないコリント式大黒柱です。順次観ますと、

・肩パット入りジャケットをパンッと直す、カメラ背中から
・チャームポイントの八重歯を見せながらライオンの咆哮をイメージさせる珍しい口の中アップ
・着地の足を、深く折った膝と共にアップで。『MaxHeart』のブラックを彷彿させる踏ん張り
・イヤリングと耳の出現でちょっと色っぽい表情
・もう一度大開脚の足元アップでソックスを(片脚だけ)引き上げる
・ロックミュージシャンらしくメロイック・サイン
・エアギターが出現して一奏、天空を指してできあがり

とまさにケレン・ケレン・ケレンの連続、このままではケレン・ヘラーがサリヴァン先生の掌に
「WATEEEEEERRRRR」
と叫ぶに違いない。
変身後のバトルも
「冷却した拳をわざと食わせて頭痛を誘う」
「氷属性のシャウトでピンチを打開」
と身体性溢れるアグレッシブさ。初戦闘にもかかわらず自身の挿入歌を歌いながら殴り掛かるところもSo Cool。
青、ミュージシャン(ヴォーカル)、ネコ科といえばビート先輩(Su)ですが、彼女はラブギターロッドという(現在までのところ)プリキュア唯一の銃火器を愛用しており、ジェラートも青キュア伝統の遠隔得物を取る日もくるかもしれません。

そうそう、
「青といえば変人かOL」
というのは見かけの話、実は文字通り一国の王女(プリンセス)を筆頭に、国一番の歌姫(ビート)、大財閥や旧家の令嬢(アクア、ビューティ、マーメイド)、両親とも世界的職業人(マリン、ダイヤモンド)、下町美容室の娘ベリーも堀越学園っぽい私立中学に通っているのでお金はあるらしい、つまり
「青といえばお嬢様」。
で、ジェラートも回想シーンのいでたちは白いワンピースにヴァイオリンケースらしきものを手に下げており、「あんなキャラだけど実はお嬢様」というギャップも用意されているかもしれません。
ロック活動は親にナイショで、バレる時一騒動、とかね。

さあ盛り上がってきたぞ、こんな調子じゃマカロンとショコラはいったいどうなっちまうんだ!
と思ったところで一呼吸。来週は3人でワイワイやるようです。楽しみですね。
posted by 犀角 at 09:02| コンテンツ

2017年02月13日

キュアカスタード誕生 のひみつ


観ましたか諸賢。
『キラキラ☆プリキュアアラモード』第二話を。
「いいぞいいぞ」
て感じですよね!

http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/character/chara02.php

歴代黄色プリキュアは
「あざとイエロー」
などと絶賛と畏怖の入り混じる崇め奉られ方をされるものですが、なるほど新しいイエロー、すなわちカスタードもなかなかの猛者でございます。まず決め台詞が、
「スイーツは科学」。
イエローといえばカレー、カレーといえば今は亡きウガンダ師匠、ウガンダ師匠といえば言わずもがな、YES、この名言、
「カレーは飲み物」。
どうですかこの真ッ黄色っぷり。
そしていざや戦闘になれば両手をちょこんと前に揃えて
「りす走り」。
いやああざとい!
Killing Me Softly!

技も先輩黄色・レモネード(5、5g)の「プリズムチェーン」を思い起こさせる拘束技。捕まえてから「ホイップ!」とリーダーのトドメを促すところまでそっくり。
(余談ですがここで踏ん張る時の顔芸がたいへん可愛い。レコーダで確認すべし)
レモネード先輩とは、珍しい食品名のキュアネームもさることながら(今作と果物で揃えたFr勢を除くと、他にはミント(5、5g)、ハニー(Hp)しか居ない)、大きく出したおでこ、二つ下げの髪型、柄が小さく華奢なあたりもよく似てます。
しかし性格は真逆。笑顔振りまく駆け出しアイドルのうららに対し、ひまりちゃんは話が長くて友達ができなかったという今世風オタク気質。思わず感情移入しちゃう少女も多かろうと思いますと、世相ですな。やよい(ピース、Sm)も濃いオタクですが、友達は多そうでしたからね。

さて作品のフィジカル面でも、記号化の効いた&ほどよくファンタジックな絵がよく動いて、大変いいかんじです。
昔はアニメを「テレビマンガ」「マンガ映画」などと言いました。マンガ的な変顔や漫符エフェクトが飛び交う絵は、これはこれシンプルに楽しいものです。
若干話が忙しいのは、クッキングパートで1分使うからでしょうか。30分アニメってOPやED、CMを除くと正味20分ぐらいなので、5%減るとたしかにキツイですね。
だがいたしかたなし。
きっとこのプリキュアからパティシエを目指す子どももいるだろう。

しかし今回の見所は実はカスタードではなく、ホイップがシュワちゃんの声、つまり玄田哲章声で言い放った一言。

「肉弾戦はしないと約束したな。
あれは、嘘だ」

そして放たれるドロップキック一閃。
プリキュアのリーダーはそうこなくっちゃ!

毎年新しいシリーズが始まる直前、1話、そして2話……ディレッタント達はハラハラしどうしです。
なんといってもプリキュアですから、そうメチャクチャなものにはなってはいなかろうと思ってはいても、自分に合うかどうか、はまた別問題。

これはイケそう。
だって来週が待ち遠しい。

さて3人目はロック少女と来た。
いままで「アイドル」(レモネード、ソード)や「楽器が上手い」(メロディ、ビート、スカーレット)、「圧倒的歌唱力」(ハート)は居ましたが、「ミュージシャン」はたぶん初めて。ベビーメタルがワールドワイドで活躍する世相を反映してますね。ハニーのように歌を武器にするのかしら。
楽しみです。
posted by 犀角 at 16:22| コンテンツ

2017年02月06日

『キラキラ☆プリキュアアラモード』第一話 のひみつ

http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/

新しいプリキュアが始まりましたな!
きょうがわれわれの元日!
旧正月ならぬプリ正月ですわ!

第四期スタートという感じです。
鷲P/佐藤音楽の『5gogo』までを第一期、梅P/高梨音楽の『スマイル』までを第二期として(ここまでは異論出まい)、『ドキドキ』『ハピネスチャージ』『プリンセス』『魔法つかい』を第三期(高木音楽くくり)と仮に呼びます。第三期の特徴は、第二期までのシンプルなつくりからだいぶ膨らませてあり、

・センター(ピンク)より癖のあるメンバーが目立つ
センターはリーダーというより、暴走しがちなチームをまとめる役になりがち。まこぴー(ソード)とかひめ(プリンセス)とかすごく濃い。
・話がわりと複雑
バックにある世界でも何かが動いてて、そこを観る必要がある。岡田がブルーがカナタがリコパパが、いろいろやっている。
・ギャップ構成が複数
「日常」と「プリキュア」(非日常)、だけではなくたとえば『魔法つかい』なら「魔法学校」という非日常がもひとつある。

大人が観るとこのぐらいはむしろウェルカムなのですが、未就学児だとすこし難しかった、かもしれません。
という予備知識を入れていただいて、この第一話を観ると、

・いちかちゃん、センター、が表情豊かで喜怒哀楽をハッキリ出す
・「なぜこうなったのか」の説明は翌週以降に投げる
・例のスイーツ基地は、(ナッツハウスやふしぎ図書館みたいな)ただのたまり場なのか、それとももう一つの非日常場なのか

あたりがポイントかな、と思いました。つまり(まだまだわかりませんが)だいぶシンプルな方へ戻そうという感じ、っぽい、かな?
ぼくはいいと思います。

事前に話題になった「(伝統の)肉弾戦なし」も想像ほど物足りなくなく、というより、殴る蹴るをしないだけで十二分に格闘戦。絵的にも、スイーツづくりのシーンで実写入れたり、軽くミュージカル風になってたり、飽きさせない。動くと予想以上に記号化の効いたキャラデで、子どもさんが似顔絵を描きやすそう。それによる崩れ顔のいい感じは『ハトキャ』を追えそうですね。
ニチアサ観てる大人たちはたぶん、いや僕は、童心に返りたいので、「子供向け」でビシッと作ってくださると、大人たちも、いや僕が、喜ぶ。

毎年始まるまではドキドキするんですよ、毎年ガラッと変えてくるので、「こ、こんどのはどうなるんだろう……」と、不安になる。
でも毎年第一話観て、ホッと一息つく。
今年もつきました。
期待大です。

【余談】
今年の妖精、ペコリン
http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/character/chara06.php
新喜劇の大黒柱、茂爺
https://www.google.co.jp/search?q=%E8%8C%82%E7%88%BA&safe=off&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiNnPvW1PvRAhVIbbwKHeR6CTsQ_AUICigD&biw=1472&bih=815
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2016年10月21日

10/20


●映画『君の名は。』監督:新海誠
http://www.kiminona.com/index.html

 けっこう前に観に行ってたのですが、「なぜ」を解くのに時間が掛かりました。いまでもスッキリはしてません。
(若干ネタバレあり)

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2016年08月08日

映画『シン・ゴジラ』総監督:庵野秀明 感想


http://www.shin-godzilla.jp/index.html

「このタイミングでこの人にしかできない」
という作品があるもので。

(今日はネタバレ全開、観に行く予定の方はまた会おう)

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2016年05月26日

随筆「猫神様が憑いている」をアップロードしました。


http://ncode.syosetu.com/n0104di/

 今回は「小説家になろう」さんを使ってみましたよ!

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2015年11月02日

映画「さよなら、人類」 監督:ロイ・アンダーソン


http://bitters.co.jp/jinrui/

 芸術特に映画なんてものはとどのつまりは人生を描くしかなく、人生てのは「人が生きる」と書きますから、人が生きている様を描けば(撮れば)良いわけです。
 カンタンです。
 ただこの簡単なことが、できない。

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2015年11月01日

映画「映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!」


http://www.precure-movie.com/

 さあ11月、晩秋ですよ、ホット・カフェオレとプリキュア単品映画の季節ですよ、謳い文句どおり、今年は豪華三本立て!

(以下ネタバレ若干あります)

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2015年07月10日

Apple Music



http://www.apple.com/jp/music/

 ついに始まったAppleの定額音楽配信(ストリーミング)サービスです。
 980円/月、現在は3ヶ月間無料お試し期間中。
 これは望外に良いです。

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2015年03月27日

映画「プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」


http://www.precure-allstars.com/

 ファン映画としては最高でした。3Dダンスの合間に挟まる2D絵が脇役も含めた後日談っぽい新規動画で、たまりません。
(以下ネタバレあり)

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2015年03月17日

映画「グランド・ブタペスト・ホテル」 監督ウェス・アンダーソン




公式サイト
http://www.foxmovies.jp/gbh/

 伝説のコンシェルジュと新米ロビーボーイのミステリー・コメディ。

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2015年03月07日

「Go!プリンセスプリキュア」が揃ったよ


 文句のつけようがない。

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